23・キャプテンシー

 今回は、キャプテンシーです。


 キャプテンといってもいろいろ種類があります。




1・プレーで引っ張るタイプ


2・怒鳴りつけて言うことをきかせるタイプ


3・居るだけで落ち着くタイプ


4・審判とコミュニケーションをとっていくタイプ


5・冷静に味方に指示を出すタイプ


6・声を張り上げ、士気を上げるタイプ




 まだまだ、タイプは考えれば考えるだけ、あるでしょう。




 なでしこジャパンの主将であった澤穂希さんは、すべてを兼ね備えていたような気がします。

 彼女が日の丸を背負っている有名な写真を見たことがありますか?

 あれほど、似合う方も珍しいと思います。

 澤さんが引退すると、なでしこはとてつもない低迷期に入りましたし……


 元ブラジル代表のドゥンガは、完全にタイプ的には2でしょうね。

 彼もすべてを兼ね備えていたでしょうが、怒鳴っているイメージが強すぎます。




 男子日本代表で特筆すべきは、宮本恒靖さんです。

 2004年のアジアカップ。

 準々決勝のヨルダン戦でPK戦にもつれ込みました。


 日本は一番手の中村俊輔、二番手の三都主アレサンドロが荒れた芝に足を取られ、失敗してしまいます。

 キャプテン・宮本は審判と交渉を開始します。

「こんなPK戦はフェアではない」と英語で。

 結果として、PKを蹴るサイドが変更され、ゴールキーパー・川口能活の神懸かりセーブが起きて日本は勝利します。

 最後のキッカーは宮本恒靖でした。


 そして、日本はそのアジアカップを制覇します。




「こういうキャプテンシーもあるのか」と個人的に深く心に刻まれました。

 声を張り上げ、指示を出すだけがキャプテンではありません。

 冷静に、クールに、知的に対応するのも、『キャプテン』が『主将』と訳される所以です。


「戦いの大将」ですよね。

 織田信長みたい……

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