第24話 飯。
「最近、王子様がメスっぽい気がする」
「あ、わかる〜あの、先輩と付き合い始めてかららしいよ〜」
「メス堕ちして行く王子様を見ている私たち王子様クラブも楽しみですよね〜」
「そういえば、私は王子様と付き合っている先輩ってどんな人なんですか?」
「ん〜っと、あ、ちょうどあそこに!!」
「え、どこですか?」
「あの、小さい先輩さんですよ。」
「へえ〜」
っと、会話が聞こえて来た。
いや、確かに俺の身長は小さいけども、俺にも聞こえる声で言わなくても良いと思うんだが?
「よう、宮村」
「あ、先輩。どうしたんですか、不機嫌そうな顔をして。」
「いや、まあ、な。新著が低いとか、改めて言われると落ち込む。」
「そうなんですか?先輩は、小さくて可愛いのに。」
「可愛いのは、宮村だろ。」
「え、あ、えへ。」
確かに、前まで可愛いとか言ってもあまり照れているそぶりとか見せなかったもんな〜宮村メス堕ち説あるかもな〜
そんなこと思いながら、放課後になった。
「あ、先輩。久しぶりに先輩の家に行きたいな〜」
「あ?どうせ、最近でたゲームやりたいだけなんだろ。まあ、いいけど。」
っと、宮村を俺の家に入れた。
「あ、先輩。そこダメですよ。」
「いけるいける。」
っと、ある程度ゲームを楽しんだ。6時ぐらいになったので、宮村を家に帰そうとすると、お母さんが帰ってきていた。
「あら、宮村くん」
「どうも、先輩のお母さん。」
「相変わらずカッコいいわね〜」
「そうですか?」
っと、お母さんが宮村と話していた。
「あ、今日はお父さん出張でいないから、ご飯食べていって欲しいな。」
「え、でも、悪いですよ。」
「いいじゃん〜」
っと、お母さんにゴリ押しされた宮村は、渋々とご飯を食べるようになってしまった。
「すまん。宮村、お母さんが無理矢理にご飯を勧めてきて。今からでも、俺が断ってくるよ。」
っと、いい。俺は、お母さんの元に行こうとすると、宮村に肩を掴まれた。
「待ってください、別に、嫌ではないので。」
「そ、そうか?」
それならよかったけど、っと思いながソファーに座った。
宮村は、宮村の親にナインをして、うちのお母さんの夜ご飯の手伝いをするらしい。別にお客なんだから、いいのにと言ったのだが、宮村は頑なに手伝うと言っていた。
それに、お母さんも『手伝って欲しいは〜』っと言ってきた。
まあ、宮村がやる気ならいいかっと、ソファーにスマホをいじりっていると、妹のしずくが、学校から帰ってきた。
「ただいま〜」
「おう」
「あれ、お兄ちゃん誰かいるの?」
「ああ、宮村がな。」
「ほ、ほんとだ。お兄ちゃん。何かしたの?」
「いや、お母さんが無理矢理に」
「あ〜」
「私も、手伝ってこよ。」
しずくも、夜ご飯の手伝いに行き、俺は少し肩身が狭い気がした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます