1章 10話 1層のダンジョン探索へ
ダンジョンを進んでいると二手に分かれる場所があった。武はどっちに進むか迷ったので天津に聞いてみることにした
「この場合ってどっちに進めばいいんだ」
「1層のダンジョンはそこまで複雑じゃないからね。どちらに進んでもどちらかが行き止まりになると思うんで、まあ宝箱があったりするかもしないし、じっくり探索しましょう」
「そうだな」
武はとりあえず念のため印をつけてから右へと進んだ
しばらく進むとまた二手に分かれるところがあった今度は真っ直ぐ進むほうと左に進む方へと分かれていた
すると魔物が進行方向に二体現れた、今度は牙が鋭い犬のような魔物であった
「今度は二体か」
Lv 8 Lv 8
「レベル8が二体か」
「そうですねここは私も前衛で戦います」
「大丈夫か姫菜」
「うんこの程度のレベル差なら私でもやれるよ。武君はそっちのほうをお願い」
「了解!」
武と天津は同時に戦闘に入った。天津が使う武器は西ヨーロッパの刀剣の一種であるロングソードだ
姫菜は襲い掛かってくる犬のような魔物をなんなく躱し一撃ダメージを与えた
一方で武は犬の魔物の素早い動きを見切りつつ視覚を利用して斬撃を放った
キャウン!!
犬はその斬撃をくらい弱りかけていたところにさらに一撃を放った
ギャン!
そのまま犬ような魔物は倒れていき消滅していった
「ふう」
姫菜のほうもなんとか二、三撃で倒した
「神石の報酬は半分ずつでいいよな」
「うん、あと宝箱のアイテムは換金アイテムだったり回復アイテムが複数入ってることもあるからそれも半分ずつね」
「分かっただけど回復アイテムだけは姫菜が持っていてほしい万が一SPが切れたときにその回復アイテムを使って回復させてほしい」
「了解!」
武と姫菜はとりあえず印をつけて左に進むか真っ直ぐ進むか選んだ先は真っ直ぐ進むことを選んだ
「そういえば魔物が出てくる頻度って少ないな1層だからそこまで魔物がいないのか」
「その日によって魔物の出現頻度は変わってくるので魔物が全く出てこないこともあるし、頻繁に出てくることもあるよ」
「へえ~」
「ただ宝箱付近は出現頻度がそれなりにあってしかも魔物の数もそこそこいるよ」
「そうなんだ」
武はしばらく真っ直ぐに進むと行き止まりの場所へとたどり着いた
「行き止まりか」
「まあこういうこともあるよね戻ろう」
姫菜はそう言って元の場所へと戻っていき右へと曲がったすると突然魔物の頻度が多くなってきた
「結構数がいるなってことは」
「そうねつまり宝箱の部屋に近いってことね1層の宝箱は二つスポットがあるからおそらくそのうちの一つのはずよ」
「まあとりあえずこの魔物たちを片づけないとな」
そこにはLv 10のスライムのような魔物が一体、Lv 8の犬のような魔物が一体、Lv 5のイモムシのような魔物が二体現れた
「スライムって基本弱い部類だよな俺のゲーム常識が通用しないとは」
「私の世界ではゲームでのスライムは強い魔物だったよ」
「なるほど世界によって常識が違うのかまあ今はそんなことはいいスライムと犬は俺がやるよイモムシ二体は任せていい?」
「うん大丈夫だよ!」
武は剣を構え立ち向かっていった
まずは戦ったことがある犬の魔物の方からだ!
武は犬の魔物の間合いに入る、そして剣を抜き斬りつける
斬りつける剣は咄嗟に目の前に現れた大きいスライムがカバーに入り、斬撃がスライムの方へと入った
マジかよいつの間に俺の間合いに入ってきたんだよ。ダメージは入ったけど手ごたえがあまりないな物理に耐性を持ってるのか
いつの間にか犬の魔物は自分の視界から消えていた探してもすでに遅く背後から突進攻撃をくらった
「がはっ!!」
マジかスライムに気を取られて犬の魔物に注意がいってなかった
すると今度はスライムが奇怪な動きをしながら突進してきた。武はすぐさま躱すが躱したと油断したところにまた犬の突進攻撃が来てくらった
「がっ!!」
こいつら強いなコンビネーションがうまいぐらい取れてるくそっ!魔法を使える奴がいたらな
その頃天津は一体のイモムシのような魔物を倒し残りの一体と対峙していた
武君が苦戦してるこっちも早めに決着をつけて加勢しないと、虫系の魔物って私苦手だけど武君のおかげで私はここにいるだから私は私のできることを!
