中編

「こんな感じですか?」

「うーん、もう少し顔は左を向いていた気がするなぁ」

「じゃあ、こうですかね」

 そのまま顔を左に15度向ける。その視線の先に映るのは、青々とした新緑の山だけだ。

「案山子さんは毎日この景色を見て、何を考えていたんでしょうか」

「さぁ……でもあの人は退屈はしてなさそうだったよ」

 宮前みやまえさんの言葉に、「なるほど」と紗希さきは頷く。

「なあ、ほんとにあれでわかってるのか」

「私に聞かれても困るわよ」

「ふぉうふぁふぉふぁふぉふぉ」

「お前はまず口に入ってる食べ物を全部飲み込んでから喋ってくれ」

 紗希から宮前さんの家には喋る案山子がいると聞かされてから二日後。日曜日なら大丈夫という連絡を受けたマコト達四人は、電車を乗り継ぎ学校がある市内から30分ほど離れた四方山町を訪れることになった。

 四方山よもやま町はその名の通り四方を山で囲われた盆地の土地にぽつんと他の市や町から孤立するように存在する町で、人が住んでいる土地よりも、農産業のために開放されている田や畑が多い場所でもある。そのような立地のためか、この県の名物でもある海岸線を一望することは出来ない、県下でも珍しい土地でもある。そんな町のほぼ中心に、宮前さんの家と、喋る案山子がいるという田んぼはあった。

 いや、正確には、喋る案山子がいた田んぼがあった。

「私も気づいたのは今朝のことなのよ」とマコト達にそう話すのは宮前さんのお母さんだ。

「日が昇る前に田んぼの方からバサバサッ! って大きな音がしてね。その時はまだ布団の中だったから何の音だかわからなくて、てっきりスズメの大群が羽ばたいてるだけとばかり思っていたんだけど、朝食の準備をしていたら田んぼに仕事に行ったはずの夫がきょとんとした表情で帰ってきて、『案山子がいない』って言ってくるじゃない! もうびっくりしちゃって、娘と二人でおっとり刀で確認しに行ったら本当にいなくてねぇ」

 ニコニコとマコト達に事の顛末を語る宮前さんのお母さん。娘の同級生が『喋る案山子を見に来ました〜』などと言いながら家に押しかけて来たら、マコトの母親ならこの状況をこれ幸いと利用し、「うちにはそんなのはいません」と追い返しそうなところだが、この御方はそんなことはせず、朗らかに「あの子はいなくなってしまったのよ〜」と応じてくれたうえに、こうしてわざわざお茶菓子まで出してマコト達に話まで聞かせてくれた。このおおらかなところは明らかに宮前さんがこの人から受け継いだところであろう。

「どこに行ったかの心当たりはありませんか?」

 そう口に出してから、『相手は案山子なのに、なんで私は人探しみたいに言ってるだろう』と思うマコトだった。

「さあねぇ。ずーーーーっと田んぼばかり眺めていたから、飽きて家出でもしちゃったんじゃないかしら? って夫と娘とは話してたんだけど」

 それは案山子の本来の役割であり、家出(?)をする理由に果たしてなるのだろうか? そう考えてもマコトは口から出さず、ぐっとこらえた。そもそも喋る案山子などという非現実極まりない物が存在する前提で話をしているのがおかしいのだ。そりゃあそんなのが本当にいるのかや、どこに行ったのかはたしかに気になるところだけれど、それを追求するのはなんだか嫌な予感がするのだ。

「しかし、それは案山子の本来の役割ですよね? それが嫌になって家出をするでしょうか」

 そんなマコトの心情とは裏腹に、好奇心を隠そうともしないワクワクとした表情と眼差しで、宮前さんのお母さんにそう尋ねる花梨かりん。先程マコトが注意したことをちゃんと守り、口の中の食べ物を全部飲み込んで、相手にはっきり聞き取れるようハキハキと喋る。

「そうねぇ。あの子ったらあたし達に遠慮してか、あまりわがままも言わなかったし、家の方に来ると聞いても、『いえいえ、ここで田んぼを見張るのが僕の仕事ですから』って言って、喋れるようになってもずっとあそこに居たから、飽きてたってわけでもないと思うのだけれど」

「喋れるようになってから……ということは、立ててすぐ喋るようになったわけではなく、ある時から急に喋るようになったということですか?」

 ここまで聞き役になっていた倫理りんりがそう尋ねる。

「そうよ。立てたのはもう何年も前のことだけど、話せるようになったのはほんとに最近―― 一、二ヶ月くらいかしらね――のことよ。さあこれから作業しようって時に、『こんにちは』って周囲に誰も居ないはずなのに突然話しかけられた時は、さすがに驚きすぎて腰を抜かしちゃったわ」

