第11話執行猶予

離婚まで、執行猶予が4年ある。

もう、嫁さんの顔は見たくない。

8年前に僕を家庭から締め出し、1人暮らしさせる時点で頭がおかしい。100人いたら100人おかしいと言うだろう。

僕の入るべき部屋に、義弟を住ませた。

しかも、30歳の義弟を。

姉弟仲が良いのは良いことだが、僕はどうすりゃ良いと言うのか?

今は、悲しみより怒りが湧いてきた。

ただ、息子の顔だけ見れれば良い。

後、10年若けりゃ他の女の子を探していただろうが、もう、はっきり言うが女の子は苦手。


4年の執行猶予でお金を貯め無くなくてはいけない。

お金を渡すのは後、1年。

良いよなあっちは姉弟、息子がいるから。

僕は一人ぼっちだ。

土曜日、仲間と笑いながら酒を飲める自信が無い。

もう、予約は取り消されないので、飲むしかない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る