サワーズカメカメ
むかしむかし、とある海辺の村に、浦島太郎という青年がおりました。釣りにいきたし。と思い、浦島は海辺に行くと、サワーズカメカメの着ぐるみをいじめているガキンチョ共がいました。
「カメカメカメカメサワ~ズカメカメ♪」
と、着ぐるみはずっと歌っています。気持ち悪いです。浦島は、そんな彼をいじめるガキンチョ共の気持ちが、少し分かるような気がしました。
分かるような気がしたので、咎めずに少し様子を観察します。
すると、すっと着ぐるみが立ち上がり、仁王立ちになって腕組みをし始めました。ガキンチョ共は、急に立ち上がった着ぐるみに、思わず後ずさりします。
それから数秒の沈黙の後、着ぐるみは頭の部分をスポっと取りました。
「あ、あいつって……!」
なんと、KAT-TUNの亀梨くんです! イケメンです!
「君たち、僕はギリギリを生きていたいんだ。いつもね」
「はぁ……」
亀梨くんは謎の倒置法で良く分からない事を口走り、そのまま着ぐるみを脱ぎ捨て、海を背泳ぎで渡っていきました。全裸でした。
「不思議な人やな……」
それでもやっぱりイケメンではあったので、浦島は、羨望のまなざしを彼に向け続けたといいます。
めでたしめでたし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます