第4話 予期せぬメッセージ

トランスミッターの前で長い時間を過ごした後、ボクは結局、誰からも返答を得ることができなかった。部屋の中の静けさが、彼の不安を一層強める。本当に、世界から人類が消え去ってしまったのだろうか。そんな疑問が頭を巡る中、突然、放送室の隅に置かれたパソコンから通知音が鳴り響いた。


予期せぬメール

ボクは、一瞬、その音に反応できずにいた。この世界で、まだ電子メールの通知が鳴ること自体が、信じられない出来事だった。不安と期待が入り混じった気持ちで、ボクはそのパソコンの前に座り、メールの通知をクリックした。


メッセージの内容

メールの差出人は「unknown」と表示されており、件名には「あなたは一人じゃない」と書かれていた。ボクの心臓は、恐怖と希望で高鳴る。メールを開くと、そこには次のようなメッセージが記されていた。


「こんにちは、このメッセージを受け取ったあなたが、もしも人類最後の生存者でないことを願っています。もしあなたがこれを読んでいるなら、あなたは一人じゃありません。私たちは安全な場所にいます。応答してください。」


衝撃と疑問

ボクは一瞬、メールの内容を理解できずにいた。他にも生存者がいるのか? そして、彼らはどこにいるのだろうか? メールには具体的な場所や、どうやって連絡を取り合うかの指示はなかった。


応答の試み

不安と希望が入り混じった心境で、ボクはすぐに返信を試みた。「こちらは生存者の一人です。あなたは誰ですか? 安全な場所とはどこにあるのですか?」と送信したが、メールは送信エラーで戻ってきてしまう。


新たな決意

ボクは深くため息をついた。しかし、このメールは少なくとも他にも生存者がいる可能性を示していた。失望と共に、新たな決意が心に芽生える。どんな手段を使ってでも、他の生存者を見つけ出し、そしてこの世界で起きた謎を解明すること。そのために、ボクはもう一度、外の世界へと足を踏み出す覚悟を決めた。

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