第7話 ゲーム
『宮村、2時間だけやろうぜ』
『良いですよ。』
ナインで、ゲームをする約束をした。今、ゲームで1人でするのも良いがマルチでする楽しさも知ってしまったので、宮村が時間が合う日によくゲームをしている。
「お、ボイチャできるようになったか。」
「はい、このゲームボイチャできるんですね。」
「おれも、最近知った。」
普段は、ゲームのネタバレを喰らわないように今やっているオープンワールドゲーム動画は見ないのだが、間違ってタップしてしまった動画が今やっているゲームの動画を見ているとボイチャをしているのを知り、ボイチャット機能のやり方を調べ、一緒にする事にした。
「先輩、二足歩行の猫がきゅうりくれたんですけど?」
「ああ〜滅多にないお弁当イベントだな。」
お弁当イベントとは、1000体いる猫に話しかけてお弁当の材料きゅうりを貰うことができると、発生するお弁当イベント。これは、ランダムで0.001%の確率で行われる。
「何です?それ?」
「猫からお弁当の材料を全て集めて、白いモフモフの猫に集めた食材を渡すとお弁当をくれるんだよ。そのお弁当が優秀で、全回復する。」
「マジっすか。すごい回復アイテムじゃないですか。」
この、オープンワールドでの回復アイテムは、2割や5割、8割しか回復しない。
だが、この特殊イベントで手に入る回復アイテムは全回復。最強の回復アイテムと言って良い。
俺も、1つしか持ってない。回復アイテムは、いくらあっても困らない。なので、一緒にこのイベントをする事にした。
それに二人ですると、早くこのイベントを終わらす事ができる。
あれ、お弁当は一つしか貰えないんじゃないの?っと思う人もいるかも知れないが、マルチの場合はイベントの報酬は2倍になる。
なので、お弁当は2個もらえ俺と宮村に分配されるので安心して欲しい。
「と言うか、先輩。きゅうりでお弁当って美味しいんですかね。」
「ん〜分からん。美味しいんじゃないの。」
猫からのクエストを終え、お弁当の具材を全部集める事ができ白い猫の元で集合して作ってもらっている。
「いや〜良いよね〜お弁当。白猫さんの愛妻弁当的な感じだし。まあ、ネットで本当に愛妻弁当って呼ばれているらしいぞ。」
「へえ〜」
「ん?」
「僕もお弁当作れますけど。」
「お弁当とかは、俺たちプレイヤーは作る事は出来ないぞ?」
ゲームの話だろうと、俺はお弁当をプレイヤーが作れことは出来ないと教えてあげたところで、白猫さんがお弁当を作り終えた。
中身はウィンナーとか卵。キューリは飾り付けされて美味しそうだ。
「美味しいそうだよな〜」
「そうですか?僕の方が本当に食べれるしもっと美味しそうな見た目のお弁当作れますけど。」
さっきから、白猫さんのお弁当と張り合っている。
「先輩、ちょっと用事を思い出したので、今日は終わります。」
「わかった。また、やろうぜ〜」
ゲームを1時間ぐらい宮村とやって終わった。まあ、お弁当が作れてキリがいいので、俺もゲームをやめた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます