第53話 文化祭

 うちの、学校では文化祭っを始める準備が始まった。文化祭のイメージとしては、飲食店とかを出してワイワイって感じだろうが、うちは違う。

 飲食店は、食中毒とかなんか色々あるので、無理。却下され、他校とかが来る?それもない。学校内だけで、開催されるだけである。


 だから、お化け屋敷や何か物を作るぐらいの文化祭。まあ、友達と回ったり授業がなかったりして、俺は嫌いではない。


 今回、俺たちの出し物は、お化け屋敷だ。まあ、人が幽霊に化て人を驚かすコンセプトではない。あらかじめ、怖い人形などをおいて、怖いな〜って感じを味わってもらう。

 だから、驚かす人はいない。事前準備だけでいい。だから、いい感じの人形に血の色を塗ったりとしていた。



 人形意外には、ダンボールで部屋を暗くしたり、怖いな〜って言う雰囲気を作り出している。俺は、手伝いをせずに、サボっていると変な目で見られて居づらくなるのでダンボールに怖い雰囲気をかもしだす絵を描いたりとお手伝いをしていた。


 ある程度、完成に近づいた。あとは、本番前に組み立てれば完成。しかし、あの人形どこで手に入れたんだろう。



 どっかの、昔の屋敷でおいてそうな人形。


 そんなことより、宮村は何を作っているのだろうか?ジェットコースターか?それとも、俺たちと同じお化け屋敷なのだろうか?


「おう、宮村」

「せ、先輩。」

「お前は、どんな出しもん遠するんだ?やっぱり、無難なお化け屋敷か?」



 放課後、一緒に帰る時に聞いた。


「え、え〜っと、そうですね。僕達の出し物が....メイド喫茶風なんですよ。」

「何それ。飲食の出し物は無理だろ?」

「だから、女性はメイド服を着てメイド服の状態で歩き回る感じなんですよ。」



 どうやら、メイド喫茶と言うよりメイド。メイドが学校中を歩き回るらしい。

 なんと、斬新なアイデアなんだろうか。



 それより、女性はメイド服を着るが男子はどうなる?仲間外れか?



「男子は何してるんだ?」

「うちの、クラスは男子が器用でメイド服を作る係なんだよね。だから、僕もメイド服を着て学校を歩き回るんだけど、恥ずかしくて、メイド服を作るのに混ざりたかったんだけど、ダメだった。」



 まあ、女子達も見たいんだろう。宮村のメイド服。



「先輩は見たいですか?」

「まあな」

「そ、そうでか...」




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