第35話 水着編
「先輩、先輩のせいで水着を買う羽目になったので、付き合ってください。」
「はぁあ?学校のでいいやろ?」
「変態ですか?」
水着を買いに行かされるのは、嫌なので学校のスクール水着でいいのではないか?っと思って言ったのだが、変態扱いされた。
「いや、俺は女性の水着売り場とかに行くのは多少抵抗がある。」
「先輩は、小さいから目立たないですって」
「あ?」
急に身長のことを言ってきたので、少しキレそうになった。
「そんなことより、早く行きますよ。」
「いや、一旦帰ってから。」
「ダメです。」
制服を着た状態で、水着売り場のあるスーパーに着いて行くことになってしまった。
「先輩。これって、どうですか〜?」
「お、おう、いいんじゃないか〜」
「先輩、しっかり見てくださいよ〜」
宮村は、男っぽいが胸が大きく目のやり場に困ってしまう。目を逸らして、感想を言っているのだが、見てっと強要してくる。
今になって、温水プールなんて提案しなければよかった。っと、少し後悔してしまった。
まあ、水着姿を見れたのは少しよかったとは思うんだがな。
「いいから、早く決めてくれ。ここにいると、恥ずかしいんだよ。」
「わかりましたよ〜」
俺がいることが場違いであるこの場所を早く抜け出したく、宮村に早く水着を選ぶようにせかした。
「じゃあ、これにします。」
と言って、お会計を済ませた。
「ふう、やっと終わったか。」
「先輩の水着も見に行きますか?」
「いや、学校のやつがあるからな。いらない。」
「ええ〜僕が選んであげようと思ったのにな〜」
「選ぶな。」
と言って、宮村の水着を買い家に帰った。
****
「あれ、お兄ちゃん。なんか、疲れた顔してる。」
「あ、わかるか。いや、宮村に水着を選ばさせられれいてな。場違いすぎて、少し浮かれた。」
「え、お兄ちゃん。宮村くんとプール行くの!?」
「あ、ああ。言ってなかったか。行くぞ。最近できた、温水プールに。」
「へえ〜じゃあ、私も行く〜」
「ん〜わかった。聞いてみるわ。」
宮村のお父さんの車で、送ってもらうことになっているので、俺は、スマホを手に取りナインで宮村に確認をとった。
『なあ、しずくが温水プール行きたがってるんだが、連れて行ってもいいか?』
『いいですよ。』
「大丈夫だって〜」
「やった〜」
******
こ、これで、いいかしら。
雄二くんに見せるんだから、ある程度の期待はされているんだもんね。
こ、これとかどうかしら....い、いや、攻めすぎだ、だよね。40代の私が着ていい水着じゃないもんね。
宮村のお母さんは、自室にある水着を引っ張り出し雄二が喜びそうな水着を選び温水プールに行く準備をしていた。
こ、これにしましょう。
一応....ぶ、無難だもんね。
宮村のお母さんが手に取った水着は、黒く少し小さめの水着を選んでいた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます