第2話 地上への帰還

 ダンジョン、大蟻か頭脳体リッチが経営する一大アミューズメントパーク。


 まずは地下一階二階。大ネズミが入居して、それを追って大イタチや大ミーアキャットが入居。


 デパ地下みたい一大食料品売り場。たった一頭始末できただけで大人数が食って行けて、クジラが漂着した村みたいに楽に暮らせる。


 三層四層、まだ地上からの爆撃が効くので、大セミや大カブトムシの幼虫が入居。大フンコロガシや大カナブン等もいて、素数の年に出現して繁殖しやがって地上は大騒ぎさ。


 ゴブリンやオークまで居住していて、自分が餌になったり大カブトムシの幼虫食ったりしてる。


 五層六層、そろそろ蟻の巣で飼われている、大マンティスや大蜘蛛大キリギリス大バッタが越冬する場所。仲間を引き入れてアリとキリギリスもできる場所。


 上空からの爆撃が通用しない所なので、ダンジョンを形成し始める伏魔殿。


 働き蟻が平気でうろついているし、飼われている大きい虫が跋扈していて、地上の住人を誘引する魔道具やら魔石、古代金貨が出る宝箱で出来るだけ冒険者などを呼び込む。


 でも軍隊引き連れて資源を求めて入ると「スタンピートだああああっ!」が起こって一掃される場所。


 マナーを守って、ギリギリの冒険なんかをやっている間は、宝箱も金貨も化石も魔道具も手に入る、おもちゃ箱をひっくり返したような場所。


 最下層のリッチや不死王に出合えると、あらゆる願いが叶い、ゾーンと呼ばれるソビエト映画の「ストーカー」か「惑星ソラリス」みたいな場所。


 弟を復活させて欲しいと願って入ると、大量の金銭が入って来て、自分の願いは弟の復活じゃなくて金だったんだと自殺したり、碌でもない寓話みたいな最後が得られる場所でもある。



 地下最下層


 まずは地下世界からの脱出。それもダンジョンの最下層から。


「まあ最初は家畜の買い物クエストからだ、気軽にやってくれ」


「はあ……」


 働き蟻の案内はあるにしても、尋常ならざる魔獣が屯(たむろ)していて、最下層の大蟻の最重要区画、女王蟻の御座所と卵置き場がある。


 頭脳体で防衛組織の中心であるリッチや不死王が存在する、大蟻の巣の中心部のすぐ上でもある。


 巣の防衛最後の砦でもあるので、自爆する大蟻やマンティス、大蜘蛛にバッタキリギリスも待ち構えている。


「怖い……」


 性奴隷でアシスタントで助手である少女達も怖がっている。


 米軍基地の中心部から出されるようで、エリア51の秘密工場やら、最新鋭のステルス戦闘機やUFO(未確認飛行物体)の設計図なんぞ持ち出して、韓国みたいに中国様に暴露して献上した日には、核兵器をソビエトに売り渡したスパイで平和主義者みたいに、国家反逆罪で処刑される。


 ダンジョン最下層で蠢いている化け物レベルの魔獣。人類では倒すことすら不可能な存在で、ドラゴンやベヒーモスレベルの魔獣が大蟻に飼われていて、子供時代から「大蟻は大切な家族」として育てられていて、親ドラゴンに間引かれた瞬間に保護されて、それ以降は大蟻の巣の底で仲間で家族として大切に育てられる。


