第2話 吾輩は想起した。

馬一頭につき、大体三、四人の冒険者たちが列を作り終えた所で、吾輩達は各自試乗へと移った。

吾輩の隠しきれない名馬然とした立ち振る舞いに魅了され、列をなしたのは三人。

一人目は古ぼけたフードを目深にかぶった痩身の少年だった。

フードの間からちらりと覗いた、絹のように白く、つやつやと照り返すような少年の肌は、いつか見た深窓の令嬢を吾輩に想起させた。


「気をつけろよ、坊主。こいつは人嫌いってわけじゃねえんだが、むやみやたらに拍車をかけると、坊主のことを振り落としにかかるぞ」


少年が我が背に跨るのを補助してやりながら、馬宿店主は何度目かになる念押しをした。


「わかりました。でも、ご安心を。幼い頃に、騎乗は一通り心得ておりますので」


ド田舎の宿場町育ちの新米冒険者にしては、やけに礼儀正しい挨拶をして、少年はにこりと応じた。


「そうかい。まあそう肩肘張らず、頑張れよ!」


店主が軽快に少年の背を叩くのに押されるようにして、吾輩と少年は深々と生い茂る一面の緑に飛び出して行った。


東から燦燦と射しこむ日の光を、きらきらと弾ける程の勢いをもって照り返す原っぱを、少年を背に乗せてずんずん進んでいくうち、吾輩はどこか懐かしさに似た感情がふつふつと沸き立つのを感じていた。

もちろん少年と共に風を切って走るのは今日が初めてのことであるはずだし、今までだって老若男女問わずありとあらゆる人々を我が背に跨らせてきた吾輩であったが、このような心地よいような、それでいてなんともむず痒いような感覚に襲われたのはこれが初めてのことだった。

この心地よさの遠因は、少年の馬宿店主に語った以上の卓越した馬術が大部分を担っているように思われる。

簡潔に言い表すのは難しいが、少年の優れた操縦技術には、音も、匂いも、色も、ひいては少年が我が背に乗っているという事実さえ置いてきぼりにしてしまうような、一種の妖術めいたところすらあるのだった。

そう、そうなのだ。

これはきっと少年の比類なき操縦技術の賜物なのであろうが、少年はその年頃相応の少年の重みというものの一切を、吾輩に一向に与えようとしないのである。

本人の意思によるものではないのかもしれないが、少年からは全人類が漏れなく持ち合わせているはずの持て余した肉の重みというものが感じられず、ただただ丸っこい骨の、冷たい質量感があるだけなのである。

吾輩の心の内には、少年がここに至るまでの間で、吾輩の気づかぬうちにどこかの時点で落馬してしまったのではないかという危惧がじわじわともたげて来ていた。

もしそうでなければ余りにも細過ぎである。

なんというか本当にもうただただ心配である。もっと飯を食え。

少年の身を案ずるうち、いつの間にやら吾輩たちは、つるつるとした手のひらサイズの達磨のような林檎をいくらか実らせた、吾輩らこの馬宿の馬たちが試乗の折り返し地点としている木々の前まで歩を進めていた。


「ふはっ。大丈夫ですよ、私毎日ちゃんと三食欠かさず食べてます。そんなに驚くほど軽いですかね?」


多感な年頃の少年少女には、生き物の心の機微を、彼らにしか感じ取れない不思議な電波じみたものに変換して受信する、一種の超能力のようなものが備わっているらしい。

吾輩の心配は空気の震えを通して少年に伝わってしまっていたようだ。

というよりも、そう結論づける他この怪奇現象をどう説明したらよいというのか。

女の子みたいな甲高い声とともに、少年が軽快に手綱を鳴らして吾輩にUターンを促してきたので、吾輩は胸中でひそかに安堵した。

それと同時に、少年が「その説は面白いですね」と独りごとを零したような気がしたのだが、気のせいだろうか。

この馬宿に訪れる、馬を乗りものぐらいにしか思っていない不届き者達に制裁を加えることに日々明け暮れていた吾輩であったが、どうだろうか、この少年だけは玉のように恭しく細心の注意を払って、我が故郷サイトン馬宿まで送り届けてみるというのは。

