第21話 ~乱闘其の壱~

俺は神鬼没の勝利の余韻を見ていた。

そろそろ帰る時間かな、そう思うと柏がボコボコの顔で近寄ってくる。


「家までお送りします」


「おぅ! 頼むわ」

そしてリンカーンマークVの助手席に乗り込む。


「盛り上がってたみたいだな」


「えぇ。滅多にない事ですから」

そうして雑談してると家に着いた。

家に着くとシャワーを浴びてベッドに横になった。

まだ嫌な予感がする。



そう思いながら寝た。


翌日朝10時頃に目が覚めた。

窓の外がどうやら騒がしい。カーテンを開けると黒塗りの車と単車が止まっていた。

俺は着替えて外に出る。


「俺に何か用ですか?」


「ピンクの髪。お前が尾崎か」


ガッチリした体格のいい男が俺に聞いてきた。


「はい。俺が尾崎ですけど」


「ちょっと一緒に来てもらおう」


「別にいいですがどこにですか?」


蒼龍会そうりゅうかいの事務所だ。会長がお前を待っている」

そう言って黒塗りのベンツに乗った。


しばしの沈黙の後、俺は聞いた。


「なぜ俺なんかが暴力団の事務所に連行されなきゃいけないんですか?何か悪い事しました?」

体格のいい男が答える。


「その逆だ。会長はお前に感謝したいといっている」

しばらく走ると、事務所の前に着いた。


「お疲れ様です!」

っと威勢のいい掛け声が聞こえてくる。


中に入るとソファに腰をかけ会長が来るのを待った。

どうやら外出してるらしい。


10分位たっただろうか会長と思わしき初老の男性が入ってくる。


若い衆は皆一同に「お疲れ様です!」と言う。

ソファの対面越しに初老の男性が座る。

透き通った黒いビー玉のような眼をした初老の男性が話しかけてきた。


「お前が龍成会を潰したという高校生か。龍成会は目の上のタンコブだったのじゃよ」


「あ~。あの件ですか。一方的に喧嘩売ってきたので潰しただけです」


「我々もシャブを取り扱ってる龍成会は潰そうにも潰せなくてな~。名目がないと手出しできんのじゃ。その点、お前はよぅやってくれた」

どうやら喧嘩する気はないらしい。続けて初老の男性はこう言う。


「龍成会を潰してくれたお礼といってはなんだが蒼龍会そうりゅうかいもお前に協力しよう、何かあったらここに連絡をくれ」

1枚の名刺を手渡された。

鬼塚剛士と書いてある。


「若頭も紹介しておこう。何かあれば若頭に言うといい」


「武本竜也という、今後ともよろしく頼むぞ」

1枚の名刺を手渡された。


若頭も紹介してもらった。迎えに来てた体格の良い男だ。


「ありがとうございます。何か困りごとがあれば頼らせていただきます」


「今日はご足労願ってすまなかったな。いきなりの訪問でビックリしたじゃろう」


「驚く事には慣れています。けど喧嘩かと思いましたよ」


「フフフ。お客人に手荒な真似はせんわい。今後何かあったら気軽に頼ってほしい」

そういって初老の男性はにこやかに微笑んだが、ビー玉のような瞳の奥の眼光は鋭かった。


「お茶菓子でも食べていくといい。おい!お茶をお出ししろ」

若い衆に命令するとお茶を持ってきた。

お茶菓子を食べながら色々喋ってくれた。

蒼龍会そうりゅうかいは夜のお店でシノギをあげているという。そのホステスやホストがシャブ漬けになって、その出所が龍成会だったという話をしてくれた。

そうして俺は帰る事になった。


「帰りも若頭に送らせるので心配はない」

そういってくれた。


「では、お言葉に甘えて送っていってもらいます」

そういうと事務所から出てベンツに乗り込んだ。


「驚かせて悪かったな」

武本が言う。


「何事かと思いましたよ。寿命縮んだじゃないですか」


「ワーッハッハ。そら朝暴力団が家の前に居ればそうなるわな」

武本と雑談しながら家の前に着く。


「会長のおっしゃってた通り何かあればすぐに連絡するんだぞ」

そういって武本は帰って行った。

家には原と真也が来ていた。


「どこに行ってたんだよ。ジムか?」

真也が言ってくる。


