第22話 準備完了
「これで最後、と。はいしゅーりょー。お疲れー」
:お疲れ!
:お疲れ様
フェシズ:お疲れ様!!
:多かったなぁ……
「合計でえっと……約10ヶ所だね。まぁ魔法少女の適性検査と時に比べれば楽勝だね」
:アレはまじで長かった。
フェシズ:50は超えてたわよね?
:そんなに長かったのか……
「ま、これでワームたちも仕込めたし、ついでにダメ押しも仕込めたからボクは大満足だよ」
:ダメ押し……あれか。
:送電用の鉄塔の破壊工作のことだな
:まだ壊してないけどねw
「闇夜の中、前線基地では魔物が出現。それを退けると今度は街の方で魔物が出現。さらに街は停電状態で暗闇の中、神経を尖らせながら救助活動をしなければならない………これで時間稼ぎができなかったら素直に降参だよ。魔法少女強すぎだ」
:嫌がらせのオンパレードw
:いくら何でもそこまで強くないでしょw
フェシズ:これだけ準備したんだから大丈夫よ。きっと上手くいくわ
:あれ、これってフラ……
:それ以上は言ってはいけない。
「じゃあ今日はもう終わるよ。多分作戦実行は色々様子も見たいから一週間後くらいだね。これが上手くいけばようやく本格的な暗躍が出来るよ」
:今以上に、だと!?
:バカな!今まで力を押さえていたとでも言うのか!?
:クッ!勝てない!
:みんなノリがいいなw
「じゃあまたね〜」
:またね〜
:バイバイ!
フェシズ:楽しみにしてるわ
『配信を終了します。お疲れ様でした。
ポイントは後日計算されて支給されます』
「さてと。僕たちは最後の仕上げに行こうか。エンターテイメントはサプライズが基本だからね」
メルヘスは背後に魔物を従えて進む。
その姿はまさしく魔物を統べる王であり、裏で世界を操る黒幕であった。
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「で、出来た。出来た!!世紀の大発明が出来たぞ!!」
メルヘスが全国にワームたちを仕込んでいた、その日。
国営魔力研究所で一つの発明品が産声を上げた。
国営魔力研究所とは名前の通り、国が運営している研究所だ。
日本国から選りすぐったエリート研究者たちが日夜魔力に関する研究を行っている。
まだ一部にしか置いていないが、魔力回復ができる機械を作ったのもこの研究所所属の研究者だ。
ちなみに一部にしか置かれない理由は定期的なメンテナンスが必要だからで、魔力研究所の近くの前線基地にしか置かれない。
そして今日発明されたのは……
「おお!ついに出来たんですね!魔力探知機!!」
「ああ。まだ半径50メートルと範囲は小さいが、なんとこれはメンテナンス要らずなんだ!!」
「へぇ!それはすごい!でもどんな仕組みなんです?」
「簡単に言うとソナー探知機だな。ただし、この音波に魔力を乗せると魔力に関するものにしか反応しなくなるんだ」
「つまり、魔物だけじゃなくて魔法少女も反応として拾っちゃうんですね。でもそれなら何で有効範囲が半径50なんです?低周波なら最低でもキロは行ってたでしょ?」
「あー、それは上手く音波に魔力を乗せられないからだな。どうしても50メートルくらいで魔力が霧散してしまうんだ」
「そこは要研究ってことですね。でもそれで何でメンテナンスフリーなんですか?」
「完全なメンテナンスフリーってわけじゃないから、言葉のあやってやつだな。魔力を貯めておく機構があるんだが、この機構の魔力がなくなると機能しなくなる。だから定期的に魔力を注がないとダメなんだ」
「え、それだけですか?」
「ああ。すごいだろう?」
「革命レベルですよ先輩!!マジパネェっす!!」
「はっはっは!そうだろうそうだろう!」
メルヘスの知らない場所で致命的な発明がされていた。
この研究がどんな効果をもたらすのか……それは誰も知らない。
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昨日ふとした瞬間に新しい小説のアイデアが浮かんだんです。こう、ビビッと!
で、実際に書き出してみるとアホみたいな内容で一切頭を使わずに書けたんですよね。この小説、仮にも暗躍だから細かなとこにまで気を使って書いてるので何か、新しい感覚でした。そのため、今回の話はいつもよりガバイかもです。
もし、おかしな所がありましたらご指摘ください。
あと、書いた小説に興味あります?
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