第17話 からかい
ある日、ナインで宮村に呼び出された。
『先輩、明日ビックリするのを見せたいんですけど、ちょっと来てください。』
『ん?何かすごい発見でもしたんか〜』
『どうですかね〜じゃあ、僕の家に来てください。今日は誰もいないので。』
っと、はぐらかされてしまった。
何か、美味しい物でも見つけたのだろうか?それとも、何か大発見をしたのではないか?少し期待に胸を膨らませて、宮村の家に向かった。
「お、じゃましま〜す。」
インターホンを押し、『先輩入って来てください』っと家に入る許可を貰って入ってみたのだが....玄関には誰も居ない。
うろうろと、歩いているとソファーの所に誰かが座っている。
後ろ姿は、髪が長いので宮村ではない。お母さんかな?っと思いつつ、声をかけた。
「あ、あの〜すいません。宮村くん知りませんか?」
声をかけて、ロングヘアーの女性がこちらを向くと宮村の面影があるが、どこかおしとやかな宮村のイケメン雰囲気がない美人さんだった。
「あ、俺は宮村の彼氏の斉藤雄二です。」
そういうと、ロングヘアーの女性はニヤニヤとしている。
「あ、あの〜」
「ぷふふふふ!!」
っと、笑いを堪えようとしているが、堪えきれず声が出ている。
何故、笑われているにか分からず困惑していると、髪の毛に手をかけてカツラを取った。
すると、いつものショートヘアーの宮村だった。
「ふぁあ!?宮村!?」
「ふははは〜騙されてやんの〜先輩」
っと、からかわれてしなった。
「お前、この為に読んだのか?」
「そうですよ〜」
宮村が立ち上がった。
宮村の全体を見ると、スカートと可愛い服を着ている。一応、制服のスカート姿とかは毎日みているが、新鮮味があっていいと思う。
それに、制服以外は女性っぽい服を着ているところを見た事がない宮村が俺をからかう為にスカートなど女性服を着ている。
それに、カツラを脱いだとしてもショートヘアーで可愛いと思う。
「どうですか〜僕に騙された感想は〜」
「おう、ちょっとムカついたが可愛かったから許すは。別にカツラ被らなくても、可愛いぞ。普通に、私服とか今着ている感じの服とか着れば普通にモテるだろ男からも。」
「そ、そうですかね〜」
ちょっと、照れくさそうにしていた。
「しかし、なんでそんな格好してからかいに来たんだ?」
「それは...結奈のアドバイスだよ....」
そういうと、2階に上がりいつもの男っぽい服装になった。
「先輩ゲームしましょ。」
と言う感じで、ゲームを始めた。
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