第27話 本帰りの妹

 雄二に買ってもらった本とは別で、お姉ちゃんの誕生日プレゼントを購入した結奈ちゃん。プレゼントで買ったのは、可愛い服でもアクセサリーでもない。


 そう、お肉である。


 一枚約2000円するいいお肉を購入した結奈ちゃん。


 お肉は、冷凍して明日宮村に渡す予定のようだ。


 明日は、平日なので、休日のうちにお肉を購入した。


 まあ、明日はお姉ちゃんが大好きな焼肉パーティーをするのだけど。


 どんなけ、宮村はお肉好きなんだよっと、突っ込みたくなる。だけど、そんなことを思いながらいいお肉を冷凍室に入れている時にふと、結奈ちゃんは思いついた。


「お姉ちゃんの誕生会に、お兄ちゃんも呼ぼう。」


 もしかすると、お姉ちゃんの意外な場面をお兄ちゃんにお届けすることができるかもしれない。これは、本を買ってもらったお礼だといいながらお母さんに聞いてみることにした。


「ねえ、お母さん。明日、焼肉屋さん行くでしょ?」

「まあ、お姉ちゃんの誕生日は毎年そうしているしね。明日は、焼肉パーティーよ!!」


 宮村のお母さんも、実はお肉が大好きである。


「そこで、お姉ちゃんの彼氏であるお兄ちゃんもよんでもいい?」

「ん〜確かにね。結奈のこととか、お姉ちゃんのことで、色々とお世話になってるってきくし、それにお母さんもお姉ちゃんの彼氏見たことがないし、呼んじゃいましょう。」

「やった〜!!」


 結奈は、喜びながら早速とスマホを取り出し、お兄ちゃんとナインをした。


『お兄ちゃん。明日、お姉ちゃんの誕生日会にご招待します。会場は宮村家ですよ〜しかも、お金はこっちもちだよ〜奢りだよ〜』


 お兄ちゃんは、すぐに反応した。


『誕生日会か〜いいけど、まだ、宮村の誕生日プレゼント決まってないしな〜それに、迷惑だろ。』

『そんなことないよ!!それに、お兄ちゃんがサプライズで来てくれたらおねちゃん喜ぶし!!それに、誕生日プレゼントなんか可愛いもの系とかでいいの!!』

 

 っと、誕生日会にこようとしないお兄ちゃんを全力で来させようとしている。


『え、でも』

『来てくれないと、お兄ちゃんがおっぱいが大きい人が好きなことバラす!!』

『わ、わかったよ。』


 かなり、強引な方法でお兄ちゃんを宮村の誕生日会に招待することができた。


「お母さん。お兄ちゃん来てくれるよ〜」

「やった。これは、明日が楽しみだね〜お母さん、明日のためにお肉少し奮発しちゃうわ〜!!」

「やった〜!!」


 実は、結奈ちゃんもお肉好きである。


 二人は明日の誕生日会をワクワクと待ちわびている。


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