第7-1話:【GAME:START】者男サイド

バーン!











うん?何だ?爆発音。







周りを見ると、動けない人々。


何が起きている。とりあえず避難を促さなくては。


「ここを左だ!急げ!」







「者男!」


父さんと母さんが避難グッズを持ってきている。恐らく、ホバーボート1-1ひとひとだろう。



「こっちだ!」


ボートは正常に作動し、人々を乗せて飛び回る。












「ともかく、俺達も!」










「待て、まだ人が残っている!」



いや、自治区長が死んでどうするんだ。




「俺達も逃げないといけない人の1人なんだよ!」


と言い、振りかえると親がいない。










べちゃ!





・・・明らかに、嫌な音がした。







「「者男!逃げて!/逃げなさい!」」





声のする方へ目を向けると、ねりけしに捕えられながらも、俺に逃げることを訴える父と母。








「逃げて!」







自分達は逃げなかったくせに。



「急げ!」



・・・こういう事か。人々を置いていけないってことは。





「・・・いつもの日常がこんな簡単に壊れるなんて。」


敵がこっちに迫ってきてる。救出?避難?救命?どうすれば。






「「者男、危ない!」」










べちゃ!







「知らない。この後のことなんて。」


「まず俺はこの現状を消す。」
















「このMONOの名にかけて!」











▶︎クエストシステム起動


何だこの時計。・・・あいつ燐無が持っていたような。


▶︎敵を確認。戦闘モードに移行します。



「は?」


▶︎者男 Lv.1 HP 200/200 マイ文具 モノ消しゴム


パロメーター?どういうことだ?


▶どうする?


ターン制コマンドRPGの類いか。


▶攻撃

 与圧

 回復

 棄権


待て。全く理解できん。どういう原理なんだ?チュートリアルは何処だ。


▶時間切れ

▶敵のターン


バン!


何だ?左耳に何かが・・・。


▶敵に25のダメージを与えた


敵がひるんでいる。



「一体、何が・・・。」


そして音のした方に顔を向けた。


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