 と、さっきと同じように朗らかに笑いながら言う。

「ふむん、つまり案山子くんは何かのきっかけがあって話せるようになったってことか……。そのきっかけに心当たりはありますか?」

 今度は花梨が尋ねる。

「心当たりというか、その時あの子は、『あなた達が毎日話しかけてくれるから言葉を覚えることができました』って言ってくれたから、たぶんそういうことだと思うわよ」

「…………」いや、そういうことで納得していい問題じゃないだろ。声には出さなかったが、三人の気持ちは同じだった。

 じゃあわたしはもう一仕事してくるわね〜と言い残し、最後に食べきれないほどのお茶菓子を置き、宮前さんのお母さんは三人がいる縁側から去っていった。

「いやぁ……それにしてもなんというか強烈な話だったね」

 珍しく疲れがにじみ出ている口調で、花梨は言う。

「案山子が喋っているのにどうしてそれを平然と受け入れてるの? と疑問に思っていた自分が、なんだかおかしな気さえしてきたわ……」

 同じように疲れた様子で倫理は言う。

「案山子が喋っているのは本来とてもおかしいことなんだ。ただ今回はちょっと事情が違ってただけなんだ……」

 相手が宮前さんご一家のような人達でなければ、家出などする前に、喋った段階で斧や鉈で案山子から材木へと逆戻りしていてもおかしくはない。それを非日常から日常へと取り込み、生活を続けているのがすごいのだ。

「すいません、なんか母が疲れさせてしまったようで」

 三人が座っている縁側から、庭と道路を挟んだ向かいにある田んぼで紗希と一緒にいなくなった案山子のポージングをしていた宮前さんが、戻ってくるなり苦笑いを浮かべながらそう言った。

「わたしは正直かなり驚いたんですよ。喋る案山子なんがいるわけがないし、なにか声を出す機械が仕込まれてるに違いないって父や母にも言ったんです。父もわたしの言葉を受けて案山子さんの身体――なんかこの言い方は違和感がありますね――を調べてくれたりもしたんですが、そんな機械は結局見つからず、かえって本当に案山子さんが喋っていることを証明してしまったんです」

「なかなかに面白い体験をさせてもらったよ、感謝しよう。ところでうちの紗希ちゃんはまだあれをやっているようだね」

 花梨が言うように、紗希はまだ田んぼの縁に両手を広げて立ち続けている。

「おーい紗希、お菓子があるからこっちにきなよー」

 マコトが声を投げかけると、その姿勢のまま足を180度回転させ、体全体をこっちに向け、「お菓子ですか! すぐに行きます!」と叫ぶように言い放つ。

「相変わらず、すごい食への好奇心ね」呆れたように倫理は言うが、その手にはしっかりスティック羊羹が握られている。

「まあまあ、兎にも角にもだ。我々は喋る案山子に会いに来ようという目的で宮前さんのお家まで訪れたわけだが、残念なことにその案山子は不在になってしまった……。では、ここからどうしようか」

「たしかになぁ。まだ時間も早いし、そのへんをふらふら探索とかもできそうだけど、いかんせんどこに行ったかがわからなきゃ探索のしようもないわけで」

 朝は早いから大丈夫〜と言ってくれた宮前さんのご厚意に甘え、昼よりだいぶ前から訪れたことが功を奏してか、探索する時間はたっぷりありそうだ。

 どうしようね。と唸るマコトと花梨に『本当に探す気なの』の意図がこもった視線を倫理は向けるが、それが届くことはない。

「心当たりなら、ないこともないんですよ」

 同じように考えにふけっていた宮前さんが、そうポツリと漏らした。

「ほうほうほう、どこに行ったかがわかるかもしれないと?」

「正確な場所……というか、本当にそこにいるのかの自信はないんですけど、以前案山子さんが、『高いところから世界を見たい』と言ったことがあるんです。だから、たぶんですが、どこか高い場所に行ったんだろうなって、いなくなった今朝から漠然とは思っていたんですけど」

「高いところ、ねぇ……」

 思い当たるフシは何箇所かある。なぜなら、この家の周囲はすべてここよりも高い山々だ。そこをしらみつぶしに探せば見つかるかもしれないが、それだと時間と労力ばかり消耗してしまう。何か他に、もっとピンポイントで場所を絞れればいいのだが。

