第11話

〜掲示板〜


115:名無しの探索者

最近コウタの配信無いよな


116:名無しの探索者

SNSの方は動いてるけどな


117:名無しの探索者

ジュリエルの事についてはダンマリだしな


118:名無しの探索者

変なやつらが荒らしてるから

様子見してるんだろ


119:名無しの探索者

この前の配信は無敵ニキが一番面白かった


120:名無しの探索者

いきなり下着の色聞くのは頭おかしいw


121:名無しの探索者

>>120 俺たちにできない事を平然とやってのける!そこに痺れないし憧れない


122:名無しの探索者

コウタがゲリラ配信してるぞ!

http://〜〜〜〜〜


123:名無しの探索者

お、マジじゃん


124:名無しの探索者

笹食ってる場合じゃねえ!


125:名無しの探索者

パンダおるて




〜嘆きのダンジョン内部〜

「みんな久しぶりだなー。リハビリも兼ねてまったりやっていくぜ。今日は嘆きのダンジョンに来ているんだ」

嘆きのダンジョンは常に風の唸るような音が発生しているダンジョンで、風の音のせいで小さな音を聞き逃してモンスターの気配に気付かずに奇襲されたりする厄介なダンジョンだ


:待ってた

:ジュリちゃんは?


「ジュリは後ろにいる」

俺がカメラをジュリエルに向けるとカメラに手を振った

「今回私は手を出さないわ」

「今日は俺が主役だ。チャンネル主だからな」


:誰得だよw


「その誰得配信を見に来てるのは誰だよ」


:それはそう

:ジュリちゃんの戦ってる所も見たい

:ていうか前回の配信の後どうなったの?


「あの後?あの後ジュリの事をダンジョン省の人と話し合ったんだよ。それで、お前が封印を解いたんだから責任とれって言われてさ。俺、テイマーになったんだ」


:は?

:なんで?

:テイムしたモンスターがいないとテイマーになれないだろ?


「検査の結果、私は人じゃなくてモンスターらしいわ」

「書類上はジュリをテイムした事になってるんだ」


:美少女をテイムって

それなんてエロゲ?

:閃いた!

:通報した

:様 式 美

:想像しただけで興奮してきた

:ヤバいやつおるて


「あんまり変な事書くとBANするからな」


:ジュリちゃん魔導装甲着てないよね?

:普段着で来てるみたいになってる


「ちょっと試してみたけど邪魔になるのよね」


:ジュリちゃんレベルだと市販品より特注品の方がいい

:確かに最低でも二級以上の能力はあるしな

:あれで魔導装甲着たらどうなるんだ?


「一級探索者ってそんなに強いの?」

「格が違うな」


:あれは人間辞めてる

:軍隊を相手にして勝てるレベル

:一級探索者の数はそのまま国防に関わる


「そうなの。そこまでどうやって強くなるの?」

「ダンジョンに潜ったり、モンスターを倒すとと魔力を吸収するんだ。そして深い階層であればあるほど、倒したモンスターが強ければ強いほど強くなる事ができる」

「じゃあダンジョンに住めばずっと強くなれるという事?」

「理論上はそうだ。でも常に警戒し続けるなんて不可能だし、ある程度強くなると浅い階層ではそれ以上成長出来ないんだ」

「そんな簡単な話では無いという事ね」

「そうだな」

ジュリエルの疑問に答えながら進んでいくのだった

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