#4 属性適性検査(こわいへや)

「では、また今夜メイド寮の前で。」




「はひぃ・・・」




・・・はあ。やってしまった。でも、間違いなく不可抗力だ。あんな所に無防備にクローゼットがあるから悪いんだぜ?俺は悪くねぇ!!信じてくれ!!うーん、今夜メイド寮の前、って・・・何されるんだ?多分というか間違いなく尋問、場合によっては拷問されてそのままセリアちゃんの前で磔にされるんだろうな。


うん、嫌だ!!!死にとうない!!!痛いのは嫌じゃ!!どうしてこんなことになった!?!?原因は何だ!?俺か!!俺だな!!間違いなく俺自身の行動が原因だな!!!うわぁぁぁ最悪!!!




「リースちゃん♪お待たせ~♪何する~?」




え、何するって聞かれても・・・この世界で遊ぶといったらなんなんだ!?魔法か!?おままごと!?それとも人形遊び!?ボードゲーム!?ぬああああ!!!分からん!!!!だが・・・正直魔法を教えてもらいたい!!!よし、それでいこう!!




「じゃあさ、セリアちゃん魔法教えてよ!」




「いいよ!!でも、魔法はほぼ学校で習うと思うんだけど・・・ま、いっか♪」




うお、学校で習うのか、魔法。何だろう、セリアちゃんに教えてもらうならご褒美、学校なら懲罰みたいに思えるんだが。まぁ、学校にいい思い出はないしな。ってか、俺の学校に行ってない言い訳、どうしよう。ま、なんとかなるでしょ。




「どこから教えればいい~?」




「うーん、基礎からで。学校に行ったことがなくて習ったことがないからさ。」




「分かった!!じゃあまず魔法の原理から教えるね。魔法は、基本的に「詠唱」といって特定の文言を口に出してその言葉に「魔力」を通すことで使えるの。


あと、魔法には火、水、土、風、雷、氷の6つの属性があってそれぞれに得意不得意があるの。例えば火は攻撃魔法として使うとかなり強いんだけど回復魔法として使うと傷口の止血ぐらいしかできなかったりするの。どの属性がその人に合っているかは人それぞれで、1つの属性の魔法に特化している人もいれば6つ全ての属性に長けた人もいるの。


次は「魔力」について教えるね。魔力は上限は人それぞれだけどすべての人が持っているもので、魔法を使う時にその魔法に応じた量の魔力が消費されるの。魔力が0になると、1か月くらいは魔法が使えなくなるらしいわ。魔力の回復は、一応「MPポーション」というアイテムでも回復できるけど寝るのが一番回復できるの。


最後に、詠唱の定型文だけど・・・」




「だけど・・・?」




「これは種類が本1冊分くらいあるから口頭で説明するのはやめておくわ。」




うわ、多いな。本一冊て。にしても滅茶苦茶詳しく説明してくれたな・・・お陰で魔法の原理は頭に入ったぜ!!やっぱセリアちゃん神だな!!




「ありがとう、教えてくれて!!」




「そうだ!リースちゃんって『属性適性検査』って受けたことある?」




「無いけど何で?」




「じゃあもう今やっちゃおうよ!!ウチは検査設備もあるし!」


うお、セレブリティパワーすげぇ・・・




「ありがとう、セリアちゃん!!じゃあ、お願いしてもいいかな?」




「今準備するね!」




さて、どんな属性に適性があるのかなぁ。楽しみだ!!!




「準備できたからこっち来て~!」




「今行く~!」


やっべ、超絶楽しみなんだけど。マジでラノベの主人公にでもなった気分だぜ!!!




「はい、じゃあここ座って!」




・・・え、何だこの危なそうな部屋は。俺はサイボーグにでもされるんか?壁一面の水晶玉がめっちゃ眩しいんだが。そしてこの椅子も水晶製だろうな。ガラスにしては硬い気がするし。こりゃ高いだろうな。やはりセレブリティパワーすげぇ・・・




「じゃあ起動するね!」




おおっ、何か光ってる!!うっわ眩しい眩しい!!目が死ぬ!!え、ってか周りの水晶玉全部高速回転してないか!?怖い怖い!!!っておお、暗くなった。終わったかな?




「終わったよ~!結果はね・・・・え!!!!凄い!!!火、水、雷、氷、風の5属性に適性あり、だって!!!」




「やった!!!嬉しい!!ところでセリアちゃんはどの属性に適性があったの?」




「一応全属性に適性あり、って出てたらしい」




うお、セリアちゃん凄っ。やっぱ俺の妻はセリアちゃんで決定やな!!




「じゃあ次は実践の時間!魔力の上限は測れないので限界まで魔力を使います!!」




おーう、キツそうだな。でも、魔法なら何か頑張れる気がするぜ!!!

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