第26話 本
「なにいい!!父さんも宮村くんを見てみたかったぞ!!」
朝の9時に出張から帰ってきた、お父さんが宮村が来たことを知ると会いたがっていた。
「宮村くんが来るなら父さん出張行ってなかったぞ....」
「貴方、どんまい。でも、私が撮った写真見せてあげるは。」
っと、お母さんがいつのまにかスマホで撮影した写真を見せた。
「へえ〜確かにイケメンだな〜胸が無ければ男にも見えんでもない。」
「あら、あなた〜どこ見てるの?」
「い、いや。」
お父さんは、お母さんに睨まれてしまいお父さんは目は揺らいでいる。
「お兄ちゃんが、こんな人と付き合えている事実が私は疑わしいと思ってるよ。」
しずくが、こっちを見て言ってくる。
まあ、確かに宮村は女性から人気だから付き合えるのは奇跡なのかもしれないけど、そこまで言わなくても良くない。
気分転換の為に、本屋に向かうことにした。
スマホで、新作情報を手に入れる事ができるが、本屋での新しい出会いがあるので、あえて調べずに来た。
「お!?」
表紙がエッチだが、面白そうだなっと思い本を手に取った瞬間。後ろから、肩にポンっと叩かれた。
俺は、ビクッとなり後ろを振り向くとそこには、
「あれ〜お兄ちゃん。そんな、エッチなお姉さんの表紙を見てどうしたの〜」
「い、いや、これはあれだよ。面白そうだから、手に取っただけだよ。」
偶然、この本屋に来ていたであろう宮村の妹の結奈ちゃんが居た。
「へえ〜」
「おい、何か企んでないか!?」
「べつに〜」
ニマニマとした顔で、こちらを見てくるのだが。また、宮村とかに言われたらめんどくさいことになってしまう。
「お姉ちゃんに言ったら、どんな事になるかな〜」
「いやいや、めんどくさい事になるから。」
「ええ〜」
「これ、買ってあげるから。」
今、からかわられる原因の本を買ってあげることにした。特に意味はない。
「あ、よく見るとこのキャラクターって、胸が無駄にデカくてお姉ちゃんに似てるよね。」
「あ〜言われてみれば。」
「これが理想なの?」
「いや」
俺はきっぱりと否定した。
「そういえば、私。明日がお姉ちゃんの誕生日だから何か買おうと思ってきたんだった。じゃあね〜お兄ちゃん。本ありがとう〜」
っと、近くの服屋に入っていた。
と言うか、宮村が誕生日のことすっかり忘れていた。
俺も、何か宮村に誕生日プレゼントと買うか。っと、そう思い本屋を出た。
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