1章 2話 武器屋へ
異世界への扉を潜るとそこは現実とは全く異なる風景がずっと続いていた草原がずっと続いている平原が清々しいほどに広がっていた武はその風景を見て絶句した
「ここが異世界…」
「イニツィーオ平原だよここは比較的弱い魔物しか出てこない」
「魔物…」
「君の想像通りのモンスターだよ」
「マジの異世界ファンタジーじゃないですか」
「まあ感動するのはわかるけど早速で申し訳ないんだけど実践訓練前に武器の新調しようか」
「そういえばレイダー協会ってあれは何か組織なんですか」
「そうだよ君にはこの世界に来たからやってもらいたいことがあるんだ」
「やってもらいたいこと…」
「それはダンジョンの攻略さ」
「ダンジョンの攻略…」
「そう君にはこれからレイダー協会に入って攻略者つまりレイダーになってほしいんだよね」
「それってダンジョンを見つけて探索する仕事ですか」
「まあそうだねでもダンジョンに関してはもう見つかってるんだけどね」
「それってどういうことですか」
「ほらあそこを見てよ」
東雲はが指を指したほうを見るとそこにはどこまでも続いていそうな巨大な塔のようなものがそこにはあった
「あれは…」
「無限迷宮僕らが長年探索をしているダンジョンさ」
「街の中に無限迷宮があるんですか」
「そうだよ」
「でも大丈夫なんですかダンジョンからモンスターが出てくるとかは」
「ああそれは大丈夫なぜならこの無限迷宮から一度たりともモンスターがこの世界に来たことはない」
「なるほど分かりましたその話引き受けますそれに俺を異世界に連れてきてくれたんですその分の恩もありますし」
「オッケーそれじゃあ武器の新調に街へと向かおう」
そう言って街へと向かおうとした瞬間魔物が突如現れたその魔物の姿は羊のような姿をしていたが身体の大きさが2、3倍大きかった
エエエエアアアア!!!!
おお、あれが魔物…
「おお魔物だねちょうどいい君にもいずれ戦うことになるだろうし僕が戦うとこよ~く見といてね」
東雲は剣を抜いたすると魔物はその剣を見ると興奮のあまり奇声を上げながらこちらに突進してきた
エエエエエエエエアアアア!!!!
東雲はその突進攻撃をなんなく躱し一撃で頭から尻にかけて真っ二つに斬り裂いた
すげえ…あの巨体を紙を斬るかのごとく真っ二つにこれが攻略者…
真っ二つになった羊のような魔物はすぐに消滅して赤く光る石が現れた
なんだあの石は結構珍しそうな…
「赤の神石かまあレベルも雑魚だったしこんなもんが妥当か」
「あのその石って」
「ん?ああこれまあ歩きながら説明するよ」
そう言われて街に行きながらこの珍しそうな石について説明を受けた
その頃執務室のようなところで何者かがこの世界に入ってくるのを感じ取っている二人の男性がいた
「どうやら東雲君が帰ってきたようだな」
明らかに社長のような風格を漂わせる年配の男がそう言った
「はいそうですね二宮会長」
もう一人は二宮の秘書のような男が言った
「辻君今回のスカウトで優秀なレイダーが現れると思うかね」
「そうですね…異世界の人間は平均能力値が我々よりも高い傾向がありますからおそらく優秀であると考えていいでしょう」
「だといいんだが」
そして武と東雲はしばらく歩いていると無事に街の方へと到着した
「着いたよ!ここがモンドタウンの一つの街オヴェストって街だよ」
「うわあすげえ!!」
まさにファンタジー武器が売ってる店がずらりと並んでいたこの街はモンドタウンは無限迷宮を中心に四つの区分の街が存在していた武器を売る街北西のオヴェスト、いろんな食べ物や衣服が売ってる街南西のエスト、酒場を中心に天然の温泉の街北東のノルド、レイダー協会本部がある街南東のスルドで構成されたところであったそして今いるのは北西のオヴェストという街にいた
「ここで君の武器を新調しよう一応君の武器の希望を聞く前に君の適正属性を調べようか」
「適正属性ってまさか魔法の属性ですか」
