チュートリアルダンジョン

第2話 これがチュートリアルですか?

  だんだんと意識が覚醒してくる。


目を開けると周りは洞窟のようになっている。


洞窟だから暗いはずだけどダンジョンだから明るいのか?それともオーガにそうゆう能力があるのか?


『初めましてマスター。』


ふいに頭に無機質な声が響いた


「誰!?」


周りを見ても誰もいない

きゃろきょろ周りを見ていると、


『マスター。私はマスターのサポートをするために生み出されたスキルです。』


またあの声が聞こえた


「スキル?ノア様が言っていたサポートをつけるってスキルのこと?」


『はい。早速の能力を確認いたしますか?』


「確認できるの?」


『できます。能力を表示します』



名前:なし   種族:オーガ lv.1/15


スキル:怪力  魔力操作


ユニークスキル:サポートAI   全魔法  特異魔法  




「これだけ?」


『はい。』


すくな!まあ見れるだけいいか、


「スキルの詳細って見える?」


『スキル詳細を表示します』


怪力:力が強くなる。パッシブスキル(オンオフ可能)


魔力操作:魔力を操作できる


サポートAI:様々な知識を持ちサポートするスキル。


全魔法:火、水、風、土、闇、光と上位の炎、氷、雷、治癒の属性すべて使える。


特異魔法:重力、空間、鉱石、自然属性の魔法が使える。


ふむふむ、大体願った通りの能力だ。


特異魔法はおそらくノア様がくれた特別なスキルなんだろう。


しかし電子書籍を読めるスキルがないぞ。


「願ったスキルがひちゅないぞ?アイちゃん。アイちゃんでいい?」


『かまいません。もう一つのスキル。異世界の知識と電子系観覧のスキルは私に内蔵されています。表示いたしますか?』


サポートAIこと「アイちゃん」に願ったものがくっついているらしい。


そして表示されなものは半透明なタブレット的なメニュー。


持たなくてもいいの便利。


メニューには、動画配信アプリのアイコンと本マークのアイコン。


まず動画のアイコンにタッチするといくつかのジャンルが出てきた。


アニメ、映画、動画


動画おみてみるとたくさんの動画が出てきた。しかし生配信の動画はないようだ。


次に本のアイコン。


こちら漫画はもちろんラノベ、何の役に立つのか地球の植物図鑑や雑学の本まである。暇つぶしにも使えそうだがこの世界で役立つことはなさそうだ。


大体把握できたので早速チュートリアルダンジョンを攻略していこう。


「アイちゃん、敵の方向とかわかる?」


『このまままっすぐに進んだところにゴブリンが3体います。』


おう、アイちゃんはとても有能だ!


そのまま進むとゴブリンに遭遇した。


怪力は発動しているようなのでどの程度の力か試すために殴ってみる。


するとこぶしはゴブリンの顔に命中し、顔ははじけたように粉々になった。


うえーー。グロすぎる。肉片が飛び散るとか聞いてない!


魔物に転生したからか気持ち悪くはあるけど吐くことはなかった。


残りの2体が仲間がやられたことに怒ったのかこちらに走ってきた、


「グキャ!」


変な声だと思いながらゴブリン2体をパンチで倒した。


「初戦闘、意外と簡単だったな」


まあ、チュートリアルダンジョンだからだろう。


『レベルが上がりました。』


頭の中で声が聞こえた。


レベルが上がった通知も来るのか。

とても便利だ。ノア様ありがとう。




その後いくつか階段があったので降りてきて早5階降りてきた。


未だボス部屋らしきものがない。

10階がボスなのかな?


「アイちゃん。ボス部屋とかあるのか?それに何階層あるんだ?」


『ボスは10階層事に存在します。ダンジョンは100階層まで存在します。』


はぁ?

100階層?チュートリアルダンジョンってそんなに長かったっけ?


「100階層?10階層じゃなくて?」


『はい。100階層のボスを倒せば富の森に出ます。その頃にはマスターの敵となる魔物はすくなるので命の危険は大幅に減少します。』


簡単に死なないようにって言ってたけどこれはやりすぎでは?



文句を言っても仕方がないだろうけど100階層か〜。


先は長そうだ。


いつになったら終わるのやら、


とにかく進むしか無いだろうけど、



気合を入れて進んでいく。




ついに9階層まで来た。


そして今の俺はゴブリンナイト、ゴブリンシャーマン、ゴブリンタンクを倒したところ、


『レベルが上がりました。レベル上限に達したので進化できます』


と頭の中で流れた。


進化!進化!待ちに待った進化だ!


「早速進化してくれ!」


『進化先を表示します』


進化先?選ばないと進化できないのか、


出てきた進化先は


・オーガナイト


・オーガメイジ


・アンデッドオーガ


と出た。


どれもよく分からない。特にアンデッドオーガって俺の読んできた作品にはいなかった。


「詳細ってある?」


『表示します』


オーガナイト

大剣を使い敵を薙ぎ払う。力が強くなり身体強化を使う事もできる。


オーガメイジ

魔法に優れた魔物。身体能力は普通のオーガ並だが魔力が多く肉体もそれなりに硬いので近接と遠距離どちらもこなす。


アンデッドオーガ

アンデッドのオーガ。再生スキルをもち耐久力に優れている。魔法も身体能力もやや低め。


うーん

悩ましい。


オーガナイトは近接特化、オーガメイジはバランス型かな?アンデッドオーガも近接特化型な感じ。


ナイトとアンデッドは近接戦有利だけど特徴が大剣を使って身体能力爆上がりな感じ。アンデッドオーガは再生を使ってゴリ押し系な感じか、


メイジは魔力が上がるのはいいが既に魔法があるのでナイトとアンデッドどちらかにしよう、



どちらにしようかな、、


よし!こっち!

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