「高い場所って、あそこじゃないんですか?」

 戻ってモグモグとお菓子を貪っていた紗希が、不意にそう口に出した。

「あそこっていうのはどこのこと?」

 羊羹を食べる手を止め、倫理は紗希に問う。

「えーっと……。ああそうか、ここからじゃ見れないんですね」

 ハァ? と声を上げた一同を尻目に、紗希は縁側から立ち上がると、トコトコとさっきまでいた田んぼの縁へと歩いていく。「ほら! ここからなら見えますよ」

「あそこからなにか見えたっけ……」

 地元民の宮前さんですら不思議がりながらも紗希が示す場所へ歩いていく。マコト達も顔を見合わせ、その後に続く。一体何が見えるというのか。このあたりの山はそんな極端に標高の差はなかったはずだが。

 皆が紗希と同じように田んぼの縁に立ったのを確認すると、紗希は右手をスゥーと持ち上げ、今までマコト達がいた宮前さんの家の方を指す。

「……おいおい、まさかこの家の屋根の上と言いたいわけじゃないよな?」

 宮前さんの家は縦にも横にも大きい。しかしそれでも、この辺りを見渡すのが精一杯の高さである。少なくとも、案山子が言ったような世界などは見えない。

「違います、もっと遠くです。ほら、そっちの方角にある山の頂上付近に、なにか建物があるじゃないですか」

 そっちの方角。と、紗希が指す東側の山を目を凝らしてよく眺めてみると、たしかに、なにか縦長の建造物が存在するのがわかる。目が悪い倫理は見ることを早々と諦めたのか、スマホで地図を開き、航空写真でそれを探しているようだ。

「地図から見ると、塔のように見えるけど……。宮前さん、あなたあれがなんだかわかる?」

 倫理は宮前さんに問うが、「ごめん、わからない」と困惑した表情で宮前さんは首を横に振る。

「それは仕方のないことだよ」珍しく花梨がフォローに入る。

「人間というのはあまりにも見慣れすぎていると、いつの間にかそれを風景の一部として認識してしまうからね。山の中にポツンと立っている一本の塔なんて、記憶の中では木々の一部だ」

 なるほど。と頷いているのは、宮前さんではなく紗希だ。

「そこを見つけたのはお手柄と言ってもいいかもしれないなぁ。だがな紗希、問題が一つあるんだ」

 マコトはそう言い終わると、大きくため息をついた。同じく嫌な予感がしているのか、倫理も片手で頭を抱えている。

 たぶん――いや、絶対という確信がある。これから話す問題を提示して、マコトや倫理が止めたとしても、紗希と花梨は止まることはないだろう。それは勘や予感ではなく、これまで培ってきた経験の中で得た信頼でもある。

「問題とはずいぶんと大げさな言い方をするじゃあないかマコちゃん。まだまだ時間はたっぷりとあるんだぜ?」

 ニヤニヤとした笑みを貼り付けながら、花梨はマコトにそう言い返す。既に彼女は、マコトがこれから言おうとしていることの見当はついているのだろう。けれども、その問題よりも、内に秘めている好奇心のほうが勝っているのだ。

「じゃあ言わせてもらいますがね花梨さん……。あたしらはここまでどうやって来ましたっけ」

「ふむ。まずは市内発の電車に揺られること30分、四方山町に着いてから宮前さんの家まで、徒歩15分といったところかな」

「そうですね。駅からほどほど近くて助かったよ〜と話してましたよね。あたしの目測だと、目指してる山まで5キロじゃあきかなそうなんだけど、ここからあの山までどうやって行くつもりだ?」

