11・キリアン・エンバペ
現代のブラジルのロナウドこと、フランス代表キリアン・エンバペ。
エンバペ
エムバペ
ムバッペ
といろいろ呼ばれているようですが、サッカーキングさまの取材によると、『エンバペ』が一番近い発音だそうです。
今回もフランス代表のエースとして、カタール・ワールドカップを戦っているはずでしょう。
モナコでデビューを果たし、パリ・サンジェルマンへと移籍。
昨夏、レアル・マドリーからのオファーを袖にしてパリと契約を延長。
これにレアル・マドリーの会長、フロレンティーノ・ペレスが激怒し、破談となりました。
勝手なことを申すと、普段からレアル・マドリーの試合を追っている筆者は、今季からエンバペが加入するものだと思っていました。
ベンゼマとポジションが被るなあ。ヴィニシウスが左サイドを譲るだろうか? 右サイドにまわって、ベンゼマ・ヴィニシウス・エンバペの3トップ? と胸を躍らせていました。
「もう、獲得する気はない」
ペレス会長がそう言うと、なんだか悲しい気持ちになりました。
パリでの年俸は180億円で、契約をまっとうすると900億円が手に入るそうです。
そりゃ、残留するわ……
さらに、チームの人事権やら、編成権なども手にしたそうです。
23歳に持たすには、危険な権力です。
事実、その人事権でまずは仲の悪いネイマールを放出する予定だったのが上手くいかず、もう移籍志願をしていると報道されています。
プレースタイルは、その圧倒的なスピード!
短距離スプリンターにも勝てそうなその加速力は、歴代でも屈指。
彼より前方にいたはずのディフェンダーが、並走になり、そしてぶっちぎられる最高速度は一見の価値があります。
しかしながら、活躍の場が……
チャンピオンズリーグで活躍しているため、実力に疑いはないはずです。
けれども、全世界で2位の年間予算(1000億円!)を持つチームが、比較的レベルの高くないフランスリーグでは無双するのは当たり前です(日本のJ1リーグの年間予算が30億円、J2リーグの年間予算が10億円ですよ!?)
エンバペはよりレベルの高いリーグに行く方が良いのでは? と個人的には思います。
次世代を担うはずである、アーリング・ハーランドとの評価の差が激しくなってくると思うのです。
もちろん、もうワールドカップは2018年・ロシア大会で獲得しています。
ですが、個人賞。バロンドールを取るのにはフランスリーグでは……
名誉を取るか、お金を取るかですが、後者を選択してもそれはそれで構いませんが、彼の持っている才能が大きすぎるとも思うのです……
あと、スピード系のフォワードはどうしても寿命が短いです。
スピード=若さ
そして、ハムストリングや靭帯損傷のリスクが非常に高い。
マイケル・オーウェンや、ティエリ・アンリ。彼らがスピードを失ったとき、どうなったかと言うと……
アンリに憧れていたクリスティアーノ・ロナウドは、アンリのスピードが落ちてきたときに、その変わりざまに絶句したと聴きます。
それが、クリスティアーノ・ロナウドにプレースタイルの変更を行わせたとも。
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