 片翼で飛べないドラゴンでも、ダンジョンの中では関係ない。本当の親からの魔法の伝達は外れるが、魔法無効、物理攻撃ほぼ無効は遺伝的な物なので伝承される。



「レベル上げがまだだったな、中層階で好きな魔物魔獣を倒して行くと良い」


「はい」


 友好的なリッチに見送られて最下層区画を出る。頭の中身優先の少女を連れだしたので、二人共非常にブッサイク。スタイルも悪くて貧乳でガタイがデカイ上に足も太い。


「次に会えるとしたら、出世してヴァンパイアにでもなれる頃かな?」


「そうですね、ありがとうございました」


 まあ、相手の方が暴力団の組より怖い大蟻の巣だが、子供なのでホモゴブリンの被害にも会わず、ゲイオークの孕み袋にもならず、無事出獄できた。


 恐ろしすぎる魔獣にガン付けされながら、働き蟻の案内で通過。自爆蟻や自爆マンティスにも見送られて恐ろしい場所を後にする。


 どうやら自分達には「大蟻の使用人」と言うフェロモンがつけられていて、最下層近くの魔獣にも敵対行動はとられない。


 中層階で適当なレベル上げ行動、魔物魔獣を倒して行って、聖女二人にエクスヒール程度唱えられるようにレベル上げ。


『オークの巣だ、自由にすると良い』


 働き蟻から自由行動の許可が出た。このオークの巣は廃棄されるらしい。


『はい』


 俺は背中に取り付けられた虫のせいか、蟻語が分かるように処置されている。


「きゃあああああっ、いやあああああっ!」


 中で飼われていた人間とか、他の種族のメスも撤去されて抱卵器へと。


『ぶもおおうううううううっ!』


 残念ながらオーク語は理解できるようになっていない。腕から伸びている鎌で腕を切り落として、足を払って大蟻の抱卵器にして行く。これでも経験値が入るんだから有難いことだ。


 リッチに反抗しないようにレベルだけを上げる、最初の約束通り、母親を助けるクエストを自分で受注できる程度に。


 オークの巣やゴブリンの巣、雑魚が沢山処理されて、中層階以下の居てはいけない区画なんだと理解もできない無能を処理。


 レベルが上がった、レベルが上がった、レベルが上がった。約5000ゴールドを得た。



「地上だ……」


 生きて帰れるとは到底思えなかった場所への帰還。それでも感慨深く思いふけっている暇はない。


『じゃあな、俺はここまでだ』


『はい、失礼します』


 蟻と親しげにお話している所を見付かると、番屋にしょっ引かれて連行される。


 蟻の尖塔を出ると、見送りの働き蟻ともここでお別れ。


 まずは地上世界に出られると、貰ったお小遣いで家畜を買って、地下世界に送り込む簡単なお使いクエストなのだが、レベルを上げた聖女として自分の母親を救わせる「はぢめてのくえすと」を敢行。


 足早に走って魔の森を脱出して都市の城門をくぐる。ダンジョン近くに作られた危険極まりない城砦都市だが、入城する連中にも衛兵にも騒がれていない所から見ると、リッチの偽装は優秀なようだ。


