拾参 光明と絶望

 あれからあのアビス粒子は見つかってない。ExEMがでたという話も聞かないし、この気持ちの悪い平穏さが不気味で何とも気持ちの悪い日々を過ごしていた。

 しばらく経って真凛にちょっと来いと呼ばれて行ってみると

「じゃーん!」

 なんと美咲が館にいた。こんな場所には絶対いるはずのない子だから驚きを通り越して唖然としてしまった。

「どうしてここに?! 病院からでて大丈夫なの?」

「ふふーん、驚いた? こうやって外出できるようになった理由が剛さんのおかげだって聞いたから、お礼を言いたくてここまで来ちゃった」

「俺のおかげ? 俺、何かしたっけ? 覚えがないんだけど」

 本当に身に覚えがないだけに何のことかさっぱりわからないでいると、

「お前が神社から回収したコードだよ」

 横にいた真凛が答えた。あのコードを解析した結果、特定の対象を拡散・反射させるコードのベースが残っていることを発見した。そのベースコードを修復し、さらに必要なコードを拡張してネックレス状のデバイスにインストールして完成させたとのこと。

 これで美咲に吸い寄せられるアビス粒子を反射させて吸収を抑えることができ、かつ美咲にくるアビス粒子自体も拡散させてしまえるらしい。その効果は美咲がここにいる事で証明されている。

 確かに美咲の胸元には可愛らしいネックレスが。

「そのデザイン、似合ってるよ」

「でしょ? 可愛いし気に入ってるの」

「それはアタシのデザインだからね。センスがいいに決まっておるじゃろう?」

 いつもどぎついファッションとメイクで周囲を微妙な空気に包んできた真凜がデザインしたって? 正直信じがたいが、周りの表情を見ると嘘ではないようだ。ただ、ものすごいドヤ顔で言ってきた真凜にちょっとイラっとしたが。

「何じゃ、お前? 信じられないって表情に出ておるのお」

「い、いやいや、別にあの真凜さんがあんな可愛いネックレスを作っただなんて…」

「おい、心の声がダダ漏れとる」

「あ、いやそういう訳では…」

 美咲はクスクスこのやりとりを笑っている。

 こちらは結構困っているのだが、美咲には楽しいやりとりにしか見えないらしい。

 しかし、美咲が楽しそうなのは、このやり取りや、可愛いネックレスもそうだが外に出ることが出来たことが大きな理由なのだろう。

「これで剛さんと念願のお出かけできますね」

「それはまだだね」

 真凛が釘を刺す。

「まずは効果があるのは確認できたとはいえ、作ったばかりで持続時間やらまだまだ調べることが山積みだよ」

「いいじゃないのよ! オババの意地悪!」

 美咲が膨れっ面をしながら言っているがその表情が可愛らしいので笑ってしまう。真凛のことをオババと呼べる人っているんだって。

「こんなとこまで出るのは駄目だが、病院周辺を散歩するくらいはいいさ。しばらくはそれで動作確認だ。バグやエラーが発生してからでは遅いからね。そこまで我慢しな」

「はーい」

 初めて二人が話している所を見たが、初対面でもなさそうだ。ここまで気軽に話せるということは真凜は美咲のことをだいぶ前から知っているというか面倒を見ていたのかもしれない。

