第3話 進化
「俺はオーガナイトに進化する!」
『進化を開始します。』
すると俺の身体が光る。
徐々に光は収まる。
あまり変わってないか?
よく見ると若干肌が赤黒くなった。元は赤色だ。
筋肉も増えた気がするそれと背が伸びたかな。
正確には分からないけど進化前がだいたい2mで今は2m30cmぐらい。そう考えると結構伸びたな。
それと身体から結構な力が漲ってくる。
今ならゴブリン100体ぐらい倒せそうなぐらいだ。
そういえばナイトなんだから剣は?
近くをウロウロしながら剣を探すが見つからない。
何故だ!
「アイちゃん。剣がない!」
『剣はなくてもマスターの魔法で作れるので大剣の分の魔素を身体能力に当てました。』
なんということだ!俺の大剣が俺の体に!
「どうやって出すの?」
『特異魔法の鉱石属性か自然属性から鉄製の大剣か自然属性で木の大剣を作れます。』
うん、わからん。
「どうやって作るの?」
『鉄製または木製の大剣をイメージしながら魔力をこめれば可能です。』
まずは鉄製のシンプルな大剣をイメージする。魔力のこめかたが分からないと思ったけど魔力操作のおかげなのかやり方がわかったので魔力を込めていく。
丈夫で重さで叩き切る感じかな。大剣は。
それでも日本刀のように切れる大剣をイメージする。
しばらく魔力を込めると手にずっしりとした感覚がしたので見てみると、
思い描いた通りのシンプルな大剣を握っていた。
両刃なのでどちらでも切れる。
ゴブリンタンクなら盾ごと切れそうだ。
何回か大剣を振った感じ特に重くて上手く扱えない感じかしない。
しばらく大剣を降っていると
『剣術を習得しました』
大剣を振っていただけで剣術を習得したようだ。
するとなんとなく大剣を上手く扱えるようになった気がする。
早速試したいので先に進もうとするがその前にステータスを確認しておこう。
名前:なし 種族:オーガナイト lv.1/20
スキル:怪力 魔力操作 剣術 身体強化
ユニークスキル:サポートAI 全魔法 特異魔法
剣術と身体強化を習得したようだ。身体強化は身体全体に魔力を流して身体能力を底上げするのと腕のみなど部位強化することもできるようだ。
特に気にするようなスキルなかったので進んでいく。
しばらく進むとゴブリンエリートにであった。
やつはゴブリンを全体的に強化した感じで単体で行動している。
正面からゴブリンエリートに挑んでいく
相手もこちらに気がついたようで戦闘態勢に入る。
「グギャー!」
相手は雄叫びをあげながら突撃してきた。知能はゴブリンなみだ。
相手の拳が進化前よりゆっくりに見える。
正面から受けて身体の強度を確認する。
額に拳が当たったがなんのダメージもない。
かなり強度が上がったようだ。
「グキャ?」
相手は首を傾げながら再び殴りかかってきた。
今度はそれを避けて横腹、斜め下から切り上げる。
しっかりと腕に力を入れて切り上げる。
するとなんの抵抗もなくスパッと切れた
「グ、ギャ、」
ゴブリンエリートはそのまま息絶えた。
したいから魔石だけを摂る。
魔石を食べてみたら美味かったのだ!
飴ちゃんみたい
ゴブリンエリートの魔石を口の中で噛み砕く。すると果物のような甘みがして疲れが取れる。
アイちゃん曰く魔石には魔素が溜まっておりそれを体内に取り込んで疲労回復できるようだ。
なお魔物のみその効果があるようだ。
その後9階層を進み階段が見えてきた。
この先はおそらくボス部屋だ。
大剣をグッと握り階段を降りる。
すると大きな扉がありこの中にボスがいるようだ。
扉を開け中に入ると大量のゴブリンとゴブリンエリート、ゴブリンナイト、ゴブリンシャーマン、ゴブリンタンクも各5体ほどいる。そして奥に王冠をつけたゴブリンもいる。おそらくゴブリンキングだ。クイーンはいないのか?
初ボスにしては難易度高くないか?
そうしているうちに大量のゴブリンが押し寄せてきた。
こうなったら腹を括るしかない!
俺はさらに強く大剣を両手で握りしめてゴブリンを切り伏せていく。
ゴブリンシャーマンの魔法が時より直撃するがそんなのを気にする暇はないととにかくゴブリンを叩ききっていく。
ただ目の前の敵を切り伏せる。それだけを考えてゴブリンを蹂躙していく
『ユニークスキル「バーサーク」を習得しました』
何やらスキルを習得したらしい。それもユニークスキル。早速使用すると
思考が敵を殺す飲みになりゴブリンの上位種がいようがお構い無しに大剣できる。時には魔法で蹂躙していく。
どんどん殺戮欲求が高まっていきヤバいと思いすぐさまスキルをきると、周りにはおびただしいほどのゴブリンとその上位種の死体があり目の前にはゴブリンキングとゴブリンタンク、ゴブリンナイトが2体いた。
スキルの弊害か身体が重い。それに魔力も残り少ない。
一気にかたをつけるしかないな!
ありったけの魔力を身体強化に回し上位種を倒しゴブリンキングに切りかかる。
一瞬目を見開いたように見えたがすぐさま横にあった斧をとり、振った。
早い!
咄嗟に反応して何とか腕でガードを測ったが吹き飛ばされる。
致命的な怪我はないものの左腕が切り飛ばされてしまった。
一瞬だけ、魔力を込める箇所を変えればいい。
まず両足に魔力を込め飛びかかる。
キングは反応できなかった。
その隙を見逃さず右腕に全魔力を込めて首を切り落とす。
切り落としたところで魔力が尽きる。
大剣が壁に飛んでいき俺の意識もそこで途切れる。
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