第7話 再びの配信(2)

【HELP!】精神魔法使いメルヘスが相談したいです………。【戦えない配信者】


3047柱が視聴中 公開中

➦共有 ≡₊保存 …


:そもそもな疑問だけど、精神魔法でどうやって癒すのさ

:俺もそれ気になってた

:確か人間とかの理性のある相手だと精神魔法効かないんじゃなかったっけ?


「あ、気づいた?それはほら、この世界について調べたって言ったでしょ?

その時に人間に対して精神魔法を使ってみたんだよ」


:使ったんだ

フェシズ:どうだったの?やっぱり効かなかった?


「一部は効いて、一部は効かなかったよ。

具体的に言うと洗脳、使役、自失は効かなくて、他は効いた」


:おお!意外と効果あるんだな!

:つまりは簡単な精神操作は効果ありってことか

:なら魔法少女になるのは意外と簡単なのかもな


「まぁ他にもクリアするべき項目はあるけど、それはカタログのアイテムで解決できるから問題なし。

次はどうやって魔法少女としてデビューするかだね」


:デビュー戦(?)は大事だな

:他人のイメージってのは初対面で7割くらい決まるって言うしな

:それなんか違くない?

フェシズ:そもそも一般的な魔法少女はどうやってデビューしてるのかしら?


「えっとねぇ、魔法少女の公式サイトみたいななのがあるんだけど、そこに掲載されて終わりだね。

ま、でもママが聞きたいのはそこじゃ無いよね」


フェシズ:ええ、言い方を変えると、どうやって自分が魔法少女って自覚するか、ね。ある日突然ビビッと来るわけじゃないだろうし

:ビビッとくる魔法少女

:『はっ!私、魔法少女だわ!!』

:唐突すぎだろw


「定期的に学校で検査があるらしいよ。政府からの指示で一ヶ月に一回の頻度であるみたい」


:結構な頻繁だな

:それだけ魔法少女が欲しいんでしょ

:なんせ、いればいるほど有難いからねぇ

:てか、それならメルヘスがデビューするのは無理じゃね?学校行ってないじゃん


「そうなんだよねぇ。魔法少女として覚醒するのが本当に少女だけだから学校で実施するだけで事足りるから厳しいんだよ」


:えーと、なら学校に通うとか

:それって結局戸籍いるんじゃね?

:ここでも戸籍かよぉぉ!

フェシズ:裏で戸籍を作るくらいしてる組織とかあるんじゃない?そこに頼むのはどう?

:上級神、それで良いのか

:まぁ人間の世界での善悪だしね


「うーん、ママの案も良いんだけどねぇ………そういう所の戸籍ってあらかじめマークされてそうでしょ?そんな戸籍で魔法少女になれるかどうか………後、そう言う組織って結局武力が物を言うしね」


そうなったら最悪、迦楼羅たちを連れて行くけど。


:なら、うーん………どうしよう?

:それは、お前あれだ………ああするんだよ

:あぁ、ああするんだな。了解した!

:なんも案出てねぇじゃんw


「ま、そこは戦力を拡大させながら色々考えていくことにしようかな。みんな今日は相談に乗ってくれてありがとね。本当に助かったよ」


:良いってことよ

:俺らも楽しかったよ

フェシズ:最初は心配したけど、ちゃんとやっていけそうね


「心配してくれてありがとね。しばらくは悩んだり、仕込みをしてると思うから投稿はしないかな。需要があるってなら別だけど。」


:俺はみたいぞ

フェシズ:私も見たいわねぇ

:私もみたい。結構需要あるみたい

:僕も見たいなぁ。相談にはいつでも乗るから気軽に配信してね


「おや、思ったより需要があるね。分かった、出来るだけ面白そうな場面を配信するよ。じゃあバイバーイ」


『配信を終了します。お疲れ様でした。

ポイントは後日計算されて支給されます』



「しかし本当にどうしようねぇ………」


配信したおかげで決まった事もあったけど、新たな問題が出てきてしまった。

まぁいずれこの問題にぶち当たってただろうから早めに処理できるに越したことはないけどさ。


「けど、案が浮かばないことにはなぁ」


最前線に行ってメンタルケアして「魔法少女でーす」って言ったらデビューできないかな?

神様たちに魔法少女は戸籍が必要ないみたいなこと言ったけど、あれも4割くらい希望観測入ってるからなぁ。変身解いて正体バラしてってなった時は終わりだ。


というか、去年くらいに試験的に魔法少女育成学校が出来たらしいから、思いっきり正体をバラしてる方向なんだよね。それでも僕が戸籍いらないって匂わせてるのは魔法少女のおねだりなら大抵は叶えてくれるだろうから。他人様に迷惑をかけるならいざ知らず、正体を隠したいってのは尊重してくれると思う。


「そもそも何を持って魔法少女と定義するかだよ。検査で分かるって書いてあったけど、具体的にどんな条件なのかを知っておきたいな」


今のままだと魔法少女についての情報が少なすぎる。

せめて魔法少女の条件と活動形態については知りたい。

となると


「潜入だね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

読んでいただきありがとうございます。キリがいいのでここで切りましたが、過去最高に短い……。これからは本格的に精神魔法を使って暗躍(?)していきます。乞うご期待ください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る