少年のあまりの細さの深刻な度合いのために、吾輩はこのような大層な決意を固めざるを得なかった。


馬宿の砂を被ったゲル型の屋根が見えだした頃、なにやら馬宿の方でどやどやと騒がしくしている声が聞こえてきた。

心持ち速度を速めて馬宿への帰途を急いでいくと、だんだんと声の種類が、人を罵る類のものであることが分かってきた。

といっても、喧嘩というわけでは無さそうだった。

なにせ、先ほどから聞こえてくる罵詈雑言の一切は一人の男による一方的なものだったからだ。

少年と吾輩とで、人ひとりと馬一匹、小首をかしげて馬宿に近づくうち、吾輩たちは騒ぎの渦中にいた人物を認めた。


何事かとその場に居合わせた冒険者や、馬宿店員たちがぞろぞろと取り巻く中、騒ぎの中心にいたのは、沈んだ濃い緑の荘厳な刺繍の入った貴族風の上着を身にまとい、そのでっぷりとした腹を覆い隠す様にしている小太りの男だった。

薄くなった頭頂部から推して、年の頃は四、五十代だろうか。

先程から見せびらかすように、しきりにその腹を揺らして、似たような文句と唾を飽きることなく馬宿店主に浴びせ続けている。

馬宿店主の方はというと、こちらも同様に「さようで、さようで…」と、同じ文言を繰り返すばかりで、小太りの男にされるがままであった。

それも無理もない。この情報は、この馬宿で長きに渡り日々を過ごすうちに往来する人々から聞きかじったものではあるが、この小太りの貴族風の男は、宿場町サイトン一体を牛耳る、所謂元締めというやつらしい。

最近では小さなこの宿場町一つでは飽き足らず、隣町に事業を拡大していくための足掛かりとして、町の周縁で細々と居を構えているこのサイトン馬宿までも、その掌中に治めんと何やらこそこそと画策しているらしいという妙な噂が馬宿を訪れる人々の間で持ち上がっていた。

小太りの男に関するよからぬ噂を思い出し始めた吾輩に向けて、不意に、小太りの男の乗ってきたであろう荷馬車の中から、ギラリと憎悪の目を光らせる者があった。


「あいつだよ!お父様!僕をこんな風にしたのは!」


と、荷馬車の中の者が突如として、色をなして激した。


「何!?」


息をのんで事の成り行きを見守っていた面々のために作り出されていた水を打ったような静けさに、いささかの不調和を生み出した小さな主張を耳にするや否や、小太りの男は弾かれたように吾輩の方へと、憤懣やるかたないといった風の血走った眼を向けてきた。


「おい、姿を見せなさい!」


小太りの男はずかずかと吾輩の方に近寄りながら、荷馬車の中にいる者に向かって命じた。


「はい…」


さっきとは一変して、蚊の鳴くような声を伴って、荷馬車の中から俯きがちに見覚えのある少年が姿を現した。

一同の注目を一身に受けた栗色のおかっぱ頭の少年は、吾輩が二、三日前に試乗体験をした少年に違いなかった。

無遠慮に鞭を振るう彼を、ぬかるみに振り落としたのは記憶に新しい。

先日見た時と違うのは、おかっぱ頭の少年が首から巻いた三角巾で固定した右腕を、左腕で庇うようにしている所だった。


「お前なんだな、私の息子をこんな目に遭わしたのは!」


小太りの男は飛び出るかと心配になる程に目をひん剝いて、吾輩に対して凄んできた。

かと思えば、


「おい、店主!確認は取れたぞ!どう責任を取るつもりだ!」


と、怒りの矛先をくるりと回頭して、一段と語気を強めて店主に向かって吠えたてた。


「責任を取ると言っても、あんたのようなオンボロ馬宿店主に払える額などたかが知れている。私とて鬼ではない。どうだ、ここは一つ、あんたが私の傘下に入り、運送業を担うものとして馬宿を貸し出すというのなら、私は甘んじて腹の虫を治めてやろう。この提案は双方にとってこの上なく良い落としどころになると言えるのではなかろうかな」


