1章 5話 スキル習得へ

レベル13の二刀流のゴブリンの魔物は顔つきがさっきの奴より不気味に見えるような気がしていたおそらく相手から発せられるオーラが周りの空気を凍てつかせるかのようなプレッシャーとなって武自身に襲い掛かってくる感覚であった


オーラがすさまじいな…あんなこと言ったけど勝てるのか…いや勝つんだあの退屈な世界と比べたら面白いじゃねえかゲームの世界を体感できるこんなこと滅多にない集中しろ俺は攻略者だ


武は剣を持ち相手の間合いへと詰めていったそして剣で斬りつける



二刀流のゴブリンは斬りつけてくる剣を受け止めた


こいつ…身長は俺より低いのになんてパワーだ


ヒャッキャッ!!!


二刀流のゴブリンは奇声を上げながら二本の剣で交互に振ってきた

武はその二本の剣の猛攻に防戦一方となった


ガキンッ ガキンッ ガキンッ シュン ズシャンッ ガキンッ


くそっ!攻める隙がな…


武は守り切れず二刀流のゴブリンの剣の三連撃のダメージをくらってしまった


「がはっ!!うがっ!!」


武は地面に倒れ込みなんとか即死には至らなかったがそれでもかなり深いダメージであったためすぐに回復薬を飲み干し全回復し復帰した


「はぁ…はぁ…まじで強いなあの二刀流…回復薬は後四つか」


あの動きと攻撃速度は目で慣らすのはきついなあのイノシシの魔物みたいに目で慣らすの厳しいな長期戦に持ち込めば持ち込むほどこっちが不利になる


武はどう戦うかいくら考えても思いつかなかったので今までの自分の少ない戦闘の立ち回りで挑んでいった

すると二刀流のゴブリンの魔物は不気味に笑みを浮かべながら剣を素早く振り回しながらこちらに接近してきた


剣の打ち合いでは勝てないと判断した武は相手の視覚を利用して反対側へと動き死角から斬撃を入れる


斬撃を入れてくるのを二刀流のゴブリンは見切って咄嗟に防いださらに片方の剣で武の左腕をバッサリと斬り落とした


「ぐああああっ!!!がっ!!」


キャッ!!ヒャッ!!ア!


容赦なく相手の急所である心臓を貫こうとしてきた


武はこの距離で躱せずせめて急所を死ぬ気で体の位置をずらしなんとか即死は免れた気合で貫いてきた剣を抜き距離を取ってからすぐに回復薬で回復をした


あと三つかだめだダメージを与えられる気がしない…視覚を利用した動きは通用しているが俺の動きが遅いせいで読まれるどうすれば…


遠くで東雲は武を心配する気持ちはあったが彼自身の成長を止めてはいけないという気持ちもあった


さっきの攻撃は回復薬がなかったら危なかったそれにしても武の戦い方が今までの戦闘の成功体験で試しているなおそらく敵のあまりの速さに身体が追いつけないからだろうまあそれはそうか実力差があればあるほど目を慣らすのには時間がかかるその前にこちらがやられるからねさてどうする武