天津は剣を構えて走り出したするとイモムシのような魔物は粘液を複数吐き出した
天津はその粘液を躱しつつ魔物の間合いへと入り一撃入れて倒した
早く武君の方へ加勢にいかないと!
その時背後でまた魔物がスポーンする気配を感じた。そこには武が戦ったゴブリンのような魔物ではあったが色が緑ではなく赤いゴブリンであった
Lv 10 ☆
「嘘っ…レア魔物…まさかこんなところで会うなんてレベル10ってことはレベル15の個体と同じ強さってことね」
ごめん武君そっちの加勢はかなり厳しいかも…
天津はレア魔物との戦闘に入った
その頃武はスライムのような魔物と犬のような魔物に翻弄されていた
はあ…はあ…犬の魔物の方はそこまで痛くはないが問題はスライムだ。間違いない物理耐性があるしかも地味に結構突進もえぐい、どうする…スキルを使うか回復薬があるからSPの消費はあまり心配しなくてもいいが、ここで下手に消耗するよりは短期戦に持ち込んで始末する
武は狙いを変えて先にスライムのような魔物を狙う。
まずこのスライムにスキル攻撃を叩き込む!
犬の魔物は武があえて視界で捉えられない位置に移動し突進攻撃をしてきた
ギリギリのところまで迫ってきたところに武は飛び上がった
だよなお前はいつも俺の死角に紛れてくると思ったよだからあえてお前の狙いやす死角を見せてやったわけだ
空中で犬の魔物に斬撃を浴びせようとした
その瞬間スライムが盾に入り、犬の魔物のカバーへと入った
ちっ!ここで守りに入ってくるかだが幸いなことにこっちはスキル技で二体まとめてダメージを与えられる!
「乱流斬!!」
その斬撃はスライムの盾を貫通して犬の魔物にもダメージが入った
ゴポ…ゴポポポポ!!
アウゥン…
犬のような魔物の方は倒れていった。スライムの方にもかなり手ごたえはあると思ったが、まだ生きているようだった
よし犬の方は倒せたな。だがスライムはまだ生きてるか物理耐性があるからか、だが次の乱流斬で仕留められる圏内だな
するとスライムのような魔物はまたこちらに突進してきたもう犬の魔物はいなかったためその一体に集中できたためスキル技を使用した
「乱流斬!」
するとスライムは真っ二つとなり消滅していった
やっと終わった…いやそれよりも姫菜は!?
武は姫菜の方を振り向くとゴブリンのような魔物と戦っていただがそのゴブリンは通常とは違う個体の赤いゴブリンだった
「まさか…レア魔物!?」
武はすぐさま姫菜の加勢に入った
はあ…はあ…強い…レベル差なかったら私死んでたな…
すると武が戦闘に入ってきた
「ごめん遅れた!姫菜」
「武君…ううん大丈夫」
「あいつは俺がやるよ姫菜は自分の回復と後方支援を頼む」
「うん!でも武君あいつレベル15はあるよ」
「大丈夫だあの時の二刀流ゴブリンのレベル差に比べたら大したことはない」
それを聞いた天津は武の勇ましさにまた惚れてしまった
「うん…分かった後方は私がサポートするから大丈夫!」
「ああ頼んだ!姫菜」
「さあてレア魔物あの二刀流野郎じゃないが今度こそ倒してやる」
武は剣を構えると赤いゴブリンにそう言った
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神里武 E級 Lv 12
SP 39
使用技 乱流斬
天津姫菜 E級 Lv 20
SP 71
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