「もちろん、歩いていこうじゃないか!」

 ハッハッハと高笑いを上げながら言い切る花梨に、マコトは再度、大きくため息をつくしかなかった。



 結論から言うと、歩く必要はなくなった。お昼をすぎれば用事がなくなるから車で連れて行ってあげてもいいと、宮前さんのお父さんがマコト達に言ってくれたのである。

「何事もお願いしてみるものですね」

「そうだな」

「わたしだけかしら、この移動方法でとなりのトトロの冒頭を思い出すのは」

「サツキとメイは、あの時おまわりさんが前方にいたから隠れたんだっけ?」

「そうだけど、あれは結局郵便屋さんだったかな」

 ワイワイガヤガヤの効果音がふさわしいほど話は弾んでいるが、弾んでいる場所は車内ではなく、トラックの荷台である。

「まあこの田舎道だから大目に見てもらえる行為ではあるけれど、落っこちたりしないようにくれぐれも気をつけてな」

 運転席の窓から荷台に向かってそう声が流れてくる。「ハーイ」と四人で元気よく返事をし、荷台前方の壁へと身を寄せ合う。

 昨夜降っていた雨で、目的地まで続く一本道の山道は酷くぬかるんでいるようだが、快調にトラックは安全運転ながらも飛ばしていく。

「ところでお父さん、あの建物って何なの?」

 助手席に座っている宮前さんが、お父さんにみんなが聞きたがっていたことを尋ねる。

「あれは展望塔だよ。といっても、ここ十年近く使われていないがね」

 宮前さんのお父さんの話をかいつまむと、以前あの山の一帯を所有していたナントカという資産家の老人が、この地域への恩返しと称して十五年ほど前にあそこに建築した個人の展望塔らしい。しかし、その展望塔が機能していたのは短い間だった。建てて数年も経たないうちにその老人が亡くなり、管理すらおぼつかなくなったのである。維持費やら何やらを出せるかと遺族達は突っぱね、展望塔とともに、その土地を売り払ってしまったのである。その後、土地に買い手は見つかったものの、展望塔の維持費や管理費は払わん、でも解体するにも費用がかかるしどうしようもないと、そのまま廃墟として放置され続けているようだ。

「ほんとだ、廃墟マップにも掲載されてるわ」

 聞いた話をもとに検索の仕方を変えた倫理は、発見したページを他の三人に見せる。

「幽霊が出るために取り壊せないとか、前のオーナーの墓標とか、散々な言われようをしてるな……」

「はっはっは、根も葉もない噂が書かれているようだ。みんなが興味があるのは本当のことじゃなく、自分を満足させてくれる情報なんだろう。だからたとえ僕が話したようなことを知ったとしても、そのことはあえて書かず、どんどんリアリティのない話で塗り重ねていくことだろう」

 リアリティのない話で塗り重ねられていく。マコトにはその言葉がひどく身近に感じられた。なぜなら、彼女が今関わっていることは、その言葉通りのリアリティのない話の連続なのだから。

 もうそろそろ、建物が見えてくる頃だ。宮前さんのお父さんがそう言い終わると同時に、道の両脇を覆っていた木々が晴れ、視界が一気に広くなる。そして進行方向の左前方に、目的の建物が大きく見えた。


 とにかく上から眺めることだけに特化した建造物。それがマコトが最初に抱いた感想だ。高さは15メートル程度、横は5メートル程度だろうか、遠くで見た時は感じなかった威圧感を、間近で見るとひしひしと感じる。

 かつては中に入れたであろう背丈の1.5倍ほどの高さの扉が目の前にはあるが、Xの形に板を打たれ、侵入者のことを固く拒んでいる。しかしながら、塔に絡みつく蔦のように展望テラスまで螺旋状に延びている階段の入り口は、かつては閉ざされていたのだろうが、廃墟マニアの手によってか、はたまた年月による劣化によってか、上へと登ることが出来るようになっていた。

「中からは無理だが、外のその階段から上には登れるみたいだね。ちなみに周りには案山子くんはいなかった」

 マコト達よりこの建物に興味を示している宮前さんのお父さんは、ぐるりと建物の外周を一周してきてそう言った。

「ここへ来た目的は案山子くんを探すためだし、上にいるとは限らないから無理に行く必要はないが……どうする?」

 マコトは他の面々の顔をじーっと眺める。意気揚々と登りたいと表情が語っているのが二人。わたしはパスよ! と言っているのが二人だ。

「じゃあ……あたしと倫理と宮前さんはここで待ってますんで、すいませんがこの二人と一緒に上に登ってきてもらえますか?」

 マコトの言葉に宮前さんのお父さんは頷き、「まず安全を確認してから君達を呼ぼう」と、しっかりと安全を確かめるように一段、また一段と、手すりを掴みながらゆっくり螺旋階段を登っていく。

「いやあ、大変ワクワクするねぇ!」

「そうですねぇ花梨さん」

 互いにニコニコと顔を見合わせながら花梨と紗希は言う。

「よく登る気になるわね……」

「わたしは高いところが苦手なので……」

 こちらは互いに苦笑いを浮かべながら、倫理と宮前さんは言う。

「マコちゃんは登らなくてよかったのかい?」

「そりゃあここからの眺めに興味がないと言ったら嘘になるけれど、あたし達の目的は案山子を探すことだし、そんな大人数で登って探索する場所でもないでしょここは」

「そうだね、それはマコちゃんの言うとおりだ。しかしだ、目的を果たす前に、その好奇心を満たしてもバチは当たらないと思うがね」

「そうだろうけれども……」

 下でそうこう話をしているうちに、宮前さんのお父さんは上にたどり着いたようで、「おーい大丈夫そうだ―!」と、マコト達に声をかけてきた。

「さて、じゃあ私達は行くけれど……」

 ついて来るかい? と言わんばかりのニヤケ面で花梨はマコトを見てくる。しょうがない、ここは自分の好奇心に身を任せよう。

「わかったわかった。あたしも行くよ」

「ふふっ、そうこなくっちゃ!」

 ふわりとその身を階段の方へと翻すと、臆せず足を踏み出した。

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