#18 襲撃者?
「はい、では4限の授業はここで終わりです。皆さん、学食に行って下さーい。」
「やったね!!ご飯だ!!!おなかすいた~♪リースちゃん一緒に行こ♪」
「行こ行こ~♪」
「では、私が荷物をお運びいたします!!!!」
「「そこどいて!!」」
・・・ドアの前に立たれると出られないんですが!!!!
+ + + + +
「はい、では5限の教科は『実践魔法』です。中庭に移動してください。」
・・・実践魔法?マズいな。スクロール使わないとクソザコナメクジなのバレるぞ???
「そういえばさ、リースちゃん、実践魔法の先生別の人になったらしいよ?」
「え、何で?」
「何か前の先生が失踪したんだって。」
え、怖くね???失踪、か。しかも実践魔法の先生だった人だろ?実践魔法が役に立たないような状況だったのか、それとも実践魔法が役に立たないか。どっちだろ??
「あ、次の先生、あの人らしいよ~!!イケメンだ~♪」
セリアちゃん、見とれるなら俺にしてくれ!!!!あのイケメン教師、ぶっ殺す!!!嫉妬とかしてねぇ!!!何か怪しい気がしなくもなくもないからぶっ殺す!!嫉妬とかじゃねぇからな!!!!
「さて、では授業を始めます。私は新しく実践魔法を教えることになった、ルアンと申します。では、早速模擬戦から行きましょう。ではこの表の通りにペアを作ってくださいね。」
セリアちゃん誰と組むことになるんだろ、って一人かぁ。クラスの人数奇数だからしょうがないよな。んで俺は・・・げっ、あの決闘ニキじゃん。
「はい、ではセリアさんは私と組みましょう。」
「・・・!!はい!!」
セリアちゃん、そいつをぶっ殺せ!!!ムカつくから!!!
「では、模擬戦・・・開始!!」
「リース様・・・どうします?」
・・・いや、ランスよ。どうしますって聞かれても困るんだが。というか、やらざるを得ないという感じじゃないか?まあ、今回はスクロールなしだから負ける可能性全然あるけど!!
「よし、やろうか。」
「はい!!!では、行かせていただきます!!!」
よし、ここはファイアショットで・・・お、相手もファイアショットかな?なら、速さ勝負と行こう!!
「「炎神よ、我が願いに応え、炎の弾丸を!!《Fire Shot》!!!」
初速は俺のほうが速い!!!この一撃で終わらせるぜ!!って、ランスも本気を出してきたな?さっきの決闘の時はマジ手加減してたってことか!!!でもな!!俺のファイアショットのほうが速いぜ!!!
「があっ・・・!!!リース様、完敗です!!!」
・・・あれ?八百長試合だったか???おいランスお前手加減してんじゃねぇよ!!!速攻で終わるとかなりヒマな時間できそうな感じの授業なんだよ!!!まあいいや、セリアちゃんの方見てれば時間は過ぎ去るはず!!おー、セリアちゃんめっちゃ頑張ってる!!先生と同等くらいの動きを見せているなぁ!!
ってあれ?後ろの塔の屋根の上に誰か・・・待て、魔力循環させてね?そして黒いフード付きのマントって敵じゃん!!!おもいっきり敵の姿してる!!!っておい!!!あの魔力の循環の仕方・・・かなり強力な・・・しかも一点を打ち抜くタイプの・・・あ!!!狙撃か!!!クッソ、狙いが誰にしろ、相当マズい状況だ!!!!
「ランス、不審者発見!!!セリアちゃんの護衛頼んだ!!!」
「御意!!!」
「《Wind》で跳躍して・・・《Freeze》で空中に道を造りながら進む!!!!」
・・・・クッソ、もう魔力循環の8割くらい終わらせてるじゃん!!!あーもうバレないように近づこうと思ってたが時間が無い!!!こっちに注意を向けさせる!!!
「こっちだ、この野郎!!!《Fire Shot》!!!」
「・・・!!『転移陣、起動。』」
・・・!!!!スクロール・・・いや、使い捨てじゃないな!?いやそんなことより逃げられる!!!何とかして捕まえないと・・・!!!
クッソ!!!逃げられた!!!跡には何も残ってないか。にしても、初日で誰に対してかは知らないが、襲撃か。この学園には結界が張られていて外部から侵入はできないはず。となると、内部の人間か。なんだか相当面倒なことになりそうだ。
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