序 親愛なる元首閣下へ

 謹んで申し上げますと、我が共和国を取り巻く状況は、芳しくないように思われます。元首ディシュール閣下は、そのことをよく知っておられると思うのですが、如何せん官邸も民衆も、我が国の脅威については全くの無知であります。本書は我が国の歴史について叙述した二巻と、現在の情勢について記した一巻があり、これら全てを閣下に献呈いたします。もし本書が、国家戦略上出版しても差し支えのない場合には、またお知らせくださると幸いであります。

 我が共和国に栄光あれ!


  二六二一年 十月三十二日    

            マルレイ・レーアニーシュ

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