こちらもまたまたさっきまでの調子とは一変、小太りの男はニヒルな笑みを浮かべて、寄り添うような調子で店主に語りかけ始めた。

ここにきて、この小太りの貴族風の男の思惑のどんなに浅はかであるかが、この場に居合わせた全員に知れたも同然であった。

だがしかし、誰一人としてその事をおくびにも出さずにいた。

これもまた致し方ないことである。

一つの共同体の中で生計を立てていく以上は、その共同体の統治者に対して、反抗するような素振りをちらとでも見せまいとしていくのが、処世術というものだ。

吾輩はこのいかにも脳みそのしわの少なそうな男が、いかにしてこの町を我が物としてきたのかが、目に見えるようであった。

漠然と人間の生きるということの侘しさについて考えていた折、


「ちょっと待ってください、お父様!そんなことよりも、まず第一に、僕にこんなけがをさせた馬の処遇の方がずっと優先すべき事柄でしょう!」


と、吾輩の思案を巡らせるのを妨害してきた者がいた。

いわずもがな、栗色おかっぱ頭である。


「我が息子よ、私は今大事な大人同士の商談をしているところだ。静かにしていたまえ」


小太りの男は嘆息交じりに、愚息をたしなめた。


「なんだよそれ!僕のことを突き落とした馬を懲らしめてくれるって言うから、わざわざこんな辺鄙な所までついてきたっていうのにさぁー!」


栗色おかっぱ頭は荷馬車から降りて来て、終いに地団駄を踏みだした。


「わ、わかった、わかった。お前の要望通りにこの馬は、魔王軍基地送りでもなんでもお前の好きにすればいい。そう私が取り計らってやろう」


存外容易に小太りの男は根負けをしてしまった。

そして、そんな尊大な態度を取り続ける親子のために、吾輩はあっという間に窮地に立たされてしまった。

なんと言ったか、魔王軍基地送り?

そんなものは御免被る。

まず第一に、吾輩はその流刑に処されるだけの大罪を犯したのだろうか。

確かに、吾輩は夜を日に継いでこの馬宿にやってくる冒険者たちを痛めつけるのに精出す日々を送っていた。でもそれは、あくまでも、吾輩が体内に赤い血を流し、人と同じ生きとし生けるものであることを忘れてしまっているような、どうしようもない輩に対してだけである。そして、吾輩にはそれを見分けるだけの分別もあると自負している。

そもそも、吾輩にはつらつらと上述した言い訳やら、情けなく命乞いの言葉やらを並べ立てるだけの雄弁な口を持ち合わせていない。

余りにも吾輩は不憫である。そして、四面楚歌である。吾輩が人間としてこの場に居合わせたとしても、吾輩はこの哀れが過ぎる馬一頭に対して、自分可愛さのために、わざわざ救いの手を差し伸べてやろう等とは思わない。


「ちょ、ちょっと待ってください、そいつは別に悪いやつじゃ」


勇猛果敢にも、馬宿店主がこの日初めて、小太りの権力者に対して反逆の意思をみせた。が、小太りの男にギロリと一睨みされて、すぐさま口をつぐんでしまった。


万事休す。

吾輩の脳内に走馬灯と思しきものが駆け巡りだした頃、吾輩の背から、どこかで耳にした甲高い声がした。


「ちょっと待ってください。それでは余りにもこの子がかわいそうではありませんか」


と、吾輩は彼のことを忘れてしまっていたにも関わらず、彼は私のために抗議の声をあげてくれた。

四面は敵だらけでも、八方はふさがっていなかったようである。


「ん?誰だね、君は?早くそんな所から降りたまえ」


鷹揚な調子で、小太りの男は吾輩の背の少年に語りかけた。だがしかし、その実、男の瞳には、もし言うことを聞かなければどうなるか分からない年でもないだろうという恫喝めいた光が底光していた。