 かなり長い期間あの真凜と接触してきてもこんな可愛らしいマトモな子に育ったのは奇跡に近いな。

「おい剛、お前さん今とてもアタシに失礼な事を考えていただろ?」

「まさか、真凜さんのおかげで美咲ちゃんがここに来ることができて良かったねって思っていたんですよ」

「どうだかね」

 真凜はじろっと俺を睨みつけてきたが、

「ほれ、美咲よ、今日はもう帰りな。アビス粒子の件はこれで良くてもお前は体力がなさすぎなんだよ。もう疲れたろう? 今度は身体を鍛えないといけないね」

 そう言って部屋の奥へ戻っていった真凛にべーと舌をだしながら美咲は俺に向かって

「もうすぐしたらお出かけだからね! 約束ー!」

 この子は本当に心が強い子なんだなあ。

「ああ、約束だ」

 俺は笑顔で答えた。


 それから1週間後。

「ふむ、動作確認の結果、不具合もなく大丈夫そうだ。と言うわけで、外出許可をだそう!」

 早乙女院長は美咲の方を向いて話した。

「外にでていいんだね! やったー!」

 よほど嬉しかったのだろう。美咲は大はしゃぎだ。

「ただし、神無市全域だけだがね。また暗くなるまでには帰ってくること」

「はーい」

 なんか過保護な親のようだが色々と心配なんだろう。とはいえ当の本人ははしゃぎすぎてあまり耳に入ってないようだ。

 院長は少しあきれながら、

「もう一つ、街中への外出は一人では駄目だ。蒼炎くんと一緒に外出すること。わかった?」

 え、毎回俺が付き添いってこと? ちょっ、と言いかけたが

「剛さんと出れるの? もちろん守るわ!」

 手をぶんぶん振って喜ぶ美咲を見て、断りにくくなった。これは仕方がない、のか? そもそも外の話を楽しそうにしたのは俺だし。

「だったら来週までに何処か行きたい所を決めておいてくれ」

「蒼炎くん、そこはエスコートしないのか?」

 早乙女院長、あなた…

「えーと、その辺りは美咲さんに今までいろんな所を喋っていたわけです。まずはその中から気になる所に連れて行ってあげようと思っている次第でして」

 院長は何かいいたげだったが、美咲はそれを聞いて急に考え出して

「じゃあ、Kモールに行きたい。服屋さんとかゲームセンターとか行ったり、美味しいものとか食べてみたい」

「わかった。そうしようか」

「話は終わったかな。では、よろしくな」

 院長は手をふりながら病室を出て行った。

「じゃあ、週末にこの病院まで行くから一緒に行こう」

「うん!」

 美咲は笑顔で返事をした。

 さて、これから大変だな。色々と調べておかねば…


 暖かな温もりに包まれた部屋。隣に優しい表情をした男がこっちを見ている。

『剛、お前の好きなように生きなさい。応援するからね。ただ後で後悔するようなことだけはするなよ。じぶんが納得できる生き方をするように』

 俺はいつもその言葉に微笑みで返すーーー

 

「久しぶりにみたなあ」

 俺はぽそっと呟いた。最近は見なくなっていた夢だった。あのそばにいた人は

「どうしたの? 剛」

 母さんが俺の寝室を覗きながら聞いてきた。

「久しぶりに父さんの夢を見たんだ」

 そう、優しかった父さんの夢。でも、俺が2歳の時に事故で亡くなっていてそれから母さんと2人で暮らしてきた。

 そういう事なので父さんの記憶なんてあるはずがなく、姿も遺影として置かれている顔しか知らない。普通なら画像や動画くらいありそうなものなのだが、昔に火事があってデータの類は全て消失してしまったのだとか。クラウドとかもなかった時の事。だから夢の中の父さんの顔はいつもぼやっとしていてハッキリしていない。

 でもその声と言葉でなぜかその人は父さんだと断言できてしまう。

 父さんは夢の中で色んな言葉を俺にくれる。常に一方的なメッセージに近いが、それでもその言葉は俺の支えになり父親のいない寂しさはあまり感じずにすんでいた。

「あら、珍しいわね。父さん元気だった?」

「夢の中だからね。元気そうだったよ」

「そう。なら良かった。あ、朝何食べる?」

「コーヒーとトースト」

「わかった。作っておくから早く出てきなさい」

 パタパタと母さんはキッチンにいった。

 実は、こういった夢を見る時は必ず何かに迷っていたり、困っていたり、それか『何かが起こるとき』と限っていた。

 今、悩みや困ったことはなし。だとすればこれは、何かのサインかもしれない。

「自分の納得するように、か」

 俺は着替えてリビングに行った。椅子に座ってコーヒーを一口飲んだところで、

「今日はデートとか?」

 ぶふぉっ! 思わず吹き出してしまった。テーブルに着いてコーヒーを啜った瞬間の言葉に油断してた。

「な、何をいいだすのさ!?」

「いや、だってね、ちょっといつもより身なりを気にしてるから何かあるのかとおもっちゃって」

 うわー、母親って怖いなあ。俺はそんなに意識してなかったけど、母はその違いに感づくものらしい。

「人と会うのは確かだけど、そういうのとは違うよ」

「ふーん」

 さらっと流された。が顔がニヤニヤしてる。信じてないようだ。

「最近の剛がさ、いつも楽しそうにしてるから彼女でも出来たかと」

 最近、楽しそう? むしろ大変な事が多いし、上手くいってないことばかりな気がしてたけど。

「よく笑うようになったと思うよ。その分、先日の怪我にはビックリしたけどさ」

 あれは心配かけたなあ。すごい剣幕で詰め寄られたし。

「怪我の後、少し暗かったけどまた今みたいに戻ったようだし」

 すげーよく見てる、俺のこと。

「お父さんが亡くなった時、あなたはすごいショックを受けたのかそれから塞ぎ込むようになってね、感情が欠落したみたいになったのよ」

 実はその辺りの記憶が俺には丸ごとない。よほどショックで辛かったのかとにかく思い出せないのだ。

「それから少しずつ感情を取り戻してやっと今になって年相応の表情をするようになって嬉しいのよ」

 あー、相当心配させてきたんだな。それも申し訳ないが、これ以上自分のことを話されるのが段々と恥ずかしくなってきた。結構苦手なんだよね。

「時間があるからそろそろ行くね」

 朝ごはんをささっと食べて家をそそくさと出る。何もやましいことはないんだが俺としては気まずい朝の出来事だった…


 10[#「10」は縦中横]時に病院で待ち合わせの予定だったけど、さっきの出来事があって早めに家を出る羽目になったため、1時間も早く病院に着いてしまった。

 早乙女院長は「楽しみだったんだねえ」とこっちでもニヤニヤされた。朝から母さんといい、早乙女院長といい女性にこういう表情をされて、俺はそんなに表情や動きに不自然な『何か』が出ているのだろうか?

 1時間前にもかかわらず美咲は用意してくれていたようですぐに出られる状態だった。後で院長から聞いたのだが、美咲は楽しみすぎて前日からずっとソワソワしてなかなか寝ず、でも今日はかなり早い時間に起きてウキウキして待っていたらしい。

 折角出られるんならとそのまま病院を早めに出発して、シェアカーを使って街中まで移動した。どこか楽しい所を思っていたのだが、普段から俺が話しをしている場所をと言うので大型のショッピングモールであるKモールへ。

 でも直接Kモールへは行かず、少し手前の川のあるところで停車してもらった。この川沿いの道路は風が心地よく歩くのに気持ちが良い。美咲の運動としても良いだろうと一緒に話しながらしばらく歩いた。

 若干の肌寒さがあるが日差しが心地よく、なかなかちょうど良い天気だ。ただ話しながらブラブラして歩いているだけだが美咲はずっとニコニコしていた。

 しばらく歩いてモールに着くと、可愛いアクセサリーショップやコスメのお店などもあるのに、俺が本当に普段使いにしてる雑貨屋や服屋などをまわりたいと言い出した。美咲にはどうかと思ったのだが、そういうことではないらしく話していた場所に来ることができた事が嬉しかったようで喜んでいた。

 ただ、美咲が何回か『剛さんの聖地巡礼、聖地巡礼…』と不穏なワードをボソボソ言っていた時はちょっと引いた。

 意外にも楽しんでたのがお昼。俺行きつけなんて言うからフードコートなんて連れて行ったら「食べてみたいのがいっぱいあって決められない!」って30[#「30」は縦中横]分くらい迷っていたのには参った。散々迷った挙句決められなかったらしく、結局迷った中から3つほど頼んでシェアして食べることで落ち着いた。

 後は本屋やゲームセンター、本当に俺の休日フルコースでぶらぶらだったが『剛さんの秘密を見た感じがして何か嬉しい』そうだ。うん、やっぱりなんか怖い。

 そうこうしている内に夕方になってきた。日が落ちる前には必ず戻るように言われていたのでも、もう少しとごねる美咲を連れて病院に向かう。バスに揺られている間に日が落ちていく。

 バスから降りて病院へと歩いていると、ヒュッと風が吹き砂煙が舞った。砂煙は目の前で何かを形作りだす。

「アビス粒子!」

 煙の状態だったアビス粒子は徐々に女性の形になっていき、周りは領域化していく。そして女性の形はあの時見た姿に変化しExEMになった。

 前に見た時に比べてより禍々しい感じだが、形どり始めたその姿はあいつだ。

『古代の女王』らしきもの。ここでわざわざ現れたのは…

「やっト見つけタゾ、『光陰の巫女』」

 光陰の巫女って言うのは誰? 今いるのは俺と美咲だけ…それじゃあ『光陰の巫女』って美咲の事を指していることになる。そして女王の狙いは美咲ということだ。

 形をなした女王は信じられないスピードで滑るようにこちらに近づいてきた。正直こんな凄いアビス粒子を撒き散らすExEMに太刀打ちできるのか疑問が湧く。が、考えている暇もない。

「AuV《アグメンテッド・ヴェール》起動!」

 美咲を庇うように前に立って剣を構えた。

「美咲ちゃん、ちょっと俺の後ろに居て欲しい」

 狙いは美咲なら守らないと。その時、後ろの美咲から

「あの人は、一体誰なの…?」

「え?」

 その言葉に驚いてしまった。美咲にはあれが…

「見えるのか? ExEMが?」

 確かに彼女はアビス粒子を生み出してしまう力を持ってる。だからExEMが見えても不思議ではない。この可能性に今まで気づかなかった、いや無意識に考えないようにしていたんだ。

 俺と同じExEMが見える力。今までも見えていたということか?

