異世界ダンジョン攻略譚
天照
第1章 異世界転移編
1章1話 異世界へ
異世界…それは現実世界にない概念の世界そこでの主人公は作品にもよるがチートやらで大方無双したり異世界で平和なスローライフな生活を送っているそんな楽しそうな人生が異世界にはあるだがこの世界にはそういったものはなく毎日くだらない勉強やら仕事やらで人生を追われる日々でスローライフはおろか安定した生活すらままならない日々だこの世界では異世界のような楽しみがないゆえに来世に期待するしかないと思っていただがある日俺の元に一通の手紙が来た
「はぁ…今日も疲れた…」
今日も大学の授業で疲れながらも神里武は満員電車で揺られながら帰っていたそして自宅に着くと母親がいた
「お帰りすぐご飯の準備するね」
「ただいまああうん…」
毎日こんなつまらない日々がこれからもずっと続くのは正直うんざりだったそう思っていただが母のある手紙を渡されてから俺の人生が変わるきっかけとなった
「そういえば武宛に手紙が来てたよまだ私が開けようとしたけどどうしても開けられなくて武宛だし武に渡しておくよ」
「ああうん…」
手紙…なんだろう
武は自分の部屋に戻り手紙を確認した母が開けれなかったと言っていたのだがまずは自分の力で開けれるかどうか試したするとすんなりと開けられそこには招待状を匂わす文章がずらりと並んでいた
────────────────────────────────────────────
神里武様
この手紙を読んでいるということはあなたは異世界への切符を手に入れたのと同じです異世界の存在を信じられないかも知りませんがもし異世界の存在を信じられるなら明日の正午12時に銀座駅前に集合してくれるでしょうかよろしくお願いします
レイダー協会より
────────────────────────────────────────────
何だレイダー協会って何かの漫画かアニメか?そしてこの胡散臭い手紙はいたずらか何かかでもなんでだろうな信じてみたいという俺の中の純粋な心もあるという事実明日の正午12時の銀座駅前かまあ行くだけ行ってみるか明日は休みだしな
するとコンコンとドアを叩く音が聞こえ母にガチャリと開けられた
「あら手紙を見てるの私にも見せてよ」
「ああうんでもこれっていたずらに見えるんだよね」
「どれどれ…ん?白紙ね確かにいたずらねまあいっか何か詐欺まがいの手紙じゃなくてよかったあっ!ご飯できてるから」
「え?見えてないの?ほらここに文章がずらり…」
「ん?どうみても白紙よ」
武はいくら母に文字の部分を見せようともその反応は嘘でもなんでもなく本当に見えていないようだった
どういうことだ俺にしか見えないのかまさか本当にこの文章は本当のことなのかいやまだ決めつけるのは早計だ正午12時に銀座駅前に行けば真実が分かる…
武はそっと手紙をしまい夕飯を食べに向かった
そして時は経ち正午12時に銀座駅前に着くように時間に余裕をもって行くことにしたそして駅に着いたのは11時50分と早めに着きすぐに銀座駅前と向かった
ここが待ち合わせの場所か…
待ち合わせまであと3分であったのでしばらく3分間待つことにした
何も準備してないけどいいのかまあ12時になるまでは本当かどうかを見極めないとな
そう思いながら時計を見ると11時59分となっており12時まで残り5秒となり
5………………
………………………………4
3………………………………
………………………………2
1………………………………
そして12時となった瞬間誰かに声をかけられた振り向くと自分より背がかなり高く黒髪のショートの男であった
「ちょうど12時か…時間ぴったし!おっ君が招待者かな」
「えっとはい神里武ですあの手紙の内容に半信半疑でここに来たのですが」
「まあだよねえ普通はこんな胡散臭い手紙なら僕だったら捨てちゃうかなでも捨てずにしかも実際ここまで来た君は異世界に行けるよぉ!」
「異世界…あなたは?」
「ああごめん自己紹介が遅れたね僕の名前は東雲将真よろしく武」
「ああはいよろしくお願いします東雲さん」
「う~んどうやら君一人かあと四人手紙を送ったはずだがまあいっかちょうど時間だしね」
「えっとこれから異世界に行くんですかなんで俺だったんですか俺じゃなくても招待状出せたんじゃあ」
「いい質問だね手紙を送った理由はレイダーとしての協会からのスカウトが目的だうちの世界は異世界に干渉できるアイテムが存在するただこの異世界にアクセスするアイテムは非常に手に入れづらくてねましてやいろんな手続きを踏まないとそのアイテムは使用できないんだよ」
「でも異世界じゃなくても東雲さんの住んでる世界でもスカウトできるんじゃ」
「まあそうなんだけど実は異世界の人間の方が人材豊富なんだよね能力値的にも平均的に異世界の人間の方が能力値が高いという結果も出てるだから定期的に異世界へ赴いてスカウトしてるわけそれとなんで君が選ばれたのかという問いに関しては君には才能があるということだあの手紙はこの世界に放たれた瞬間才能あるものの家に行くようになってる手紙だだから第三者がその手紙を開けることも読むこともできない」
「だから母さんには白紙に見えたのかそれで手紙が俺を才能ある者って認めたってことの認識で良いんですよね」
「うんそういうこと」
「異世界…ずっと俺が憧れた場所です」
「やっぱり皆そういうよねまあ分からなくもないけどね僕からすればこの世界の人間は一見平和そうに見えて心は平和じゃないっていう感想かなまっそれはいいとして早速異世界に行く準備をしようここだと人目に付くから移動しようか」
東雲はそう言って別の場所へと移動していった
移動した先は銀座の路地裏で異世界への扉を開くことにした東雲はポケットから鍵を取り出しなにもない空間に鍵を差して回すとガチャリと音がなくなり鍵は消えていったそして空間がドアの形を象るようにくっきり現れ自動的にその扉は開いた
「うわあすげえ!まじの異世界だ小説やアニメ、ゲームで見るまんまの世界だ」
「ここが僕の住んでる異世界だよここまで来たけど決めてほしいどうする?このまま僕の世界に行くか、この世界にとどまるならこの世界にとどまってもいいもしとどまったら今後一切異世界に行くことができなくなる逆もしかりだね」
「でもさっき使ったアイテムって他にもあるんですよね」
「いやそんなにないと思った方がいいよまあこの世界で言ったらダイヤモンドと同じくらいの希少価値かな」
「それじゃあ滅多に手に入りませんね」
「ああこの世界に未練があるならこの世界に残った方がいいその方が後悔しないどうする?」
武は今まで現実世界のことを思い返してきた確かに今まで楽しかったこともたくさんあったがそれ以上に辛いことばかりもあったそれゆえに今の現状を考えると答えは考えるまでもなった
「いや異世界だね確かにこの世界でも楽しかったことはあったけどそれはもう来ることはないだったらこれから楽しくなるであろう異世界に俺は賭けるよ」
「分かったそれじゃあ行こうか」
東雲と武はその扉を通り異世界へと入っていった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます