第16話 蝋人形の謎

剣を抜いた直後、ボクは子猫たちが一瞬大きく見えたような錯覚を覚えた。しかし、それが現実なのか、単なる気のせいなのかは判断できなかった。何が起きたのか確信が持てず、ボクはただただ、この場所から離れることを決意する。


帰路へ


剣を手に、子猫たちを連れて、採石場から元来た道を戻り始めた。歩き始めると、心なしか子猫たちもボクの後をついてくる足取りが軽やかに感じられた。車に戻る頃にはすっかり空は暗くなっており、一日の終わりを告げるように静かになっていた。


新たなメッセージ


車に戻ると、パソコンが何やら光を放っているのに気づいた。どうやら新たなメッセージが届いているようだ。送り主は依然として不明のまま、ただ「もう時間がない!」という意味深な言葉と共に、新しい画像ファイルが送られてきていた。


不気味な蝋人形


恐る恐る画像ファイルを開くと、そこにはたくさんの蝋人形が並んでいる不気味な写真が映し出された。蝋人形たちは、どこか見覚えのあるような、しかし詳しくは思い出せない表情をしていた。この写真が何を意味しているのか、その背後にあるメッセージが何なのか、ボクにはわからなかった。


夜の待機


夜も遅く、今日一日の出来事を振り返りながら、ボクは子猫たちと共に車中泊をすることにした。夜が明けるのをただじっと待つ。心は落ち着かず、不気味な蝋人形の画像と「もう時間がない!」という言葉が頭を離れない。このメッセージが何を指しているのか、そして明日はどのような一日になるのか、その答えを求めてボクは夜を過ごす。

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