第11話
「い、いや、ほら、過激派の人達だけだから! 私のおばあちゃんなんて純潔の雪女だけど、吸い取ってたのはおじいちゃんの生気だけだからね! おじいちゃん、結構逞しいんだけど、朝だけは何故かゲッソリしてたなぁ……あはは、懐かしいや。それにほら、私みたいな半妖みたいな、雪女の血が薄れてるような世代はもうほとんど人間みたいなもんだから。ゆるゆるだよ。ゆるゆる。」
「な、なるほど……」
必死に弁明する彼女の圧に押され、一瞬だけ納得したような形を取ってしまう。
しかし、心の内では納得なんて全く出来ていなかった。
なんだよ、雪女って。
そんなもん信じられるか。
妙に自信ありげに話すし、確かに吹雪荒ぶる雪山で出会ったもんだから、何となく話に乗っかってしまったけれど。
つまりは、その、彼女はアレなのだろう。
「うん、分かってくれたかな?」
「はい……つまり、あの、あれですよね? そういう宗教の家系って事ですかね?」
「ち、ちがーう!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます