第27話 ~乱戦其の弐~

「明日も集会でいいんだよな?」


柏が竹内に言うと竹内が言った。

「あぁ、明日も集会を開きたい。出来る限り神鬼没とは仲良くなっておく必要があるからな。それと明日、黒鴉ブラッククロウ悪魔サタンの総長も呼べるか?」


「ちょっと電話してみる」


俺はそう言うと黒鴉ブラッククロウ悪魔サタンの総長に電話をして内容を伝えた。


「OKだってさ。明日21時にこの埠頭に集合してくれる」


「感謝する。では明日21時にこの埠頭に集合してくれか?」

竹内が問うと柏が言った。


「問題ない。神鬼没の連中にもそう伝える」


「相手の頭2人か、まぁ一瞬で取ってみせるぜ」

神埼が言った。


「神埼が苦戦するようなら俺も前に出てやるからな、安心して戦え」

俺は神埼にそう言った。


「尾崎さんの手は煩わせませんよ。俺が1人でカタをつけます」

神埼は自信満々にそう言った。

神埼と竹内がタバコに火をつける。


「今回は暴力団が参加しないのが救いだな」

竹内が言う。


「もし暴力団来ても蒼龍会そうりゅうかい当てるから平気ですよ」

そう俺が言った。


「何度も蒼龍会そうりゅうかいに任せるのは申し訳ない気がしてな」

竹内がそう言う。続けて竹内が言った。


「数では青龍連合せいりゅうれんごうに負けているがこちらには悪魔サタンが付いてる。悪魔サタンの連中は強い」


黒鴉ブラッククロウはあまり戦力としては期待できそうにないな」

柏が言った。


黒鴉ブラッククロウ戦でも柏ボコボコだったじゃないか」

俺が言った。


「そうでしたっけ。アハハ」

柏が苦笑いする。


「柏ぁ、抜けてきても1対1で戦えよ」

俺が言うと柏が答える。


「わかりました1人1人相手にします。タイマンだったら負けません」


「んで悪魔サタンはどんなメンバーでくるんだ?」

竹内が俺に聞いた。


「なんでも喧嘩に特化した連中とか言ってましたよ」


「それは心強い。悪魔サタンに期待しよう。今回は相当の数が抜けてくる可能性がある。俺も戦う用意するが、柏頼むぞ」

竹内が言った。


「任せてくれ。突破してきた奴は俺が責任を持って処分しよう」

柏が言った。


「頭は神埼頼むぞ」

竹内が言うと神埼が答える。


「今回も余裕で取ってやるぜ。心配すんなよ」


「今日はこれで解散するぞ」

竹内が言った。


「じゃあみんな皇帝エンペラーと神鬼没の輪に入ってくるのはどうだ?頭クラスが入ると気合が入るし、伝えたい事もあるだろう。元幽霊スペクターの連中は親衛隊倒しに回ってくれ」

