第2話
「ここはどこだ?ドローン!お、ついてきてるな」
:真っ暗だ
:結構ヤバくない?
:ヤバいヤバい
:灯りが無いのは未踏破層って事つまり六級探索者じゃ相手にならないモンスターがゴロゴロいるって事だ
:もう見てられない
「みんな、ショッキングな映像が苦手な人はブラウザバックを推奨しておく。でも配信は止めないこの映像が将来の攻略になるかもしれないからな。最後まで見てくれるって人は俺の生き様を見ていてくれ」
:そんな事言うなって!
:そこで助けを待つとかできないの?
:こんな事になるなんて……
「変だな。モンスターの気配がない?ちょっと進んでみる」
真っ暗な道をドローンのライトを頼りに進む
モンスターがいるならこのライトに惹かれて集まって来るはずだが、まったく生物の存在を感じる事が無いままボスでも出てきそうな広場に出た
「これは…ボス出てくるよな?」
:そんな如何にもな場所行かない方がいいって!
:どうしてモンスターがいないんだ?
:ここヤバそう
「ここまで来たんだ。行かない選択肢は無い!」
勇気を振り絞って広場に足を踏み入れた
しかし何も起こることは無かった
「なんでだよ!なんか起こる感じじゃないの!?」
:助かったんだから良しとしよう
:よかった…
:周りを調べてみよう
「そうだな。未踏破層なんだ何かお宝があるかもしれない」
そう言って地面や壁を隈無く探すと、不自然な出っ張りを見つけた
「おや?なんだこれは?」
:お宝だ!
:中からモンスターとか無いよね?
:フラグ建てるな
「開けゴマ!」
隠し扉になっていた壁の中に入ると小さな灯りが灯っていて薄暗いながらも部屋の様子を観察する事ができた
「お宝は無さそうだな。紙の束がいっぱいだが…ダメだなんて書いてあるのか読めない。古代文字か?」
:何かの報告書かな?
:ダンジョンは古代文明が作ったってコト!?
:大発見じゃね!?
:奥に部屋があるみたいだ
「そうだな。見てみよう」
俺がもう1つの部屋に入ると1人の少女が裸で宝石の中に閉じ込められていた
「ちょっと!コンプラ!コンプラ!」
急いでカメラの設定でモザイクをかけ、俺自身も薄目でなるべく見ないようにしながら部屋を見て回る
「この部屋は一体なんだ?」
:エッチだった……
:BANされたりしないよな?
:なんかあの子見覚えがあるような?
「見覚え?こんな地下に封印されている人の事をどうやって知るんだよ」
:古代文明、女の子……
:ひらめいた!
:通報しました
:様式美
:思い出した!古代文明を滅ぼした特級モンスターの写真だ!
「嘘だろ?」
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