白き体の狩人

「お〜!ここがレアガルド最大の街

 サンガルド!でっか」


僕は旅に出て今はこの国最大の街

職業を持った人たちが集まる街に

きていた

とりあえず何か売れないだろうか

ついさっき森で狩った

[ジャイアントマウス]の肉が

なかなかに手持ちを圧迫してるんだよね

魔物の中にも食用のものがある

ジャイアントマウス・ホワイトチキン

チョコスライムなどだ

なぜ食べ物があるのかは分からない


「とりあえず肉屋を〜 あった!」


探していた肉屋を見つけたので

駆け寄るとこういう店の定番と思うような

店のおばちゃんが立っている


「すいません!

 ちょっといいですか?」


「ん?なんだい?」


「売りたいものがあって!

 これなんですけど」


森で狩ってきたジャイアントマウスの肉を

店の人に見せると


「おお!ジャイアントマウスかい!

 人気なんだけど狩られないからねぇ!

 売ってくれるならありがたいよ」


「そうなんですか!」


「そうだねぇ この鮮度 この量だと〜

 銀貨7枚ってところかな?」


「そんなにつくんですか?」


「もちろん!

 家庭的な食材だからねぇ

 必要なのさ はい!銀貨7枚!」


「ありがとうございます!」


さて!銀貨7枚も貰ったし!

早速武器を買わないと

ジャイアントマウスなんかは

E級だから落ちてる木の枝で倒せるけど

この先の行こうとしてる

森だとC級もいるから武器を買わないと


「武器屋は〜あった!」


武器は買うけど最悪は魔法も使おう


「すいませ〜ん!」


「あいよ〜!」


店の奥からガタイのいい

男の人が出てくる


「おっ?にぃちゃん

 初めて見る顔だな!

 最近街に来たのか?」


「えぇ!今日来たんです」


「おおっ!そうかそうか!

 それで?どんな武器が欲しいんだ?」


「初心者なので使いやすいやつで」


「使いやすいやつねぇ〜

 これならどうだ?剣だ!」


「へぇ〜 どんな剣なんですか?」


「お前さん魔力の気配がする

 魔法使えるんだろう?」


「はい 少しですが😅」


「ならこいつがいいぜ

 この剣はな 持ち主の魔力を

 増幅させてくれる

 つまり魔法の威力が上がるのさ」


「えっ!?

 そんないい剣があるんですか?」


「おう!にぃちゃんは初回だしなぁ

 本来なら銀貨5枚は欲しいが・・・

 2枚でいいぜ!」


「えっ?そんなのでいいんですか?」


「おう!あるか?銀貨2枚」


「あります はい!」


「おう!毎度!ほらよ!」


「ありがとうございます!」


よしっ!いい武器が買えた

これで僕も戦えるぞ〜!


「おいにぃちゃんよぉ」


誰の事だろう?まぁ いいや森に行こう


「お前だよおまえ!」


「え?あぁ 僕の事ですか

 なんですか?」


「お前さぁ さっき銀貨貰ってたよな」


「(えぇ?カツアゲ?)

 はい だからなんですか?」


「へへ 金寄越せよ」


「(うわ〜 めんどくさいなぁ)」


「なんだ?ビビってんのか?」


「(うん めんどくさい逃げよう)

 フレイム」


「あん?」


       <ぼっか〜ん>

「煙幕がわりにして!

 (てか威力すごいな!)」


僕はとりあえずこのまま目的の森に行くことにした

サンガルドから20分歩いて

目的の森に辿り着いた

       〈四季の森〉

四季の森

入るたびに 春・夏・秋・冬が入れ替わり

どの季節の森に出るかは分からない

四季によって出てくるモンスターも変わる

だから危険度も高い

でももっといい装備を買うためには

モンスターを倒して素材を売る必要が

あるんだよなぁ

そして今回の僕の四季は

     〈四季の森 冬〉

木は葉がなく蕾をつけ

そこらじゅうに雪が積もっている

冬の季節の森

さぁ まずは先に進もう!

ん? 

   〔アイススライムが現れた!〕

アイススライム!

冷気を纏い 対象に飛びかかり

自身が着地した場所に冷気を振りまく

そして全てを凍らせる

D級の魔物!でもこの魔物なら!

剣を振るだけで倒せる!


        ザシュ!


よしっ! やった!