俺がそう言った。


「じゃあしばらく輪の中に入ろう。一旦解散、またあとで再集合だ」

竹内が言った。

そして竹内、神埼、柏は皇帝エンペラーと神鬼没の輪の中に入って行った。

俺は神埼のバイクに座り皇帝エンペラーと神鬼没のグループを観ていた。

すると綾が来た。


「何のお話していたの?」


「土曜日の戦争の事だよ」


「あたし達だって戦えるわ」


「ダメだ!レディースは人質に取られる可能性がある」


「真吾心配してくれてるのね」


「あぁ、もしも顔に傷がついたら嫁にいけなくなるだろう?」


「あたしもレディースの頭としてこの戦いは見届けたいわ」


「じゃあ俺の側にいろ、守ってやるから。俺の側なら安全だ」


「やった~。じゃあ戦いを見守るね」


そしてしばらく綾と雑談してると皆が戻ってきた。


「綾は輪の中に入って場を盛り上げてくれ」


「うん。わかった。じゃあね真吾」


「またな」



そして竹内、柏、神埼、俺が集まった。


「各隊に役割を分担してきた。問題はない」

竹内が言うと柏が言った。


「神鬼没も連絡してきた。こちらも問題ない」


「元幽霊スペクターの連中は親衛隊倒しと伝えてきた」

神埼が言った。


「これで各部隊への連絡は問題ないな」

俺がそう言う。


「あぁ、準備は万全だ。あとは黒鴉ブラッククロウ悪魔サタンの総長に話を通すだけだろう」

竹内が言う。


「明日各総長がここに来る。問題はないだろう」

俺が言った。


「今日はこの辺で引き上げるか」

柏が言った。


「明日もよろしく頼むぞ」

竹内がそう言った。


「任せておけよ。今の状態でも十分戦えんぜ」

神埼が言う。

柏が神鬼没に声をかける。


「公園に引き返すぞ!」

そうすると一同に神鬼没が移動の準備を開始した。


「じゃあ、また明日来るよ」

俺がそう言うと竹内が言った。


「助かるよ。また明日な」

そしてリンカーンマークVの助手席に乗り込む。

柏が出発すると神鬼没の連中は後ろをついてきた。

公園に到着すると柏にコーラを買ってこさせた。

そしてブランコで1人コーラを飲んでいた。


公園では神鬼没が楽しそうにお喋りをしている。

俺はそんな光景を眺めるのが好きだった。

すると綾がやってきた。


「また1人でこんな所にいるし~」


「ここは俺の指定席なんだよ」


「土曜日は守ってね。あたしも戦えるんだけど」


「綾は危ないから観てるだけでいい今回の相手は人数が多い。多分俺の所にも兵隊が来るだろう」


「真吾なら一瞬で倒しちゃうんじゃない?」


「5人位なら素人相手に負けないよ」


「頼もしいわ。竹内も相当強いんでしょ?」


「あぁ、竹内は強い。前回の戦いでもザコ相手に無類の強さを発揮していた」


「じゃあ頭が取られる心配はないわね」


「今回は悪魔サタン頼りだ。どこまでやってくれるか」


「そういえば悪魔サタン戦苦戦したそうね」


「あぁ、あいつらは強かった。しかし今回は味方だ。こんなに心強い事は無い。今回は暴力団絡みじゃない事も救いだしな」


「暴力団が来たら蒼龍会そうりゅうかいに相談したらいいんじゃないの?」


「あまり暴力団には貸しを作りたくないんだ。後で何言われるかわからないし」


「そうなんだ~」


「綾も神鬼没の輪に入って来いよ。みんな喜ぶぞ」


「んじゃ、そうするね。また♪」


「あぁ、またな」

そう言って綾は神鬼没の輪の中に入って行った。


そして次は神埼が来た。

「尾崎さん今度の戦争も俺に任せて下さい。頭2人位簡単に取ってみせますよ」


「おぅ!神埼には期待してるからな。1人づつ潰せよ」


「わかってます。基本タイマンじゃ尾崎さん以外に負けるとは思わないんで。竹内にだって勝てますよ」


「頼もしい言葉だ。期待してるぞ」


「わかりました。頭対策は俺1人で十分すぎるほどですよ」


「じゃあお前も神鬼没の輪に入って楽しんで来いよ」


「では、お言葉に甘えて行っています」


そしてレディース達がグループでやってきた。

「今度の戦争応援してますから頑張って下さいね」

レディース達の1人がそう言った。


「まぁ、おれより神鬼没の心配でもしてやれ」


「ハイ。じゃあ頑張って下さい」

そしてレディース達は神鬼没の輪に消えていった。

