1章 4話 レア魔物出現へ

武はこちらに向かってくるゴブリンの魔物を相手の視覚を利用してまたダメージを与えた


このゴブリン知能はあんまり高くないのかだが次でトドメを刺せそうだ


ゴブリンの魔物はすでに弱り切っていて動きが鈍くなっていたが逃げる素振りを見せた瞬間武は素早くトドメを刺した

ゴブリンは力尽いて倒れていき消滅していった


「はあ…勝てた…」


武は自分のレベルを確認するためにエクスペリエンスと唱えたするとまた数値が変わっていた


Lv 3


レベル3かあと4レべルか


「さっきの戦闘はもう少しうまく倒せると良いね魔物の視覚をついた戦い方は確かにすごいけどそれだけじゃ通用しない魔物も出てくるから気をつけてね」

「はあ…はあ…マジですか」

「まあこの辺の敵はその戦い方は通用するけどね」


するとまた魔物がスポーンしてきた今度は二体の羊のような魔物が現れた


「げっ!今度は二体か」

「そっ必ずしも一体だけとは限らないとりあえずこれ回復薬これで回復するといい」

「回復薬…」


東雲は武にビンに入った回復薬を渡すと武はビンの蓋を取り外しそれを一気に飲み干したすると傷と疲労が次第に回復していき万全の状態へと回復していった


「すごい…こんなに回復するなんて」

「それじゃ頑張って」

「はい!」


武は二体の羊のような魔物もあっさり倒し次の敵に備えた


「レベルの力ってすごいですねさっきの羊の魔物を倒して4になりましたが一撃で葬れるほど強くなるなんて」

「まあね同じレベルでも強さは人によって違ってくるさっきも言ったけど数値が高いければ高いほど強いっていうのは事実だからね逆に相手とのレベル差が大きすぎると勝てない可能性が出てくるレベル10や20離れていたら勝てないと思った方がいい」

「そうなんですね」

「まあ少なからず君はそういう場面に遭遇することは多々あると思うよその時に迫られる究極の選択」

「究極の選択…」

「まあ今は分からなくてもそのうちわかるさ」


すると魔物がまたスポーンしてきた今度はイノシシのような魔物でゴブリンや羊の魔物より強い感じがした


「イノシシ?」


Lv 6


「しかもレベル6か今までの魔物より強いな」


しかしそのイノシシのような魔物は一体ではなく3体同時に現れていた


「おいおいまじか単体ならまだしもレベル6複数はきついって」

「まあ大丈夫っしょ頑張って~ファイト!オー!」

「そんなポップに言わないでくださいよ」


イノシシのような魔物は鼻息を荒立ててこちらに突進の態勢でこちらに視線を向けていた


あの羊の魔物と同じ突進攻撃タイプか威力はあのイノシシの方が上で確定か


イノシシのような魔物は突進してきたかと思えばものすごいスピードでこちらに接近してきた

武は三体の猛攻を咄嗟に躱し何とか無傷で済んだしかし三体は方向転換をしてまたこちらに突進してきた言い換えればまるで追尾ミサイルのような動きであった


マジか…ただの突進力馬鹿じゃねえそれなりに頭が回るのか!?


しかしすぐそこまで三体がこちらに迫っていた咄嗟に防御に全神経を注ぎ相手の攻撃を軽減し酔うとした瞬間いつの間にか東雲に抱えられていた


「え?いつの間に…」


武は東雲が自分を抱える瞬間すら全く見えなかったこれが最強由縁の速さで自分とは次元が違うということが少しづつ分かってきたような気がした


「今のは危ないよ武自分よりも複数の高レベル相手に防御はさすがにまずいんじゃない?下手したら死んでたよ」

「東雲さん…でもあの距離じゃ躱しようないじゃないですか」

「まあ確かに戦闘経験が少ないと敵への攻撃の対応に頭が追いつかないしねでもまずは時間をかけてもいいからまずは相手の攻撃に目を慣らすってことをした方がいいね」

「分かりました」


武は東雲のアドバイスを受けて戦いに戻った


攻撃に目を慣らす…


三体のイノシシの魔物はまた鼻息を荒げて突進をしてきたしかしさっきよりは動きが遅く感じたがそれでも避けるのにギリギリであった

三体は先ほどと同じようにUターンしてこちらに突進してきた


だよなUターンしてこっちに来るよなだったら動きを三次元に捉えて…


突進してくる三体の内一体に集中して上へと飛んだ


漫画やアニメでよく見た攻撃方法ジャンプ斬りだ!!