 なんせ両手も両足も化け物、強力な手足が使えるよう外骨格。背中に大蜘蛛背負っていて、口も蟻で舌も化け物。


 同行している少女も手足は蟻なのだが、周囲には普通の手足に見えている模様。


「入場料銅貨五枚だっ、用意しておけっ」


 何日か帰っていないので門番に不思議に思われるが、他の都市に行っていて、途中野営だったんだとか適当に言い訳して無事入城。



「母さんっ、すぐ助けてあげるわっ」


 まず少女の家に行って、世界樹の葉か竜の涙でも無い限り救えない、母親を救わせるクエスト。


 即効性のある魔法での治療以外には、救う手段が無い母親。


 見ると手足の壊疽なのか腐り始めていて、チアノーゼで顔まで紫色でアッチョンブリケ((c)手塚治虫)。俺にも到底助かるとは思えない。


「エクスヒールッ!」


 誰かを救う初めての魔法、地下世界でヒール程度は使って来たが、もし不発だったり、効果が無かったり、レベルが不足していたら無効。


「母さん? 母さんっ!」


 ゆすり起こしているが、もし回復すれば高度治療呪文まで使える聖女の誕生。


 教会からお迎えの馬車が来るレベルで。「読者モデルからギャルの神になって、アイドル路線まっしぐら」のざまあ街道を突っ走れる。


 顔とスタイルはブッサイクだが、そんなの関係ねえ、ぐらい売れる。


「ああ…… 神様」


 母親が目を覚まして、手足の感染症か敗血漿まで修復。娘が神か何かに見えたらしい。


「母さんっ!」


 おっと、目から汁が。もう一人の聖女も貰い泣き。



 ここで別行動、聖女二人は教会に行って保護される。エクスヒールまで使えるから、宿や食い物には困らないだろう。


 俺も知り合いとして教会にまでは行くが、揉め事が起こらなければギルドに行って、ダンジョンにポーターを放置して逃げた連中の告発。


 こちらは門前払いされる上に、後を付けられると聖女二人が困るので別行動。



 教会


「マー、素晴らしい、エクスヒールが使えるんですって、神に感謝をっ」


「ええ…… 神の恩寵で力を頂けたようで、病気の母を救うために、この力を授かりまして」


「まあ、私も似たようなもので……」


 しどろもどろになりながら、力を貰った由来などを説明。「力が欲しいか?」の系統で、蟻の巣から脱出する時にレベル上げして貰ったとは言えないので、適当に流した。


 オバハンの修道女の方は、治療魔法使えないのか平の修道女で、宗教の勧誘にやって来るブサイクなオバハンの方と一緒。


 残りの聖女も美人で若い方の信者じゃなくて、ブサイクだったが若さだけはある。


 貴族とか上位の聖女修道女が出てくるかと思ったが、そこまでの好待遇ではないらしく、エクスヒール使い程度履いて捨てるほどいるのか、普通の処置をされて、見習い聖女として救急救命所にぶち込まれて働かされる模様。



 冒険者ギルド


「はあ? その程度の事で窓口で騒がないでください、ポーターと言えど危険は承知の上、冒険者が荷物持ちを切り捨てて逃げたからと言って、罰則なんかありませんよ」


 クソ無愛想な受付嬢が、子供の言い分なんか聞きもしないで門前払い。


「でも刺して逃げたんで殺人未遂ですよ」


「フンッ」


 鼻で笑いやがった。このまま番屋にでも行って、恐れながらと申し出ると、金等級銀等級冒険者様でも奴隷落ち。男なら鉱山か、女なら売春宿。


 まあ、鼻薬が効いてるんで、兵庫県警が山口組のシノギの邪魔しないのと同じで、冒険者ギルドと番屋はツーカー。


 麻薬の売人が捕まっても、弁護士が来て一日で釈放されて、捕まえた警官や刑事は署長から大目玉を食らって、下手するとそのまま殺される。


 受付嬢も、俺と一緒だったパーティーも、近日中に大蟻の巣にご招待だ。



 番屋


「あのねえ僕、そんなこと言い出さない方がいいよ、誰かに殺されかけたんだとか、そんなこと言い出すと、僕の方が捕まっちゃうよ」


 当然のように子供の言い分として取り合って貰えない、調書を作るにしても文字が読み書きできないから作らない。


 脅してバカにして門前払いして決して受け付けない。「君が間違っている、勘違い、誰もそんな事してない、どうしても訴える? じゃあ君が犯人だ」それが兵庫県警で番屋の役人。


 オートバイの窃盗で灘警察に行くと、全く取り調べして貰えないばかりか、保険金詐欺として取り調べを開始された。


 オークションで買ったなどとポロッと言うと、故物の免許も持っていないのに個人売買をヤラカシた犯罪者として逮捕される。それが兵庫県警で、山口組の企業舎弟でフロント企業。


 単車窃盗などはヤクザの下部組織が上納金稼ぐ手段だから、絶対に山口組のシノギの邪魔はしない、それが兵庫県警。



「どうしても訴えるんだね? じゃあ君が犯罪者で犯人だ」


 ロープを掛けられそうになって、冒険者ギルドに逆らったので捕まえられる。どうやら俺が犯罪奴隷にされて、炭鉱かどこかに送られるんだろう。


 犯行歴とか犯罪の証拠は適当にでっち上げられて、検察とかも適当だから、メクラ判

押して「ハイ次の犯罪者~」で、裁判の権利があると言って訴え出ても「私達は正しい~、間違っていない~、法律がすべて正しい~」で判決が出て、更に重罪がでっち上げられて今度は死刑。


 と言う訳で、番屋には六七人しかいなかったので実力行使。マンティスの鎌で血祭りにあげてやって両手を撤去。蟻の足で踏み潰してやって足も撤去。


「ぎゃああああああっ!」


「うわああああああっ!」


 真面目に働いてたらこんな事にはならなかったのに、気の毒な事だ。


 大阪で財布を拾ったオバチャンが犯人にされたのと一緒。届け出た物の調書を書くのが面倒くさくて現場の警官が懐に入れてしまった。「前に届けた財布どないなりました~?」と聞きに行くと、存在しないので届け出た人間を犯人にしてタイホ。