しばらくブランコに揺られていると柏がやってきた。


「お送りします」


「おぅ、待ってたよ」


「遅くなってスミマセン」


「気にする事ないさ」

そしてリンカーンマークVの助手席に乗り込む。

そして家に着くと柏が言った。


「明日もよろしくお願いします」

俺は黙って手を上げると家に入った。

家に帰るとシャワーを浴びた。

パジャマに着替えると原と真也が窓から入ってきた。


「いやぁ今日の集会も盛り上がったな」

原が言う。


「真吾達は何話してたん?」

真也が問う。


「まぁな。色々とだ。それより神鬼没の連中とは仲良くなったか?」


「もうすっかり仲良しだよ。友達もできたし」

原が答える。


「いつか皇帝エンペラーと神鬼没は戦う事になる。あまり情を入れすぎるなよ」


「わかってるって。一時的な共闘だろ?」

真也が言う。


「そういうことだ。今日はもう遅いから帰れ」

そういって2人を窓から追い出した。

そして俺は深い眠りにつく。

翌朝目覚ましがなった。

もう朝か。そんなことを考えつつ朝食を食べにリビングに行く。

朝食を食べ終わると髪をセットして学校に向かった。


教室に着くと柏が待っていた。

柏に近寄るとこう言った。


「昨日もお疲れなのに、また今日もよろしくお願いします」


「おぅ!わかってるよ19時30分でいいのか?」


「ハイ、19時30分頃迎えに行きます。では失礼します」


「まぁた悪い事企んでるの?」

口を挟んできたのはあゆだった。


「今日は単なる集会だよ。話し合いだけで特に何もないと思う」


「ならいいんじゃない? 喧嘩するわけじゃないのよね?」


「戦争なら明日するさ。それに向けての話し合いだ」


「怪我しないでよね。あと学校にはバレないようにね」


「わかってるよ」

そしてあゆと雑談してるとホームルームのチャイムが鳴った。

出席を取るとおれはクッションを抱いて爆睡した。

起きたら11時55分だった。5分間授業をボーッと聞いて昼休みに入った。

するとクラスの神鬼没の連中が俺の所にきた。


「明日勝てるよね? 大丈夫だよね?」


「それはお前達次第さ。お前達が頑張れば勝てるよ」


「わかった。俺達頑張るよ」

そういって俺の側を離れていった。

佐伯がお弁当を持ってやってくる。


「尾崎君一緒に昼飯食べよ」


「あぁいいよ」

そして中古車雑誌を観ながら佐伯と一緒に弁当を食べた。


「なんか戦争とかで大変なんだって?」


「ここの所毎週のように県外から喧嘩売ってくる族がいてね」


皇帝エンペラーと神鬼没が手を組んでるんでしょ?」


「あぁ、皇帝エンペラーだけじゃ手に負えない人数が来るんでね」


「尾崎君も戦闘に参加してるの?」


「俺は作戦だけ伝えて戦争当日は後ろで見てるだけだよ」


「尾崎君の所までは相手もこないんだ」


「俺の所に辿り着いてもボコボコにするしね」


「尾崎君強いもんね。あの柏さんを楽勝で倒しちゃうくらいなんだから」


「柏が弱すぎるんだよ。毎回戦争になると柏はボコボコになって帰ってくるぞ」


「あの柏さんがボコボコだなんて信じられない」


「柏は1対1だと強いんだが1対多数だと弱いんだ。皇帝エンペラーの総長は5人位一瞬で倒してたけどね」


「やっぱり皇帝エンペラーの総長って強いんだ。この街でも皇帝エンペラーの総長が1番か2番目に強いって噂聞いたことあるよ」


「1番かは分からないが、元幽霊スペクターの神埼も出鱈目に強いぞ」


「聞いたことあるよ。走りも喧嘩も一流なんだってね」


「あぁ、神埼は強い。もしかしたら皇帝エンペラーの総長より強いかもしれない」


「そんな人が尾崎君の配下にいるのかぁ。尾崎君凄いね」


「好きでやってるわけじゃない。仕方なくさ」

そうして佐伯と雑談してるとあゆがノートを貸してくれた。

ノートの内容を覚えるとあゆにノートを返し昼休みが終りになった。

午後からの授業も寝た。

この体はよく眠れる。



授業が全部終わると学校を出てジムに向かった。


「コーチちわーっす」


「おぅ尾崎、上川とスパーリングしてみないか?」


「いいですよ」


「素人相手だって手は抜かないよ。怪我しないようにプロテクターでも付けたら?」


上川が挑発してきた。


「上川さんこそプロテクターつけたらどうですか?」


