第5話 新たな旅立ちの準備
ボクは、テレビ局からの帰路につく前に、重要な決断を下した。もし他の生存者と連絡を取る手段があるなら、そのためにはどんな準備も必要だと考えたのだ。パソコンを持ち帰ることにし、また、将来的に役立つかもしれない資料も一緒に持ち帰ることにした。放送室にあった地図、科学関連の書籍、そして何よりもそのメールを受信したパソコンを、手に入れることができれば、他の生存者との連絡手段を確保できるかもしれない。
資料の収集
ボクは、放送室の周りにある書類や資料をかき集め始めた。地元の地図、非常時の対策ガイド、そして国際通信を扱った書籍。これらはすべて、これからの生存に必要な情報源となるだろう。リュックには、これ以上入らないほどの資料を詰め込んだ。
車の鍵の探索
次に、ボクは移動手段を確保するため、テレビ局の駐車場にある車の鍵を探し始める。管理室、受付、そしてニュースルームの机の引き出しを一つ一つ丁寧に調べた。そしてついに、鍵がかかっていた引き出しの中から、複数の車の鍵を見つけることに成功する。
新たな旅立ち
鍵を手に入れたボクは、駐車場に向かい、どの車が一番状態が良さそうかを見極めた。最終的に、比較的新しくて燃費の良さそうな小型のSUVを選んだ。車内にはガソリンが満タンに近く、運が良かった。ボクは、この車を「借りる」ことにした。
パソコンと資料を車の後部座席に積み込み、ボクは一度深呼吸をする。これから始まるであろう旅には不安がつきものだが、同時に、他の生存者への希望を胸に新たな決意を固めた。
前進
車を発進させたボクは、まずは自宅に戻ることにした。今後の計画を練り直し、必要な物資を整理し、そして次に向かうべき場所を決めるためだ。静かな街を走りながら、ボクはふと思う。この世界で一人だけではないかもしれないという希望が、彼の心を強く駆り立てていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます