#20 VS襲撃者

さて、学校に着いたぜ!!!いやー、にしても馬車便利だなぁ。大体の人が徒歩で登校するのに対し、俺らだけ馬車・・・セリアちゃんと2人っきりの馬車・・・!!!昨日まではそうだったのになぁ!!!ランスおのれ!!俺とセリアちゃんの甘々な時間を、邪魔するなぁぁぁぁぁ!!!!ってもう着いたのか。よし、今日は俺エスコートするぜ!!!


「お手をどうぞ、セリアちゃん!」


「ありがとうリースちゃん!」


はい、セリアちゃんの手ぇふにふにィ!!!手が天国!!!ああ女子として転生してよかった!!神、感謝してるぜ!!!



+ + + + +



「それでは、授業を始めます。では昨日と同じメンバーで模擬戦をするので、準備してくださいね。」


さて、1限目はルアン先生の実践魔法!!!今回も外でやるので超・警戒態勢!!!だが今回は前回のように逃げられることはない!!!!なぜなら、高出力の遠距離の魔法スクロールを用意してきたからな!!!今回は返り討ちにしてやるぜ!!!


「では、模擬戦開始!!」


「よしランス、爆速で終わらせるぞ!!!」


「はい!!!どうぞ!!!」


どうぞじゃねぇよ!!!!八百長だってバレないくらいの八百長にしねぇと怪しまれるだろうが!!!全くもう何やってんだよ!!まあいい!!


「氷神よ、我が願いに応え、氷の弾丸を!!《Ice Shot》!!」


「ぐあっ!!!やはりリース様は強い!!」


・・・だ――か――ら――!!!そんな分かりやすい八百長すんなって!!!まあ、でもお陰で見張りにかけられる時間が増えるぜ!!よし、ひとまずメイド長さんからもらったこのタブレットで高出力の魔法の魔力の循環が行われている場所を特定して・・・うーん、授業で行っているものか襲撃者が行っているものか判別しにくいな・・・もし外れた場所で魔力循環があったら間違いなくそこなんだが・・・


「!!リース様、危ない!!!」


何が危ないんだ・・・ってなぁぁぁ!?!?!?


「うっお危ない!!!」


クッソ!!アイスショットの10倍強化みたいなのが飛んできてタブレット壊された!!!これじゃあ場所特定できねぇ!!!セリアちゃんを避難・・・いや、今下手に避難させるのはかえってマズいか・・・?見えないほどの遠距離から正確にタブレット撃ち抜けるほどの精度があるなら何でそれをセリアちゃんに撃たなかったんだ・・・?いや、もしかして狙いはセリアちゃん一人じゃないのか!?いや、そんなことを考えている暇は無いな・・・!!ひとまず上空に上がって周りの様子を見てみるか!!


「《Wind》!!よし、周りに誰か・・・いた!!!」


校舎の塔の中に居やがった!!!前回と同じような高出力の魔法だが前回と違うところはもうすでに魔力循環の9割を終わらせていること!!!もう時間がない!!!プロミネンスのスクロールで先制攻撃するしか手段がない!!殺すことになるかもしれないが、許せよ!!!


「喰らえ!!!《Promin・・・」


な・・・!!向こうもこっちが魔法を撃ったのを見て何かの魔法を撃ってきた!?!?だああっ!!!もう避けられる距離じゃねぇ!!!そのままプロミネンス直撃させて相殺・・・いや、相手のほうが数倍威力が上だ!!クッソ!!!もう相殺に賭けるしかないか!!!


「《Prominence》!!!!」


があああああっっっ!!!!魔力を込めても相手の出力のほうが上だ!!!あ、マズいな。このまま続けると押し負ける・・・!!!かといって他のスクロールを発動させると魔力の供給が足りなくなって死ぬ!!!だああああああっ!!!もうダメだ・・・!!!!こんな死に方嫌だ!!まあ頭に隕石が落ちてきて死ぬよりはマシか。あれそれ俺のことですか???ああ、でもセリアちゃんを守れそうで良かったなぁ。俺のほうにぶっ放してきたってことはセリアちゃんのほうにぶっ放せてないって事だろうしさ。いや~、異世界楽しかったな~♪あ、もうそろそろ押し負けr・・・





あ、これ駄目なやつだ。




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