‘アイススライムの粘液を手に入れた’

うん・・・まぁ 素材だから

ベタベタしてても気にしない💧


そしてその後様々なモンスターを倒しつつ

僕はどんどん先に進んで行った

すると 

「え?血だ どこに いや 誰の?」


血がてんてんと

もしかして魔物の縄張りに入った!?

全方位を見渡せ!

どこから襲われるか分からないんだ!

どこだ?最悪 空中や地中も考えろ!

いや!そばの凍った川かもしれない!

考えられる事は全部視野に入れろ!

どこだ?どこからくる!


        ・・・


もしかして縄張りじゃ ない?

じゃあこの血は?

・・・奥に続いてる


「気をつけながら辿るか」


そしてそのまま血をたどって行くと


「この辺に っ!?」

嘘だ なんでここにグレイシャルタイガー がいるんだ S級だ!

僕が叶う相手じゃない!

でもなんで動かないんだ?


「グルルルルル」


血がグレイシャルタイガーのところに

もしかして怪我をしてる?


「ねぇ」


「ガルルルルル!!」


「うわっ!」


声を掛けるとものすごく威嚇された


「ガルルルルル!」


「大丈夫!僕は君を攻撃しないよ!

 (小さい?もしかして子供?)」


「グルルルルル!

 “グギュ〜〜〜ウゥ”」


「・・・ははっ

 お腹減ってるの?これ食べなよ」


僕はポケットからジャイアントマウスの肉を取り出し目の前に置く

すると


「クルル?

 “スンスン”」


「大丈夫 食べていいんだよ」


「・・・

 モグモグ」


グレイシャルタイガーは警戒しながらも

少しずつ食べ始めた


「“ガツガツ!“」


「あはは

 ゆっくり食べなよ

 誰も取らないからさ」


とりあえずこの子の怪我の原因を

・・・罠か

足に紐がついてるけど罠がついてない

血がてんてんとあった事を考えると

罠は途中でちぎってきたのかな?

まぁ この紐は取り除かないと


        キン!


「剣じゃダメかぁ

 ちょっとごめんね!『フレイム!』」


「くきゃう!?」


よほど驚いたのだろう

暴れ出しそうになった


「あぁ!! ごめんごめん!

 暴れないで!ほら!」


「キュ〜〜〜!!」


また警戒されてしまった💧


        スリスリ


「んぇ?なぁに?」


突然足元でスリスリと頬擦りをしてきた


「ん〜〜〜」


何か言いたげに鳴いている


「もしかして僕の仲間になりたい とか?

 そんなわけないか!」


僕がそういうとグレイシャルタイガーは

元気よく鳴いた


「うぇ!?僕についてきてくれるの?」


「クウォウ!」


「はは そっか!

 君は僕についてきてくれるんだね」


「きゅうん!」


元気よく鳴いて返事をくれる

じゃあ名前を付けようかな〜


「うぅ〜ん グレイシャルタイガー

 冬 白い体 積もる

 う〜ん 💡!ユキ!

 君の名前はユキだ!」


「ガァウ!」


元気よく返事をくれるユキ

すると異変が起きた

ユキから青い光が出たのだ


「うわっ 眩し!」


「今のって・・・」


今の青い光 何回か見たことがある

にぃちゃんのそばで見てきた

にぃちゃんが魔物をテイムするたびに

あの光が体から出るのを

でも僕は今回

給与式・討伐式のどちらもやっていない

なのになんで契約が・・・


するとユキの体がまた光出した


「うわっ!今度は何!?」


「いつまで目を瞑ってるんですか

 おにぃ〜ちゃん!」


急に女の子の声が聞こえてきて

目を開けるとそこには


「え?君は・・・誰?」


知らない女の子が立っていた


「ひどいです!

 さっき契約しました ユキです」


「えぇ!?ユキ!?

 なんで人間の姿に?」


「分かりません!

 あなたの魔力が契約時に流れてきて

 私の魔力に混ざったらこうなりました」


「ほへぇ〜?」


完全にフリーズした

とりあえずここは寒い!


「ユキ 話は後で聞くから

 一回街に戻ろう」


「はい?」


こうして僕はS級モンスター

グレイシャルタイガーこと ユキを連れて

街に帰った

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 

すみません!主です!

えっと

お金が出ましたよね!

出すのは3種類!

銅貨=これは10円ぐらいの価値

銀貨=これは100円ぐらいの価値

金貨=これは1000円ぐらいの価値

です!



 




  

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