そして高いところから狙い斬撃を放った


ズシャッ!!!!


ブヒャアアアア!!!


血が激しく飛び散り手応え的にはいつもの斬撃よりも威力が底上げされていた感覚を感じていた

しかし大ダメージを与えたはずがまだ息があるようでまだこちらに突進の構えをしようとしていたが武はすかさずトドメを刺した


ズシャッッ!!


「あと二体か…」


残りの二体は仲間が殺されたことで激怒しているようなオーラが漂ってきた

二体は突進の構えをしただがその二体の背後から今までの魔物とは全く違うオーラを放った姿はゴブリンだったが剣を二本持っていた


なんだあのゴブリンさっきのゴブリンと雰囲気が違うような…しかも二刀流持ち…


その二刀流のゴブリンはイノシシのような魔物を一瞬で紙のように斬り刻み倒していったその光景を見た武は唖然としていた自分が苦戦していたイノシシのような魔物を一瞬で倒したことに驚きだった

武はすぐさまレベルを確認した


Lv 13 ☆


思った通りでレベル13とかなり高く自分のレベルよりもはるかに高い数値だったしかし数字の隣に星のマークが表示されていたのは何か今までとは違う魔物であるということなのかと思った


「どうやらレア魔物が出てくるなんてね」

「レア魔物?」

「ああ☆マークがあるだろあれがあるのは同レベルの個体の魔物より一段と強い傾向がある少なく見積もっても現状の数値より5上と考えた方がいいね」

「つまりあの魔物はレベル18と同一個体の強さを持ってるってことですか」

「うんそういうことだね武今レベルは?」

「さっきちらっと確認したんですけどレベルは5でした」

「5か相手と10以上離れてると勝てる可能性は低いけどどうする?」

「ここで挑戦するか逃げるか」

「まあ僕だったら余裕で倒せるけどそうなると君の訓練にならないからね」

「なら戦わせてください」


武はそう言ったことに東雲は意外だなと思い武に聞いてみた


「どうして戦いたいんだ」

「ダンジョンを攻略するときは東雲さんはいないいや仲間すらもしかしたらいないかもしれないそんなときに一人で戦えるような強さが欲しいんです」

「でも死ぬかもしれないよ店で言ったけどレベル差が10以上あると勝てないことがだいたい多いそれで死んでいったレイダーを何人か見たことがあるそれでも戦うかい」

「はい仮に仲間がいたとして戦う状況でない時に俺が仲間を支えられる存在でありたい逃げたって強くなれない経験が僕を強くさせてくれると思うんです」


東雲は武の主張に驚きまくっていたまるで昔の自分に言われ続けていたことを彼自身がすでに答えを導き出していることに若いながら立派な主張に感心していた


「やっぱり武はすごいレイダーになるね今までそんな主張をしてきた親友がいてねもう死んじゃったんだけど彼を思い出すようだ分かっただが君のような優秀な存在をすぐには失いたくないからね危なくなったら助けるよそれまでは自分の力を試してみてよこれ回復薬5つ渡しておくよ」


東雲は武に回復薬を5つ渡した


「はい!」


武は返事をしてレア魔物との戦いに挑んでいった


「はあ彼はすごいね他の同年代のレイダーよりはしっかりしてる聞いてるか柊馬もしかしたらお前の夢を叶えてくれるかもしれないぞ」


東雲は空に向かって言った



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神里武 Lv 5

東雲将真 Lv ?

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