　史上最高の選手を争う、リオネル・メッシとディエゴ・マラドーナ。

　どちらがすごいのか、よく論争されています。

　タイトルや、ゴール数、アシスト数ではメッシが何歩も上回っています。

　じゃあメッシの方がすごいのか？

　メッシは、アルゼンチン・リーグでプレーしていません。

　そのためか、アルゼンチンでの人気はそれほどでもありませんでした。

　おまけにアルゼンチン代表では長い間タイトルを取れませんでした。

　この前のコパ・アメリカ（南米選手権）でようやくタイトルを取り、アルゼンチン国内でも人気が出てきたようです。

　フットボーラーとして認められていないことはまったくありません。

　マラドーナは、短い在籍期間ですが、アルゼンチン一の人気チームボカ・ジュニアーズでプレーしています。

　フォークランド紛争（マルビナス紛争）で対立関係にあったイギリス相手に1986年のワールドカップで、オールタイムで有名なゴールを決めています。

『神の手』と『5人抜き』です。

　これで、アルゼンチンの英雄を越えて、神になりました。

　メッシと違い品行方正ではなく、薬物問題、マスコミとの対立、度重なる隠し子騒動、荒れる私生活。

　そういうのを、まるで息子を見守るかのように愛情を持ってアルゼンチン国民は見守っていたそうです。　

　そして2020年に早逝しました。

　享年60。

　若すぎる死に、さらに神格化が止まりません。

　メッシは、スポーツ界のスーパースター。

　マラドーナは、教科書に載るレベルの歴史上の偉人。

　アルゼンチンではこういう感じらしいです。

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