二刀流のゴブリンは相手に休みを与えず回復直後に斬りかかってきた

武は斬り合いに参加せざる終えない状況となりその猛攻に耐えられず斬撃を三回くらった


「ぐあっ!!」


そしてトドメを刺そうと二刀流のゴブリンは高くジャンプしてから空中からのジャンプ斬りをくらわせてきた


武はまずいと思い三つ目の回復薬すかさず飲み干してすぐさま躱した


あ、ぶねえ…なんつうことしてくるんだよ今の攻撃はくらってたら即死確定だったなどうするここから相手にどうやってダメージを入れるのに視覚を使って…


すると武は突然ひらめいたどうやってあの二刀流のゴブリンにダメージを与えて倒すかを


そうだ…俺は何をしていたんだ…相手の力にビビるあまり気づかなかったのかだがこれはギャンブル要素も入ってくる一か八か決めてみるのもありだ

回復は後二つ十分だ


武は相手の攻撃を一旦待ちいつものように敵の視覚を狙った


すると二刀流のゴブリンの魔物は奇声を上げながら同じパターンで二本の剣を振り回して接近してきた


武はすぐさま躱し相手の死角から攻撃をしようとした瞬間当然のように二刀流のゴブリンは防いできた


だよな…だが俺が狙ってるのは…


武はすぐさま切り替え攻撃をやめ反対側へと急いで周り斬撃をくらわせる

二刀流のゴブリンは突然武が攻撃をやめたことに戸惑いすぐに相手の動きを追おうとしたときには遅く斬撃をくらった


ズシャッ!


どうだこの攻撃…死角のフェイクアタックだ


ほう…まさか攻撃を読まれる前提で行ったフェイク動作一撃入れるとは見事だね


ギャス!!ギャス!!!


さらに攻撃の手を緩めず二撃、三撃といれていく


ズシャンッ!!!     ズシャンッ!!!


三撃も入れてた後こちらの被ダメージを避けるために一度距離を取った


さすがにダメージの手応え的にあまり入ってないなそれもそうか元からレベルが10以上離れてるしなこれを多用していけばいずれ倒せるさあかかってこい


キャッ!!ギャシャーーー!!!


二刀流のゴブリンの魔物は奇声を上げただがさっきの奇声とはまた違った声であった


すると目の前でゴブリンが8体スポーンしてきたのだ


マジか…あいつ仲間を呼べるのかだがちょうどいいレベル上げの踏み台にしてやる


二刀流のゴブリンは複数の仲間に指示をして武を襲わせた

武は向かってくる複数のゴブリンに素早く斬撃をくらわせていっただがなかなかの連携力で圧倒されていた


「ゴブリン単体だったら今の俺でも倒せるはずなのに複数は厳しいなレベルが上がってなにかスキルみたいなものはないのか」


すると何かの言葉引き金となり目の前にスキルらしき名前が表示されていた


なんだこれ…


しかし余所見をしていると二体のゴブリンの魔物の剣によって吹っ飛ばされた


「がはっ!!」


さっきのあれはいや今は考えてる暇はないあれが俺の技であると仮定して戦ういつ覚えたかは分からないがちょうどいい


武は立ち上がりゴブリンの群れに突っ込んでいった


単身でゴブリンの群れに突入無茶な…あの目は…まだ何か考えがある目か


武は剣を振り上げスキルの名前を叫びながらゴブリン単体を攻撃した


「乱流斬!!」


そう言って剣を振り下ろすとゴブリンが一発で真っ二つとなった


「なんだ技が使えたのかゴブリンを一撃で」


周りのゴブリンはさっきの斬撃攻撃を見て委縮したこちらを警戒してなかなか近づこうとはしなくなっていた


「乱流斬これが俺の新しい技か」


だが同じ技が何回も使えるわけがないよなそれなりに回数制限はあるだろう


ギャーー!!キャッ!!


突然複数のゴブリンの後ろから二刀流のゴブリンがまた奇声を上げていたそれと同時に周りのゴブリンたちが一斉に襲い掛かってきた


おとなしく殺されていればいいものをこの技は複数同時にダメージを与えられるのか?やってみるか


は7体のゴブリンの動きをよく観察してから一気に複数同時に斬撃を放った


「乱流斬!」


すると斬撃が空気の刃となって広範囲に斬撃のダメージが入った


ギャッ! ミャ シャギャ!!


7体のゴブリンは同時に倒れ消滅していった


さっきの攻撃…まさかスキルを使ったのかさっき言っていたスキルという言葉でスキル欄が開いてそれを実践で使うとは…偶然の産物というやつか


「さあやっと再戦できるな二刀流…!小賢しい伏兵なんか用意しやがってそれはもう俺には通用しないここからは俺の反撃ターンだ」


武はそう言って二刀流のゴブリンとの戦いを再開した


────────

神里武 Lv 7

使用技 乱流斬


東雲将真 Lv ?

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