第6話 嘘つきと考えてやらないのパラドックス

 さて、みずいろ魔法少女マジックギャールがハワイーとか言う、ネーミングセンスを笑えばいいのか憐れめばいいのか――俺にされたことについても、俺は憐れんでいいのか――。

 ……まあでも、反応に困る微妙な名前ってのは確かだし、次なる魔法少女に名前を尋問、いや、拷問? するとしよう。


 次に捕らえてたのは、グリーン魔法少女マジックギャール

 初戦で、あの子に関して分かったことといえば、おっぱいがデカい、あと、入れなくても腰止まんなくなること。

 まだ旧式ドロワーズかな? それとも、俺の一件で股穴レスになっちゃった?

 期待半分、不安半分で、俺はグリーン魔法少女が待つキューブを訪れる。


「うっははははは! いいね、最高だ!」

 V字開脚でスカートの中が丸見えで、まだ股穴がある絶景に、思わず「いいだろう! 今一度、黄昏――」の推しさながらの声が、グリーン魔法少女と会っての第一声になった俺。

 おかげで、さっきまでのヘコみや萎えが、どっかいっちまったよ。


 キューブの壁に拘束されてる彼女を見て、まず思ったのは、拘束具を鎖タイプにしなくて良かった。

 鎖タイプだったら間違いなくジャラジャラうるさくて尋問どころじゃ無くなってた。

 なんなら、静かにさせるために、俺の金属製膝パッドや金属製靴の先端をスパイク状にして、この子にぶっ刺して血を見ることになってたかもだから、俺マジGJグッジョブ、いや、GCグッチョイス


「そんなに暴れないでくれよ、君のやわ肌が傷ついちゃう」

 俺はあくまで優しく声をかけながら、悠々と、気持ちルンルンと彼女に近づく。

「なんで私達を縛るわけ?!」

 急な怒鳴りに怯みそうになるのをこらえて、俺は案外冷静に反論する。


「は? そんなの、君達が初対面に名乗るという当たり前の行為を怠った罰だが?

あと、僕が純粋に女の子に触りまくりたいから。縛んなきゃ邪魔されて満足に触れないし」

「そっちが本心でしょ……!」


「それはそうだけど、罰でも間違いはないでしょ?」

 ぶっちゃけ、勢いとか出任せ半分だったけど、罰って線もありだなって今は思うし。


「現に君達が最初に名乗ってくれたら、僕もこんなに手間暇かけず、ハワイーだって、ここまでの目に遭わずに済んだはずさ」

 そう言って俺は、キューブ内のハワイーの憐れな姿を映したスクリーン――ちゃんと映ってるかとかの確認ついでに、俺も見たら、ちょうど俺の手とか腕で、胸の突起が隠れる位置だった――を、グリーン魔法少女に見せつける。


「ぱっと見、君が三人の中で一番お姉さんみたいだし、年長者として体で慰謝料、払おっか?」

 そう言って俺は、グリーン魔法少女を拘束してる壁を床にして、彼女の腹に馬乗りになる。


 「な、なにを……!」と問う彼女に俺はこう答える。

「いやー、君の胸の重み、厚み、僕の夢を叶えるのに最高の逸材だと思ってたんだ」


 そう答えながら俺は、目の前の首のリボンが自分で結ぶタイプと把握し、まずはそれを解く。

 ブラウスとかのボタンも外すと、胸の大きさに相応しいブラジャーがあらわになる。

 背中に手を回すとブラジャーのホックが触れたので、両手でホックを外す。


 ブラジャーを上げて見えたナマ乳に思わず生唾を飲み込み、俺は荒く息つきながら、自分のズボンのホックとかを外す。

 ビンビンで先走り出してる自分の生モノを見て、

「あ、そういや、君の名前、聞いてなかったや。なんていうの?」

 と理性があるうちに聞くだけ聞いてみる。


「言ったら、やめる?」

「……考えてもいい」

「ライミー」

「Lie me……じゃあ、考えてヤらない!」


 などと言いつつ、モノを巨乳で挟んで、胸の谷間にローション代わりの精液ザーメンをぶちまける。

 目の前のナマ乳のおかげか賢者タイムはなんのその。

 多分俺今、まともな表情かおしてない確信の中、ある意味正直に、何も考えずに腰を振る。


 嘘をつけと言わんばかりの名前してるから、嘘をつこうと努めてるけど、むずい!

 黙秘は得意だけど、嘘つくのはマジ無理なんよ俺。

 口頭だと、絶対どっかで破綻したりバレたりする自信しかない。

 ていうか、今まさに、考えないが嘘になってるし。


 そもそも、考えてヤらないに含まれる意味が多すぎないか?

 まず、考えてもいいに対する否定文の考えてやらない、これは……正直だな。

 で、考えてヤらない……今こうして考えてるから嘘になって、ヤらないもヤッてるから嘘……めんどくせーな、嘘って。


 俺を気味悪がる表情で見てるライミーを眺めつつ、無心で腰を振る。

 これは考えずヤッてる。

 なんとなく、一度腰を止める。

 これは考えずヤってない。


 終わったあと、お掃除してもらおうかなと考えながら腰を振る。

 これは考えてヤッてる。

 出してる量がパールネックレスどころじゃねぇな、これ、と腰を止めてライミーの鎖骨から上を眺める。

 これは考えてヤってない……などと魔法少女ヤラれてる側からすれば、

 全部同じとまでは言わないが、ほとんど差がない行為の考察で、俺はちょっと萎えてきた。


 手近にあったライミーのブラウスで、萎えながらも垂らしてるのが止まらない自分のモノを軽く拭いて、改めてライミーを眺める。

 ……不思議と、もっといじめようと思えなかったので、「あとはピンクだな」と一応ズボンをはき直しながら呟いて、そのピンクのもとへ俺はワープで向かった。

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