『もしくはだれかの冷たい星』に関する覚書
尾八原ジュージ
覚書
2024年2月9日に完結したホラー長編『もしくはだれかの冷たい星』ですが、例によってプロットなどもなく、行き当たりばったりで書いていたので、途中で計画を修正したり、こっそり公開分を修正したりしていました。
こちらはそういったことに関する覚書です。なお、大いにネタバレを含みますのでご注意ください。
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・やばかった。過去一「もうダメかもしれない」と思った。見切り発車にも程があった。毎回同じことを思っている気がするが反省できていない。
・とにかくカクヨムコン9に合わせて長編を投稿したいという一心で始めた。
・タイトルをつけないと始められないので、とりあえず思いついたタイトルをつけた。百円玉を撒くことだけは決まっていたので、なんかキラキラしてるし星っぽいかなと思ったが、よく考えたらそんなに星っぽくなかった。
・なのでタイトル回収がギリギリすぎた。せめて何度か星の話をしようと思って必死になっていた。ちなみに途中出てきた菅原道真の和歌は、連載中に行った神社の御神籤にたまたま印刷されていた。
・「だれかの冷たい星」はともかく、「もしくは」ってどうすればいいの? とずっと思っていた。
・連載を始めたころは、最終的に中学生女子ふたりのロードムービーみたいになる気がしていた。ならなかったが。
・以前どこかで「棟上げ式の小銭は拾った人に厄を持って帰ってもらうためのもの」という話を見かけたのを思い出して書き始めた。ググってみたらわりと聞かれる説らしく、いくつかのサイトで同じような内容を発見した。むかし棟上げ式の小銭拾ったことあるな……などということを思い出した。
・亜希の父親を登場させたとき、彼に対して好意的なご感想が多かった。なので一気に株を落としてみたくなり、最悪なやり方で家庭を捨ててもらった。
・最初は「従兄と比べられるのがしんどい」というのが亜希の悩みになるよう考えていたが、父親の突然のクズ化によりこの案は吹き飛んでしまった。
・亜希の従兄の颯ちゃんには裏表がなく、善意に基づいて行動するとてもいいやつなので、今はどこかで平和に暮らしているといいなと思っている。
・第三章を始める直前、時間経過をぼかして語り手を誤認させることを思いついた。やってみたくなったのでやってみたが、いつ情報開示すべきかかなり迷った。大きな情報開示なので公開したときにはハラハラしたが、ちゃんと驚いたりしていただけたらしく大変嬉しかった。
・なんとかして亜希や賀古さんを救えないかな~と思っていたが、今回は残念ながら無理だった。
・咲坂かなえは『みんなこわい話が大すき』のナイナイが討伐されずに年を経たものではないかと思う。なので彼女の本当の名前と、「よみごさん」がいれば消滅させることができるはず。またよみごは厄(だいたい「きょう」と同じようなものなので)をつまんで捨てることができるので、百円玉にくっつけて撒いたりせずに済む。比較的短期間で、美鈴を普通の人間に近い状態に戻せた可能性が高い。でも出会えなかった。
・カクヨムコン9参加にあたって、決められた期間内に十万字を目指す必要があり、それが一番のネックになると思った。そこで100000を62で割って一日に必要な文字数を出し、それを超えるまでは寝ない(なるべく)というやり方でなんとか期間内に本文十万字を超えることができた。
・「ぎりぎりまで翌日の更新内容を思いつけない」ということが、他の作品よりも多く、かなりまずかった。なんとか休まず毎日更新できたが、逆にどこかで休んでいたら、筆が止まってしまったかもしれないと思う。とにかく進捗がギリギリだった。
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2024年2月10日現在、こんなところでしょうか? また何か思い出したら追記しようと思います。お読みいただきありがとうございました。
『もしくはだれかの冷たい星』に関する覚書 尾八原ジュージ @zi-yon
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