 大阪府警全てが一体となって証拠隠滅してオバチャンが着服した犯人だとしたが、そんな人間が財布交番に届ける訳ないだろと一瞬でバレて生き恥。まともな思考ができる人物は一人もいなかった模様。


 メディアスクラム組まれて上層部総辞職ぐらい喰らって終結。



 連中、まずは迷宮上層階で、ホモゴブリンの孕み袋になって、毎年毎年数か月に一回、ゴブリンの子供を五、六匹生み続けるそうだ。


 ガッバガバになって使い物にならなくなってくると、ゲイオークの巨根でもスムースインするので選手交代。


『働き蟻さん、お願いします』


 地下世界から蟻さんを召喚。番屋でも全員行方不明と言うのはおかしいので、「ホモゴブリンがやって来て、蟻の巣のダンジョンにご招待」「あ? こいつらyou来ちゃいなよ(伏字)されちゃって、ホイホイついて行かなくても誘拐されて、今はゴブリンとよろしくヤってやがるな?」と言う訳で、地下世界の捜索なんぞ行われないので無事脂肪。


 行旅行方不明者が大量発生して事件は終了。


 以後、この交番と言うか番屋は閉鎖されるだろう。地下から蟻が出てきた場所なんか怖くて住めない。以後も事故物件として安く出るだろうから、俺が安く借りて蟻が出場する場所として利用させて貰おう。



 番屋を出ても、ギルドから着けていた奴がいたのでそのまま誘引。路地に入った所で呼び止められて、普通人なら人生終了。


「おい、テメエ、アシュロさんに因縁付けてる小僧だってなあ? ちょっと可愛がってやるから顔貸せや」


 六人ぐらいのチンピラに、ちょっと手足をベキボキに圧し折られて、二度とポーターもできない体にされて、台車に乗って「右や左の旦那様」に小銭を貰って生活する乞食にジョブチェンジ。


 料理界のブラックジャック、味沢巧みたいに右手をボキボキにされて、料理ができない体にされるようなもん。


「ぎゃああああああっ!」


 まず一人目が両手払われて、肘から血を流して脂肪。おまけに両足の膝から先も撤去してやって、自分がやるはずだった行為を子供からヤられちゃって生き恥。


「テメエッ、何しやがったっ?」


 見りゃあ分かるだろうに、後ろ向いて一直線に別方向に逃げ去ってたら助かったかも知れないのに、蜘蛛の糸に捕らえられてバインド。人生も終了。


「うわああああああっ!」


 次々に手足を撤去されて行くチンピラ、受付嬢の男か? このカードを犠牲にして、墓場から攻撃力1500以下の働き蟻さんを召喚っ! 


『やあ、働き者だなあ、今日何人目だ?』


『はあ、13人ぐらい?』


「あっ、蟻の巣だけは嫌だあああああっ!」


「やめろっ、助けてくれええええっ!」


「バカだなあ、助かる訳ないだろう、まずはホモゴブリンにタップリ可愛がってもらって、毎年毎年お腹が開く暇がないくらい、数か月に一回づつ子供産まされるんだ。それが終わったらガッバガッバだからゲイオークの部屋行き、あはははははっ」


 中居君みたいにガチホモバリ受け過ぎて、医者から「もう人工肛門しかない」「人工肛門にしましょう」と言い続けられて、やっとこさ一念発起して人工肛門手術。


 ケツの穴も終わっていてガッバガッバなので、オムツ生活も絶食して垂れ流しにならないように激痩せするのも終わり。


 静脈瘤が酷すぎる痔瘻も、真っ黒けになって裏返ってる肛(けつのあな)も修理して、ピンク色の綺麗な穴に戻して、締りが良くなるように糸で縛ってキツキツに。



「いやだあああああああああっ!」


「たあすけてええええっ!」


「ダンジョン村で城塞都市だから誰も助けになんか来ないよ、いい気味だ。地下に連れ去られるかもっ?って思わなかった? こんな分かりやすい罠に掛かるなんて、頭悪いの?」


