第28話 マクリス
勇者マクリス。急に現れた魔王の討伐のために村から旅立った勇者であった。彼は村で仲の良かった友達と共に旅をし、その途中で、魔王に親を殺され、復習に燃える賢者や、戦闘狂の魔法使いに出会い、四人で旅をし、魔王を討伐した。だが、その損傷は大きく、彼以外の味方は全て帰らぬ人となった。
それが一三年前の出来事であった。
それから彼は喪に伏し、暫く表舞台には出てこなかった。だが、三年前、再び魔王という存在が出てきたという事で、再び剣を握る決意をした。
「うおおおおおお!」
勇者は叫びながらこちらに向かってくる。
「うるさい! ウインドスラッシュ!」
風の刃が勇者を襲う。叫びながらだと技が強くなるとかあるのか?
そんなことを言ったらブーメランかもしれないけど。
「打ち消せ! セイントフラッシュ!」
風が打ち消された……だが!
「背中がお留守だよ」
背中に向かって風剣で斬りにかかる。
「もちろんよんでいる! ここだあ!」
勇者の剣が私の剣の上を通って私に向かってくる。これでは私が先に攻撃を食らってしまう。やばい!
「はあ!」
私は風で受けるが、完全に威力は凝らしきれず、ダメージを負う。
「なるほどねーさすがは勇者様と言ったところだね。でもまだ足りないかな」
「何を調子のいいことを言っている。私のほうが優勢だ!」
「いや……」
周りの地面を隆起させて……
「私のほうが優勢だよ」
「何を!」
「えい! 行けええええ!」
地面を勇者にぶつける。その動きはまるで蛇のようだ。
「くそ! シャインバースト!」
勇者は光を放ち周りの地面を吹き飛ばす。だが……
「周りを見てごらんよ」
私が言った瞬間、いや、言葉を放つ直前に風の刃を発射させた。複数の攻めを同時に行う。これこそ私の力だ。
「くうう!」
勇者の体は風で切り刻まれる。だが、それで……終わりではない!
勇者の上空に水の塊を作ったこれで……
「くらえ!」
「何!」
水を勇者のところに落とし、水を内側から凍らす。
「くう、こんなもので私を止めれるか!」
勇者は炎を手のひらからだし、急速解凍させる。これで終わってくれた方が良かったんだけど。
もう面倒くさいなあ。
「まだ終わっていないぞ! 召喚術! いでよ俺の仲間たち」
するとゾンビ化した勇者の仲間(戦士、魔法使い、僧侶と思われる)が出てきた。
「なるほど、今まで倒れてきた仲間の絆とか言い出すの?」
「絆はない、こいつらは俺が殺したようなものだからな……まあそんなことはいい、続きをやろうか!」
「いーよー」
そう言い、地中から竜を三体召喚する。
第二ラウンド開始だ。
「竜だよー」
勇者は一瞬ビビるそぶりを見せる。そうかー、やっぱり竜は怖いかー。
「だが怯むわけには行かない! 来い!」
「うん! イケー!」
そして竜を向かわす。
「あれ?」
そんなことを言ってるうちにゾンビが消えた。
「まあそうか、どうせ雑魚は力にならなかったか」
まあいう人が違うというツッコみを受けそうだが、てかそのツッコみ待ちだが。
「私も行くよ!」
空に暗黒の物体を複数個生み出す。
「行け!」
それぞれから闇のエネルギーが出てくる。
「当てろー!」
「くぅ、シャイニングストリーム!」
嵐を生み出してきた。でもそんなもの……
「私が壊すよ」
魔法と私は所詮別行動だ。
「ウインドスラッシュ!」
そして勇者の防御は消え、ダークエネルギーと竜の咆哮が直撃する。
「うわああああああ」
「まだ死なないでよ!」
すぐにボックスに回収した。
「これはね牢獄だよ。あなたはここにいる限り回復することもないけど、死ぬこともできない。ここで永劫の苦しみを味わって!」
「だせー!]
急に小物だな。まあいいけど。
「よし!」
そして、敵の国に行った。侵攻返しだ。だけど、その前にしなければならないことがある。勇者の知り合いとかがいれば、それを使って勇者をいたぶることが出来る。
情報を集めると、田舎の村に勇者の母親がいるらしい。なるほど……と、すぐに村に向かい、勇者の母親を拉致った。
そして国も侵略し返して、あの国も私のものになった。当然ほぼ同じ法律を作り、公開処刑される者が二人になった。
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