「嫌です」


ただの一言、小太りの男の言わんとしている所を理解していない訳でもないだろうに、少年は毅然として言い放った。


「なに!?」


しばし唖然とした後、小太りの男はやっとの思いで言葉を返した。


「嫌だと言ったのです」


「それは分かっている!ふむ。お前は、私に歯向かうことの意味をいまいち理解できていないようだな」


いささか焦りの色をその面に浮かべながらも、小太りの男は体面を保とうと、必死である。


「意味は理解できております。あなたに敵対するということは、それすなわち、この子と同じ道を辿るということなのでしょう。そして、あなたを恐れるがために、この場にいる全員があなたのやっていることのどんなに卑劣で幼稚であるかを悟っていながら、看過せざるを得ないというわけなのですね」


少年はこともなげに、今現在この場で展開されている彼らの愚行についての少年の感想を述べてみせた。


「な、なんなんだよお前は!さっきから黙って聞いてりゃ好き勝手言ってくれるじゃないか!お父様、こんなやつさっさと…」


「ああ、言われずともだ。こいつの今やっていることは、貴族家に対する反逆罪に該当する!前言撤回だ!そこの駄馬から降りんでもいいぞ、お前もお望みどおりにその馬と同じところへ連れて行ってやる!」


息せき切って、小太りの男は吾輩の救世主たる少年をも断罪してしまった。

この小さな宿場町で、貴族家の発言は絶対的な力を持っている。

少年も、吾輩も、魔物どもの餌となることは只今を持って運命づけられてしまったものらしい。

しおしおと生きる活力を失っていく吾輩に反して、少年は泰然自若として、先程までの威勢のよさを削がれるどころか、むしろ勢いを増して、


「そうですか、それは御免被りたいものですね」


と飄々と言ってのけて、吾輩の背から颯爽と音もなくふわりと舞い降りた。

その刹那、一同は皆あんぐりと口を開けて、しばしの間凍り付いたようになった。

それは何も、少年の小太りの男に対する挑発的な言動のためだけではない。

少年の飛び降りた拍子に、彼の顔を覆い隠していたフードが翻り、ようやっと彼の相貌が露わになったためである。

先述した通りの絹のように白く、つやつやと照り返すような肌はもちろんのこと、勝気な印象を与える凛々しい眉、くりくりとした大きな瞳は、一度捉えたものを逃がさない狩人じみた威圧感を与えるが、それでいて、その人間の持つ芯の強さを証明しているようにも思われる。なによりも、全体にはっきりとした奥行きのある顔立ちは、田舎育ちの少年とは遠く離れて、妙齢の貴婦人といった具合である。長々と語ったが、一同を驚愕の渦に巻き込んだのは他でもなく、少年の、いや少女の、腰まである燃え立つような深紅の髪であった。高い所で一つに結ばれた紅の髪は、彼女の肌に負けじと、つやつやと日を照り返して眩しい程である。


「な、貴様、女だったのか…」


目を丸くして、喉につっかえたものを吐き出すようにして、男は言った。


「それが何か?そんなことよりも、この子の罪の有無についてです。聞くところによると、この子は、そちらの栗色おかっぱ頭に無遠慮に鞭を振るわれたがために、その報復として、彼をぬかるみに振り落としたそうですが…。そうでしたよね?店主の方」


ん?

