第5話「それぞれの思惑」

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((≡

「いい子だ止まれぇ。そうだ…いい子だ。

ベルンシュトラ街・ヴィヴィシャン通り、イィビスでっすぅ。」

「…おっ、モア!おかえり〜!怪我してないねぇか?」

〜☆''

〜☆''

「今日のシュバリァは、これでお終いだよぉお!次はないよぉお!」

 あぁ。

ーーするはずがない。

今回も手応えがなかったな…。

むしろ、手応えを感じたい。

「…ぁ…ェ、ン…そうだ!25日のミカィル・ェン・ァニヴァサリィ…俺と行こうぜ!」

 何それ?

「この街では、ミカィル・ェン・ァニヴァサリィはお祝いするんだ。モアもミカィル様を信じてるだろ?」

ーーまずい。

悪いけど、「そっち」ではなさそう。

どう誤魔化そう…。

 信じてない。

「えぇ?!そんなヤツ初めてだ!じゃあ、お祈りにも行かないのか?」

 あぁ。

ーー行きたくない。

何故か、入れないし…。

 子供の頃に信仰をなくしてしまって。

ーー少し悲しそうに言ってみる…。

普通の奴は、この先聴いてこない。

「なんで〜?何かあったのか?」

ーー…こいつは、どうやら普通の奴に入らないらしい。

どうしよう…。

「ソレイュぅう!ルジュ・ェおかわりぃ!」

「ウィ!」

ーー助かったぁ、今のうちに帰ろう…。

「あ、ちょ ちょ。モア帰るな。ちょっとだけ待ってろ。」

ーーえ''。帰っちゃ駄目なの⁇

・・・

「で!モア。なぁあ!ミカィル・ェン・ァニヴァサリィ、行こうぜぇえ!!」 

ーーまだ言ってる、しつこいな。

「ニラァジュがイマァジを売るらしいし、ドルチェラタンもェトヮンティ・ブルサァをやるんだ。…ッじゃあ、この近所を周るだけ!」

ーーそれなら、大丈夫そう。

 あぁ、わかった。

○○○

ソレイュがすごい笑顔…。

ぃや、なんの笑顔…。


ぁ!

あ!

あぁ‼︎

モアだわ!

丁度…買い物帰りだし! 

モアに何かあげたぁい!

あっ!そうだぁ‼︎

「あぁ!モア!!それにソレイユ!サリュ〜!

今、買い物帰りでね。素敵なトワァを見つけたの!

モアどちらかあげるわ!

ラヴェンドとロゥジァ、どっちがいいかしら??

こっちがラヴェンド…で、今のが…ロゥジァね! 

アタシはモアにはラヴェンドがいいと思うわ。」 

お願い‼︎モア、ラヴェンドにして‼︎

アタシを選んでぇえ‼︎

-_-...

ーーどっちでもいい。

ソレイュを見る。

こう言う時にはこいつに決めさせよう…。

「俺、モアにはロゥジァが似合うと思うぜ!」

ーー結局、決めろと?

面倒くさいなぁ…。

 じゃあ、こっち。

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