学園編
#16 学園ライフの幕開け
「セリア様、学校の準備はできましたでしょうか?」
「できたよ~♪」
・・・どうやら、この世界では今日から新しい学年らしい。セリアちゃんももうバッチリ準備できてるようだ。あー、学校とかいつぶりだ???友達・・・先生・・・友情・・・恋・・・うっ頭が。まぁ、何とかなるでしょ。というか、準備ってどゆこと?俺1ミリたりとも準備してないんですが?
「では、リース、学校の準備はできましたか?」
「・・・いいえ。やってません。というか知りません。今日初めての学校なので。」
「と言うと思って私が準備しておきました。ここに置いておきますね。」
・・・なんだろう、控えめに言って神。ウチの上司、有能すぎか!?!?
「ワシも準備できたのじゃ~♪」
「いえ、あなたは行きませんよ?」
「なぬ!?!?!?!」
あー、驚いてひっくり返るって比喩とかじゃなく存在したんだなぁ。マジで頭から床に突っ込んでったよ。ただ、ちょいかわいそうな気もするな。学校も護衛の仕事のうちではあるが、ココでやる仕事のほうがキツいもんなぁ。なんかあと2人いるって言われてたメイドも長期休暇でいないらしいし。圧倒的人手不足!!!
「あなたは、ここでいつも通り掃除です。」
「なぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
可哀想に・・・!!!正気を失っている・・・!!!ってマジで正気失ってね?ブリッジしたと思ったらブリッジしたまま横に移動し始めたんだが。ゴキみたいな動き・・・!!!
「では、いってらっしゃいませ。」
「「行ってきます!!」」
どうやら、ここから学校まではそこそこ距離があるらしいので、馬車で行くそうだ。俺とセリアちゃんが通うのは、超名門の学園「クレイタル国立学園」らしい。ちなみに、ちょっと前に知ったが、この国はクレイタル帝国という国らしい。周りを山に囲われているから、ゆりかご=クレイタルだそうだ。地図を見せてもらったらだ円をちょっと凹ませたような形で、マジでゆりかごっぽかった。名前つけた人、よく考えてなかったのか??まあ、そんなことよりクレイタル国立学園についてだ。敷地面積はセリアちゃんの屋敷と同じくらいだっという。ということは某ネズミーランドの半分くらいかな?んで、学力はバケモンらしい。あと、魔法も基本的に全員がセリアちゃん級らしい。でも、セリアちゃんは魔法も勉強もトップだそうだ。なんか、ちょっと安心!!!
「着いたよ!!」
「お~!!!すごい!!!」
町の中心部にあるんだな!!!ってか、校舎というか・・・宮殿???なんかこの世界のスケールデカくね?おっ、この学園の生徒らしき人達の目がセリアちゃんのほうに向けられている・・・!!!やっぱセリアちゃん好かれてんだな!!!俺のセリアちゃん!!!俺だけのセリアちゃんだからな!!!!誰にも渡すものか!!!というか、この学園、美男美女しかおらんのか??疎外感・・・は、無いんだったな!!!安心して生活できるぜ!!
「降りるよ~!お手をどうぞ♪」
な・・・なぬぅぅぅぅ!?!?!セリアちゃん自らエスコートしてくれるのか!?!?まあ、お手を取らないわけにもいかず・・・あっ、手ぇすべすべ!!シルク触ってるみたい!!!手が天国!!!セリアちゃん今日も可愛いよ!!!愛してる!!!うわぁぁぁ好き!!!
・・・なんか、周りの生徒たちから睨まれてね?あ、嫉妬ですかぁ???ごめんなさいねぇ⤴でもセリアちゃんは俺のものだから渡さねぇよ!!!誰にもな!!!
「・・・おい!!!!そこのお前!!!!」
・・・誰か呼びましたか?振り向けば・・・あっ白髪ロングの爽やか長身イケメンだぶっ殺す!!!前世の恨み!!!
「お前、何でセリア様と手をつないでいる!?!?!」
「あ、え~っと」
「問答無用!!!男女など関係ない!!!お前に、決闘を申し込む!!!」
・・・なんか、超スーパーウルトラ面倒ごとに巻き込まれたか??
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