16・王子乱入

 1982年スペイン大会。


 1次リーグのフランス対クウェートで、W杯史上初めての得点取り消し事件が起きました。

 フランスが3-1とリードした後半35分。フランスがアラン・ジレスのシュートで加点しますが、クウェートがスタンドの笛を審判の笛と勘違いしてプレーを止めたと主張。

 スタンドにいたクウェート・サッカー協会会長である王族、ファハド王子がピッチまで降りて介入し、審判の耳元で何か囁きます。結果、

 ゴールが取り消されました。

 最終的に、クウェートは4-1で敗れます。


 事態を重く見たFIFAは


 クウェート協会に罰金

 ファハド王子に警告

 主審に一時資格停止


 の処分を科します。


 ファハド王子は1990年の湾岸戦争で戦死し、主審はそのあと自殺したそうです。




 2022年のワールドカップでは、カタールの王族は何か関与して来るのでしょうか?

 ホスト国は、予選リーグ突破が最低条件。

 それができなかったのは2010年の南アフリカだけです。


 カタールの対戦相手はオランダ・セネガル・エクアドル。

 アジアカップ決勝で日本を屠った実力が誠であれば、2位までに入ることは権力を使わなくても有り得るでしょう。

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