「俺は全日本20位のランカーだよ。素人相手にプロテクターだなんて」


「後悔しますよ」


そう言って俺は準備運動を始めた。軽く体を温めるとリングに上がった。



『カーン』



ゴングが鳴った。

上川は最初から全力で向かってくる。

短期決戦に持ってくつもりだろう。

空いてる脇腹にボディブローを全力で打ち込むと上川の体勢が崩れた。

そこで手を止めずに顔面へと何発もストレートをぶち込んだ。

上川は倒れた。1分位過ぎた頃だろうか。

そして7カウントで立ち上がった。

そして俺は猛ラッシュをかける。上川のガードの上からでも俺のストレートが顔面を捉える。

そして上川はまた沈んだ。

10カウントでも起きない。

1分40秒程でTKO勝ちした。

コーチは上川を揺さぶって起こすと上川が俺の所に来た。


「さっきはナメた態度取ってすまなかった。こんなに強い奴がいるなんて思わなかったよ。もしよかったらまたスパーリングに付き合ってくれるかな?」


「いいですよ。プロと戦うのも面白いですし。でももうちょっと強くなってから来て下さいね」


「高校生に負けるなんて全日本チャンプは遠いかな~」


「階級差は絶対ですよ。格上の階級に挑むのは無謀ってもんです。素人ならわかりませんが少なくともボクシングやってる格上の相手は厳しいと思いますよ」


「尾崎君は何級だい?」


「俺はミドル級です」


「ミドル相手にするのはやっぱきつかったか」


「4階級差がありますからね」


「俺はライトのチャンプ目指すよ」


「頑張って下さい」

そういって俺はサンドバッグ叩きを始めた。

腕立て、腹筋、縄跳び、サンドバッグ叩きの繰り返しだ。

するとコーチがやってきた。


「尾崎、本当に強くなったな。まさか上川を倒すとは思わなかったよ」


「同じ階級ならともかく格下に勝っても嬉しくありません」


「上川も試合では負け無しだったんだがな」


「それは同じ階級だからじゃないですか?体格も全然違いますしスーパーミドル級やライトヘビー級が来たらさすがに勝てる気はしませんよ」


「階級差はでかいからな~上川もいい勉強になっただろう」


「俺に負けさせたいのであればせめて同じ階級のプロを連れて来て下さいよ」


「ミドル級はなかなかいないからな~」


「スパーリングでお遊びならやってもいいですがね」


「また今度相手してやってくれ」


「わかりました」

そう言うとまたサンドバッグ叩きに戻った。

トレーニングをしていると日が暮れた。

コーチに挨拶をして俺は家に帰った。



家に帰るとすでに原と真也がゲームをやってた。


「真吾お帰り~ジムでも行ってたん?」

真也が言うと俺が答える。


「そうだよ。ライト級のプロとスパーリングしてきた」


「プロ相手にか!勝ったのか?」

原が聞いてくる。


「1Rで勝ったよ。それよりシャワー浴びてくるわ。汗でベッショリだ」

そして俺はシャワーを浴びた。

髪をセットすると部屋に戻った。

晩飯は3人で食べる事になった。

母さんに3人分の食事を用意してもらうように言った。


しばらく原と真也がゲームに熱中してると、ご飯が出来たという知らせを聞いてリビングに移動した。

そこで3人で雑談しながら飯を食い部屋に戻ってきた。


「俺今日も19時30分だから20時まで家に居ていいぞ。そういえば免許はいつ取れるんだ」


「来週にはもう免許取れるよ。バイクも手配したし」


原が言った。


「免許、受かるといいな」


「おぅ!任せとけ。勉強はバッチリだ」

真也が自信満々にそう言った。


「学校の勉強もその位の勢いでできんのかね?」


「ちゃんと学校の勉強はしてるよ。テストで赤点取らないくらいには・・・・・・」

原が言った。


「学校の最初の実力テスト俺50番以内だったぜ」

真也が言う。何人いるかわからないけど意外と頭いいんだな。そう思った。


「今度うちで勉強会でもするか。お前等をトップに立たせてやる」


「それいいね。真吾に勉強教えてもらお~っと」

原が言った。

そんなこんなで雑談をしてると19時半になった。

外からV8サウンドが聞こえる。


「じゃあ俺先にいくから、のんびりしてろよ」


「いってらっしゃ~い」

2人がそう言った。


「おぅ、柏。待たせたな」


「いえいえ、さあ行きましょうか」

