屋敷編

#1 神の遊びのとばっちり

―――うん、どういうことだってばよ。




「あっははは!!!!ごーめんごめん!!!」


いや、突然白い空間に飛ばされたかと思ったら全く知らない緑色の髪のチビが腹を抱えて笑っているんだが。俺の頭見て笑うとか失礼極まりないガキだな・・・え?何で俺の頭見て爆笑してんの?もしかして俺禿げた?・・・うん?何か赤い液体が・・・


「ぬぇぃおぃぁぇ!?!?めっちゃ血出てる!?!?」




「あ~~~っはっはっは!!!!面白ぃ~~~!!!」




いや、非常事態めっちゃやばいじょうきょうなんですが!?!?そして・・・


「お前は誰だ!?!?」




「あー、ボクは君たちが言う神だよ。」


ゑ、神様こんなカジュアルなガキ(??)なのか?




「どうしてこんなことになった?」




「いやー、ごめんごめん、遊んでたら君のこと殺しちゃった~♪」




「え、なんて?」




「いや、だから隕石投げて遊んでたら君の頭に当たっちゃった~」


平然と言うな、平然と。そして隕石で遊ぶというパワーワードやめい。




「いや~、まさか隕石暴投したとこに予測不可能な動きで隕石に突っ込んでくやつがいるとは思ってなかったよ~」




「・・・じゃあ俺死んだってこと?」




「(半分)ご名答!!」


満面の笑みで言われても困るんですが。




「死んだってことは・・・ここは天国?」




「残念、不正解♪ここは天国と現世の狭間だよ♪」


ほう、じゃあまだギリ死んでない感じか?




「いやー、面白いものを見せてもらった代わりに好きな願いを1コ聞いてやろう!!あとボクの暴投で殺しちゃって何か申し訳ないから転生もさせてやろう!」




これって異世界転生前のボーナス的な?お決まりの展開キタ――(゜∀゜)――!!




「さて、じゃあ願いをどうぞ!!」


よし・・・これはあの・・願いを使う時が来たようだな・・・!




「俺の願いは・・・願いの数の上限突破だ!!」




「それはダメ―」


チッ、さすがに対策されてたか。なら・・・




「可愛い女の子になりたい!!」




「キッショ」


うっ・・・傷つく・・・




「でも・・・大切な願いをそんなことに使ってもいいのかい?」




「ああ。俺はこの退屈な生活から抜け出したいんだよ!!」




「おっけい!!じゃあ・・・女の子にな~れ♪」


おおっ、神様の手から光が出て・・・体に巻き付いて・・・




「おおっ!!体が女子の身体になった!!声も変わった!!」




「いや、声だけおっさんとかただのキモ生物じゃんか」


ちょっそれは人類の一部を敵に回す発言では?




「じゃあ、行ってらっしゃ~い♪」




「え、待ってどういう世界か説明してくれない感じ!?」




「ハァ~(*´Д`)、いいよー。えっとねぇー、言語は同じでね・・・魔法がある世界で・・・魔物がいる世界って感じかなぁ。」


超絶だるそうな説明をどうもありがとう。




「ンそれではッ!!!いってらっしゃ~~~い!!!」




視界が


     回って




              暗く




                      なって




                              ・・・








「フフッ・・・今回はどんな愉しい事が起こるんだろうねぇ・・・」




神は笑いながら、そう言った。

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