「そう才能を持つ者はそれぞれの適性の魔法を持ってる物、火、水、風、雷、氷、龍、光、闇、回復の10種類の属性がある適正属性はその人の才能次第で多く所有してることもある適正は人それぞれによるけど多数適性の属性を持っている者もいるそれは個人の資質によって変わってくるからまあ気楽にね」
「はいそれでその適正属性ってどうすればわかるんですか」
そう言われて東雲はポケットから何か取り出したそれは自分がいた世界で使っていたリトマス紙のような物であった
「それは?」
「ああこれは適性の属性を調べる紙見極めの紙だよこの部分を対象者を握ればこちらで属性測定結果が色として出てくるオレンジ色なら物理属性、赤色なら火属性、青色なら水属性、緑色なら風属性、黄色なら雷属性、銀色なら氷属性、金色なら龍属性、白色なら光属性、黒色なら闇属性、ピンク色なら回復属性っていう感じとりあえずどういう感じか僕が試してみるよ」
その紙は手前が握る部分で奥の方で10個の枠ごとに分けられていたこの枠に順番に適正の属性の色が現れるという仕組みになっている
東雲は先端部分を握ると徐々にオレンジ色、白色、黒色と順に色が現れた
「僕の場合はオレンジ色、白色、黒色が出たから物理属性、光属性、闇属性の適性を持ってることになる」
「3つの適正持ちってすごいんですか」
「まあすごいかすごくないかで言えばすごいけど適性をいくら持っててもそれを有効に使えない場合は宝の持ち腐れかな適正一つしかないレイダーもいるけどそいつらも特段弱いわけじゃないし強いやつはいるね」
「そうなんですね」
「それじゃあ次は君の番だ」
「はい」
武は緊張をしていたが恐る恐る握ってみた
すると色が浮かび上がってきた
「この色は…」
「ほう悪くないね」
その表示された色はオレンジ色、銀色の二つであった
「物理属性と氷属性ですか」
「そうだね自分の属性が分かったら次は武器の新調といこうか希望の武器とかある?」
「えっとちなみにどんな武器があるんですか」
「結構いろんなのがあるよ僕のような剣みたいな斬撃系や打撃系ならハンマーみたいなものもあるし体術を駆使したいならそれ用のグローブもあったりする投擲武器なら銃、弓などの武器もあるしまあいろいろ魔法系なら杖や魔導書もあるね」
「それじゃあ俺は剣を使いたいですできれば日本刀みたいな」
「日本刀?ああ君のいた世界の武器か魔法系じゃなくて剣士も悪くはないね」
「先ほどの東雲さんの使った武器がそれに近いと思うんです」
「オッケーならそれならいいところがあるよまあついといで」
武は自分の武器に心当たりがあるような東雲へとついていったついていく中で所々で東雲に声をかけられることが多くさらにはサインをすることもあったそれなりにこの男は有名な存在なのかということを考え始めていた
そう考えながらついに辿り着いた
「さて着いたよここが僕の行きつけの剣専門店鉄多商店」
そこは東雲がよく行く剣の専門店であったここは知る人は知る隠れたスポットの店であった
東雲は入っていくと地下へと続く階段を下っていった
すると明るくなっているところへと出た奥には店主らしき人物がいてどこか暇そうにしていた
「らっしゃい…なんだよお前か東雲」
「人の顔見るなりなんだよとは失礼だなあ僕がいったい何をしたっていうのさ」
「何って毎回お前の刀を直すのに何回やらされたか…刀はもっと丁寧に扱え」
「ごめんって」
「まあいいそれで今日も刀壊したのか」
「いやこの子に僕と同じような剣を発注してほしいんだ」
「とすると太刀系かお前名前は」
「神里武です」
「神里か俺は鉄多和この鉄多商店を勤める店長だよろしくな」
「よろしくお願いします」
「早速で悪いがこの書類に悪いがお前の身長や体重、どんな武器が良いかの希望を書いてくれ」
「分かりました」
武は書類の内容にそって情報を書いていった
「それであの子は異世界の人間か」
「そうだよ協会は僕をスカウトに派遣して連れてきたってわけ」
「そういうことかまあいろいろ教えてやれお前は最強のレイダーなんだからな」
最強という単語を遠くで聞いてた武は東雲のことに驚いていた
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