ちょっと待て。

今の彼女の発言には何か違和感を感じずにはおれないが、気のせいか。


「は、はあ」


急に少女に水を向けられたのと、身に覚えのない話に無理して話を合わせたのとで、店主は狼狽気味に応じた。


「それがなんだと言うのだね。君の話だと、畢竟その馬が私の息子にけがをさせたというのは揺るぎようもない事実であるようだが」


少女の勢いに半ば気圧されがちであった男だったが、だんだんと落ち着きを取り戻し、少女に対し、見下すような調子で挨拶を返した。


「ええ、そうですとも。このことはもはや不動の事実であることは認めざるを得ません。ですが、逆もまた然りです。あなたのお子さんの横暴な振る舞いのために、この可哀そうな馬は身の危険を感じ、自身を守るためにやむを得ずこの行為に及んだ。そう捉えた場合、彼の行いは正当防衛と言っても差し支えないのでは?」


少女はまるで被告の罪を帳消しにするべく奮闘する弁護人の如き演説を一息に言い切って見せた。

被告人たる吾輩の立場では、少女の頑張りに対して茶々を入れるような事をすべきではないことは確かなのだが、少女の小賢しく、逐一神経を逆なでするような言動に振り回されっぱなしの貴族風の男を見ると、どうにも吾輩は笑いを堪えることができずに、思わず鼻息をフンっと漏らさずにはいられなかった。


「なにが正当防衛だ!そんな屁理屈は通用せんぞ!」


小太りの男はわなわなと小刻み震えながら、ひたすら喚くばかりだった。


「それともう一つ。そもそもの疑問なのですが、本当にあなたのご子息はお怪我をされているのでしょうか?先ほど私がこの子の上から荷馬車の中を覗いたとき、あなたのお子さんはしきりにその栗色おかっぱ頭をいじくるのに夢中になっておられましたが…。左手で手鏡を携え、右手で櫛を器用に扱いになって、ね…」


彼女の言葉は、一同にざわめきの波紋を広げていった。

三々五々に、意味深な目くばせを交わし合い、ひそひそと耳と口を寄せ合って話あう馬宿の人々の不審な視線に耐えかねた様子で、栗色おかっぱ頭は、


「な、そんなのは嘘八百だ!お前らは僕の言うことよりも、この女の言うことを信用するっていうのかっ!」


と、父親と同じく唾を飛ばして、同じようにわめいた。

彼女の発言の真偽は計り知れないが、あの時、荷馬車の中を覗き見ることのできる位置にいたのは、吾輩の背に乗っていた彼女の他にいないだろうから、一同は皆、少女とおかっぱのどちらの意見に耳を貸すべきか、口々に討論を始めた。


「俺は嬢ちゃんの言うことを信じるぜ。なんというか、こいつらの魂胆は鼻から見え透いてんだよ。俺の親父もこの手の詐欺まがいのことを、この男につい先日してやられたとこなんだ」


「な、お前まさか天下の貴族家様に逆らう気か!打ち首もんだぞ。俺は貴族家様の方を信じる」


やいのやいのと、さっきまでの閑散としていた空気はどこへやら、騒ぎは伝播し、あわや取っ組み合いの大喧嘩が始まりかけるほどにまで、めいめいの議論は発展していくようだった。

これでは、先程の男と店主の水掛け論から事態は何も進展していない。

まさか、少女は吾輩の身の証を立てるためではなく、初めからこの混乱を誘発するがために、先んじて疑惑の爆弾発言をこの場に投下してみせたというわけなのだろうか。

吾輩が少女の策士ぶりに驚嘆しているうちに、少女はひらりと吾輩の背に飛び乗ったかと思うと、先ほどの頼りない甲高い声とは打って変わって、一段と覇気のこもった力強い大音声をあげて、吾輩に拍車をかけた。

押しつ押されつの攻防を繰り広げていた一同が、唖然として少女を見上げるその一瞬の隙をついて、少女と吾輩は、彼らの合間を縫って、ものの見事にこの馬宿からの脱出をしてのけた。









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吾輩は馬である。 @kobemi

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