そうしてリンカーンマークVの助手席に乗り込んだ。

しばし雑談しつつ公園に着いた。

公園にはもう神鬼没のメンバーが結構集まっていた。

俺は柏にコーヒーを買ってこさせると1人でブランコに乗って揺られていた。

20時になると神鬼没は全員揃ったようだった。

全員で楽しそうにお喋りをしている。


誰かが1人こっちにやってくる。

近くまで来たら顔を確認できた。裕子だ。


「こんな所でまた1人でいて~」


「いいんだよ。ここから見る神鬼没が好きなんだ」


「日曜日デートの約束忘れないでね」


「あぁ、わかってるよ」


そして裕子としばらく雑談していた。

すると柏が叫んだ。


「埠頭に移動だ~!」


「じゃあまた後でね」

裕子がそう言って去っていく。

柏が近づいてきてこう言った。


「お待たせしました。行きましょう」


「おぅ!」

そしてリンカーンマークVの助手席に乗り込んだ。

しばし雑談をしてると埠頭に着いた。


竹内に皇帝エンペラーと神鬼没の輪を作るように言った。

すると竹内の指示で皇帝エンペラーと神鬼没の輪が作られた。


そして竹内に呼ばれ竹内、柏、神埼、俺の4人になった。

「もうそろそろ黒鴉ブラッククロウ悪魔サタンの総長が来るはずだ」

俺がそう言うと1台のGSX400インパルスが入ってきた。

バイクを止めるとこっちに来た。

黒鴉ブラッククロウの総長だった。


「2度目だな。石川裕二という。先日はすまなかった。よろしく頼む」

黒鴉ブラッククロウの総長が自己紹介をする。


「こちらこそ明日はよろしく頼む」

竹内が言った。

するともう1台のバイクが入ってきたCBX400Fヨンフォアだ。

バイクを止めるとこちらへまっすぐ来た。


悪魔サタンの総長をやらせてもらってる井森陽一だ。先日は失礼した。今日はよろしく頼む」

悪魔サタンの総長が自己紹介をした。


「まずは俺たちの自己紹介からだ」

そうして俺達は自己紹介をした。

石川と井森は神埼にビビッているようだった。

すると竹内が口を開いた。

「石川、井森、両者とも200人出してくれるのでいいんだな?」


「あぁ、喧嘩の強い奴を選んで200人出すよ」

井森が言った。


「うちも強い連中をかき集めて200人出すよ。」

石川もそう言った。


皇帝エンペラー650人、神鬼没400人、黒鴉ブラッククロウ200人悪魔サタン200人の計1450人で明日は戦争だ数では劣っているが強さはこっちの方が上だ」

竹内がそう言った。


「うちらは兵隊の処理すればいいのかな?」

石川がそう言った。


「基本頭討伐は皇帝エンペラーと神鬼没で出す。黒鴉ブラッククロウ悪魔サタンは兵隊討伐に当たってくれ。余裕があれば敵の親衛隊も倒してほしい」

竹内がそう言う。



「石川と井森は戦わなくていいぞ。竹内さんの周りを固めてくれ。突破してきた奴等を倒して欲しい」

俺が提案すると井森が言った。

「俺は戦闘に参加するぜ。最前線で頭取ってやるよ」


「今回の頭は2人だ。オメーじゃ頭は取れねえよ。俺に負けてるくらいだからな」

神埼が言った。


「でも俺は守るより攻撃に転じたい。前に出るのを許可してほしい」

井森が言った。


「じゃあ神埼と井森で敵の頭を取ってくれ。お前等2人なら余裕だろ」

俺が言った。


「そうさせてもらう、神崎さん頼むぞ」

井森が言った。


「おめーの出る番はねえよ。俺が1人でカタつけてやる」

神埼が言った。


「まぁまぁ今回は仲良くやろうぜ。誰が頭取っても良しだ。こっちには頭が4人もいるんだからな」

俺はそう言って場の空気を和ませた。

俺は続けてこういった。


「今回も頭取られたほうが負けだ。柏、石川、竹内さんの守備を頼んだぞ」


「任せて下さい。誰一人として近づけさせはしませんよ」

柏が言った後に石川が言う。


「護衛の任務はわかった。俺は前にでなくていいんだな?」


「あぁ、竹内さんを守ってくれ。敵は数が多い。それだけ突破してくる奴等も多いだろう。多分だが向こうも竹内さん対策を取ってるだろうからな」

俺がそう言った。



そうして作戦会議は続くのであった。明日の波乱のまだ知らぬままに。



Coming soon!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る