#17 決闘(一方的)

「お前に、決闘を申し込む!!!」




・・・あー、面倒臭い・・・が、ここで何とかしておかないと後々面倒なことになるかもしれない・・・それに、今の自分の力も試してみたい。よし、ここは決闘受けておくか!!!まあ、セリアちゃんより強いということはないだろうが、この学校は名門中の名門、油断すると痛い目見ることになりそうだ・・・




「ああ、受けて立つ!!」




「まあ、か弱そうな美少女だ、手加減してやろう!!では・・・決闘、開始!!」




さて、まずは相手がどう出るかを見ておくべきだな・・・もし万が一相手が大技を出してきたときのために何か対処法を・・・って、心配ないか。スクロールないし。




「炎神よ、我が願いに応え、炎の弾丸を!!《Fire Shot》!!」




・・・あんるぇ~?ファイアショットにしてはヘロヘロ・・・あ、セリアちゃんのが速いだけか。魔力の込め方によって威力も速度も変わるというし、威力重視かもしれないな・・・よし、念のためにアイスシールドで守っとくか。




「《Ice Shield》!!」




「な!?!?!?無詠唱・・・いや、その紙に秘密が!?!?」




ま、そりゃスクロール初見ではそんな反応するか。だがな、それによって隙ができた!!!ファイアショットの威力もお粗末!!よって速攻といきましょうか!!




「《Wind》で移動・・・からの《Freeze》で固定・・・ゼロ距離Fire Explosion!!!!」




「がああああああああああっっっっっっっ!?!?!?!」




あ、やりすぎたかな?あ、でも一応アイスシールド出してたっぽいし大丈夫かな。いったん距離とるかな。




「い・・・今のは・・・低級風魔法Windと・・・中級氷魔法Freeze・・・そして上級炎魔法Fire Explosion!?!?何なのだ、お前は!!!3属性に適性があるというのか!?」




え、そんな3属性適性って珍しいの?メイド長さんも4属性に適性あったし、セリアちゃんに関しては全属性適性あったよ?てっきりあんまり珍しくないものだと思ってたけど・・・




「だが・・・私の全力を食らえ!!!!『炎神よ、我が願いに応え、灼熱の一撃を!!《Prominence》!!!』」




・・・魔力の循環始まったなぁ。あー、対人戦で出すってことは魔力の循環早いのか、魔力の循環が必要ないのかと思ったけど、普通に必要っぽいし、なんなら1分くらいかかりそうな雰囲気・・・よし、さっさとボコしますかね!!!えっと・・・よし、アレでいこう!!




「《Ice Fist》!!!!」




「ぐっあ――――――――――!!!!!」




・・・あ、飛んでっちゃった・・・あ、校舎の壁に・・・あ、校舎の周りの結界に激突・・・うっわめっちゃ痛そう・・・背骨折れたみたいな音したけど大丈夫だったか?




「《Water Heal》。よし、傷は治しといたよ。」




「・・・完敗だ。私の負けだ。君は、セリア様にふさわしい。私が保障しよう。」




・・・やったー???何だろう、こいつちょっとムカつくわ。イケメンだし一発殴ろっかな??




「・・・決めたぞ。私は、この御方に仕えることにした!!!この御方とセリア様を命を懸けてお守りすることに決めたぞ!!!」




・・・いや、これかなり面倒なことになったぞ・・・!!!!ってか周りのギャラリー騒ぐなって。いや、仕えなくていいって。今にも靴を舐めそうな勢いなんですが。ガチで困る!!!!






+ + + + +






「・・・なので、このような状況に陥ったときは炎属性の魔法を使うと危険です。よって・・・」




ということで、始業式が終わって、今授業中です。なんだろう、授業めちゃくちゃ楽しい。学生の時には嫌だと思っていた授業がこんなにも楽しく感じる日が来るなんて!!!感動!!!ってあ、もう授業終わりか。短かったなぁ。50分だけど。




「リース様!!!セリア様!!!次は移動教室ですよね!?!?荷物、お持ちします!!!!」




んで、コイツはさっきの決闘仕掛けてきた奴。なんかもう完璧に付きまとってくる。厄介まである!!!なんだろう、うれしいんだけど邪魔!!!そういえばコイツ、ランスって言うらしい。名前かっこいいなー。(棒)ちなみにもう完璧に舎弟ムーブしてるので俺のほうが上~♪


・・・そんなことよりさ、早くそこ退いてくれない?邪魔なんだけど。荷物持ってもらうのはうれしいけど、ドアの前に立つのやめて!!!!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る