第25話 飯終わり

 今日は、お父さんが出張で遅くなるので宮村とご飯を食べることになった。


「宮村くん。カレー作るのママ助かっちゃた。」

「いえいえ」


 今日の晩御飯は、カレーのようだ。


 いつもは、しずくが俺の隣で食べているのだが、気を使ったのか、今日はお母さんのよこに座り、宮村が俺の横に座っている。


 まあ、知り合ってまもない人といるのは気まずいからな。ちょうどいいのかもしれない。


「宮村くん。お口に合うかわからないけど、遠慮なく食べてね。」

「はい、ありがとうございます。百合さん。」

「ふぁ?」


 いつの間にか、下の名前で呼び合う仲になっていて、驚いてしまった。


「ねえ、お兄ちゃんは、宮村くんと雄二どこまで進んだの?」

「はあ?何も進んでないよ。」

「いやいや、高校生が何言ってるの。チュウの一つや二つ進んでいるでしょ。」

「せ、先輩とは、手を繋ぎました。」


 しずくの質問に宮村は、恥ずかしく言うことでもないはずだが、宮村は少し恥ずかしげに言った。


「あら〜宮村くん以外にうぶなんだね〜ママも宮村くんのこと見てて楽しいわ〜」

「お兄ちゃんが引っ張っていかなくちゃ。」


 食卓は、宮村の質問する場所になってしまった。


 普段は、聞けないことなどを色々と聞きたいのだろう。まあ、宮村が嫌でないなら止めない。


 そんな、談笑をしながらカレーを食べ終えた。

夜ご飯を食べて、デザートのアイスを食べていると夜の8時になってしまったので、宮村を家に送って行くことにした。


「宮村を、家まで送ってくは。」

「わかったは〜」

「先輩。ありがとうございます。」


 俺は、家を出て宮村を送り出した。


「先輩。先輩のお母さんって、面白い人だよね。」

「まあな」

「そういえば、先輩の妹さんと初めて会ったけど、良い子ですね。先輩と違って〜」


 っと、ニヤついた顔で言ってきた。


「先輩。実は、先輩のこと好きなんですよ。僕。」

「知ってるよ。俺は、お前の彼女だし。」

「えへへ〜改めて言ってみました。」

「そうか。」


 そんな、話をしていると宮村の家に送り届ける事が出来た。


「先輩〜帰り道に気おつけてくださ〜い。寂しかったら、僕がついていきましょうか〜?」

「そんなことになったら、俺はお前を送り届けた意味ねえだろ。」


 俺は、そう言ってコンビニでポテチ買って家に帰った。

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