 頭は非常に悪いらしい、それでなくてもヴァンパイアに魅了されてホイホイついて行ってしまってケツ液吸われたり、路地に連れ込んだと思ったら相手人狼でバックり食われちゃったり、若い女レイプしようと思ったらサキュバスで一滴残らず吸われて死んだり、碌でもないことばかり起こる場所で悪所なのに、小僧捕まえて叩きのめせるとでも思ったんだろうか? ケツモチで裏があるのが普通だろうに。



『この後、こいつらのクランハウスも襲撃するんで、良かったら地下から付いて来て下さい』


『お、いいねえ、まだ働くのか、コリア出世も早いかもなあ』


 流石に表通りを大蟻連れて歩くと「スタンピートだあああああっ!」と叫ばれるのでそれだけは回避。


 他にも「ヴァンパイアだああああッ!!」「人狼だああああああっ!」もある。サキュバスは全部吸われない限り、ちょっとチューチューされるぐらいなら男のオトモダチ。


 薄暗い路地のクランハウスに到着、金払って借りてる訳じゃなくて、前の持ち主も死んでいて、権利関係が怖すぎる物件なので誰も借りない借りれない。


 借りぐらしとか不可能なので、こいつらが占有してるだけ。


 そこで変身バンク使って、人類には着られない、ドワーフ用の超重量の防具を瞬着。左右の手にもメイスを装備して、切り落とさないように挫滅させる。


 大体、銀河英雄伝説のオフレッサー上級大将が、擲弾榴弾兵装備で登場したか、アーマードトルーパーが出現したぐらいの装甲騎兵猟兵。


 装甲が固いので、ウドのコーヒーは苦い、ぐらいでむせる。もう弓矢もボウガンも通じない。


 中世世界なのでゼッフル粒子は無いが、魔法禁止の為に口と鼻から「ガッファアアアアアッ!」と蒸気吐いて、魔法を寝言に変更。


「突入っ!」


 一人だが、雰囲気を出すためにも突入。まず出入り口を警備しているデカいデブ二人を瞬殺。


「ああああっ、ああああああああっ!」


 両手を挫滅させてやって、膝関節も破壊してやって逃走不能。


「ごめすうううっ!」


「ぴぎゃああああああっ!」


 もうケンシロウさんぐらい爆裂、散華、瞬殺、破壊、破滅。血の色を直接書こうとすると、18禁アニメにしないと表現できないぐらいグロい。


 一階の広場と言うかラウンジで、看板出してない中華料理屋みたいな場所にいた、全員を肉の塊に加工。


「フレッシュミートッ!」


 この場合「新鮮な肉」ではなく新鮮な死体。蟻さんが回収するので死んではいないが、動く死体。


 タバコ吸ってた奴も、酒飲みながらポーカーしてた奴も全員肉の塊。竹書房じゃないので「麻雀で勝負だ~っ!」は無かったが、全員魔法使えないのか、ゼッフル粒子必要無かった。


 二階に上がる階段も血の流血階段に死してやり、一階は片付いたので蟻さんが入場して来て、手足をブチンブチン切り取って、順番に地下世界に搬入。


「蟻の巣だけは嫌だあああああっ!」


 その怖さを知っているのか、蟻の巣に搬入されるのだけは嫌がる連中。


 まずはホモゴブリンに可愛がられて、その後にゲイオークに抱かれて「やっぱりチ〇ポには勝てなかったよ」と言わされて快楽堕ち。


 最後に全く使い物にならなくなると、抱卵器の刑に処されるのは知っている模様。


 都合数年間使い潰されて、最後には口や腹から幼虫が出て来て、やっとこさお役御免で死ねるんだと教えられている模様。


 切り取られた手足は、中型のマンティスやゴキが来て、食べて応援。


 その後は殺し屋イチさんの後続部隊ぐらいのがやって来て証拠隠滅。血の跡も、煙草臭いのも、酒臭いのもパフュームで消して、内装ごと撤去して、ベッドの臭い寝具も、血塗れゲロまみれの物体も撤去。


 スヤリス姫はもう眠れないが、豪胆な冒険者や、産業革命後の労働者なら眠れるかもしれない。


 馬鹿者どもを処分出来て気分爽快。これは虫に操られているからではないだろう。この街に蠢く、ゴキブリや毛虫やムカデを綺麗サッパリ処分出来たので、気分は最高。

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