「頼むから俺の後ろから動かないで! あいつの狙いは君だ!」

 剣がうっすら光る。浄化の光剣のこの光、未だに理屈はわかってないが、ExEM相手に効果があることだけはわかっている。これならーーー


 ガキッ‼︎

 俺の振り下ろした剣と女王の腕がぶつかる。

「切れない⁉︎」

「ホう、我を止めルか。面白イ」

 女は青白く細い手で襲いかかってくる。何も武装していないように見えるが、その手から繰り出される一撃一撃は物凄い重さと速さで、剣でも切れない。しかもマーカーで予測をたてても予測を上回る速度で攻撃をしてくるので何とか当てるのが精一杯。

 あれから結構鍛えたつもりだったが全く歯が立たない。

「モウええかノう」

 右手を振りかぶると、肘から先が消えてどうなった?![#「?!」は縦中横]と思ったら俺の左側に横殴りの強烈な一撃が飛んできて俺は受けきれず吹き飛ばされた。あまりの速さに消えた様に見えたのだ。

 しまった! 美咲が無防備に…

 地面に打ち付けられごろごろと転がされ、美咲から離されてしまった。衝撃で激痛が全身に走っているが必死で起き上がり、

「美咲ちゃんに手はださせ…」

 言うのが終わる前に女王は起き上がった俺の所に瞬時に移動し、今度は足で蹴り飛ばされた。受け身も何も取れず地面を転がり続け、さらに美咲から離されていく。

「しブといノオ」

「かはっ!」

 衝撃と痛みで息が満足に吸えず、酸素が身体中に行き渡らないから頭がクラクラするし、身体も満足に動かせなかった。

 たった2撃! それでこの様。しかも先ほどの打撃を受けたところのスーツが破れている。正確には糸がほつれるようにプログラムコードがアビス粒子の中へ流れて消えていく。AuVのスーツはアビス粒子内では絶対防御を誇っていると思っていた。しかし耐久には限界があったのだ。さらに痛みと衝撃がダイレクトに身体に伝わっているため、次元の違う暴力の前に剛はなすすべがなく地面に突っ伏していた。

 まずい…ここまで手が出せないなんて。このままじゃ俺どころか美咲も守れない…

「マダ意識がアルのか。まあヨい、そこデ見てオけ」

「美咲ちゃん、逃げろ‼︎」

 振り絞った一言、でも美咲は動けなかった。その場に震えて立ち尽くしていた。

「あ、ああ…」

 古代の女王は歪んだ笑い顔で、

「すグニ終わルわ」

 その手を美咲に伸ばす。手は美咲の胸にすぅーと入っていく。

「いやぁぁあーーー!」

 美咲の絶叫と共に女は美咲の中にゆっくりと重なっていき、消えた。

 ごおぉぉっ! とアビス粒子の凄まじい唸りが美咲の身体から発せられた。

 目の前に現れたのは白い着物に赤い袴、頭に綺麗な王冠をつけ目から血の涙を流す巫女姿の女だった。

 なん、だ? 姿が変わった…

 美咲だったはずの姿はどこにも残っていない。そんなことが起こるのか?![#「?!」は縦中横] 人に憑依とかしたんじゃなく、ExEMである女王が美咲を完全に飲み込んでしまった状態。

 しかも凄まじい憎しみや憎悪のアビス粒子はさらに増幅され、先程のアビス粒子ですら可愛かったと思わせる力。とっくにバイザーはどこかで吹き飛んでしまい、今俺の眼でみている形づくっただけのはずのモノの力に圧倒される。

 さらに恐ろしいのはその巫女に触れることの許されない神々しさを感じていること…

「さすがは『光陰の巫女』よ。我の力とよく馴染む」

 噴き出るアビス粒子の力で周りの景色が侵食されて変わっていく。

 それは歴史書でみたことのある古代の風景。ただ、周りの家々は燃えて人々が逃げ惑っていた。これはあの女のビジョンというか記憶なのだろうか。

 何か悲しい、怒りを感じる情景。彼女の恐ろしさ、神々しさ、その記憶が映し出された悲しい風景、あまりにごちゃごちゃした印象に、心身が疲弊した状態の俺の頭は発狂しそうな状態になっていた。

「さて、以前の力も取り戻せたようだ。長年封印された事の恨み、晴らさせてもらおう」

 巫女は大きな声で笑いながら歩き去っていく。それでも俺は、美咲を諦めるわけにはいかなかった。

「ま、待て…」

「この女の身体は完全に我のもの。どうにもならぬ。せっかくだから生かしておいてやろう。そのまま、この世界がどうなるか見ておくがいい」

 そのまま巫女は街の方角にゆっくりと歩き出し、全てが限界にきた俺は意識を失った。

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