「ちょっと蒼龍会そうりゅうかいの事務所にまでな。会長とも友好関係を築けたよ」


「えぇ~あの大規模暴力団の蒼龍会そうりゅうかいと!」

原が驚いたように言った。


「なんか後ろ盾になってくれるみたいだよ」


「へ~凄いな~真吾がどんどん離れていく気がする」

真也が言った。


「そんな事ないよ。それより2人は今日デートとか予定ないの?」


「こんなボコボコの顔じゃデートできないよ」

原が言う。


「あの戦いで無傷だったは総長と真吾と神鬼没のどえらい強い人だけだっただろ?皇帝エンペラーもみんなボコボコにやられたよ」

真也がそう言った。


「まぁ今日はゆっくりしていけ」

そういって2人はゲームを始めた。

夜遅くなってきた。


2人は帰るというと窓から出て行き、俺はシャワーを浴びて寝た。


月曜日学校に行くと戦争の話でもちきりだった。


「ねぇ真吾、あなたも戦争に参加してたんでしょ? 何で無傷なのよ」

あゆが聞いてくる。


「俺は終始見てただけだからな。裏方に徹底したんだよ」


「神鬼没の連中なんてみんなボコボコよ。いいご身分ね」

佐伯が近づいてくる。


「神鬼没と皇帝エンペラーが手を結んで喧嘩したんだって?尾崎君大丈夫?」


「俺は見ての通りピンピンしてるさ。他の神鬼没の奴等の心配してやったらどうだ?」

そういうと佐伯は離れて行った。



「危ない事しないでよね。停学になったらこのクラスの委員長いなくなっちゃうじゃない」

あゆが心配そうに言う。


「大丈夫だって、俺は誰が来ても負けない」


「バーカ」

そういってるうちにチャイムが鳴った。

その日は特に何も起こらなかった。

授業が終り学校から出るとジムに向かった。



「コーチ、ちわ~っす」


「おぅ尾崎。最近熱心だな」


「家にいてもする事ないもんで」


「来週ライト級のプロボクサーが移籍することになったぞ。一度スパーリングしてみるか?」


「面白そうですね。是非」


そういって俺はトレーニングに打ち込んだ。

そして辺りが暗くなってくると、コーチにさよならの挨拶をして家に帰った。



その日、原と真也は来なかった。

20時過ぎた頃にPHSが鳴る。

相手は綾だった。


「戦争お疲れ様。真吾は余裕だったんでしょ?」


「俺はただ見てただけだからね。その話なら昨日しただろ」


「明日真吾の家に行っていい?」


「別にいいけど何かあるの?」


「真吾に会いたくなっちゃって」


「じゃあ明日19時頃空けとくわ」


「うん♪」


そしてしばらく雑談して電話を切った。

原と真也がいないと結構寂しいものがあるな。そう思いつつシャワーを浴びて早めに寝た。



翌日は学校で特に変わった出来事は無かった。

学校帰りにまたジムに行きトレーニングをして、家でシャワーを浴びて綾を待った。

ゼファーの音が聞こえる。綾が来た。

外へでると綾が待っていた。

部屋に入らせるとベッドの上に座らせた。

「最近高橋とは上手く言ってるか?」

俺は質問してみた。


「龍二ったら全然相手してくれないのよ。学校で一緒にご飯食べるだけ。夜は峠を攻め込んでるわ。なんでも音速の三皇さんこうのバイクを受け継いだから、走らなきゃいけないんですって」


「そりゃ~プレッシャーだろうな。音速の三皇さんこうのバイクを受け継ぐなんて」


「ねぇ真吾。日曜日デートしましょ♪」


「日曜なら昼間から高橋もいるだろう」


「真吾と会いたいの。ねぇダメ?」


「ダメじゃないけど・・・・・・」


「じゃあ決まりね日曜日デートしましょ」


「おぅわかった」


「ねぇキスして」


「さすがにそれはまずいだろう」


「真吾の事まだ好きなの。ねぇキスしよ」

そして綾は顔を近づけてきた。

なすがままに俺は綾とキスをした。


「まだ真吾の事あきらめてないんだからね。さよならしたけど、まだ狙ってるんだから」


「俺の事は諦めろ。危険すぎる」


「それでも好き・・・・・・」

そして綾とキスしながら雑談をしてると、夜遅くなった。


「そろそろ帰るね。真吾も眠たいでしょう」


「そうだな。そろそろ寝る時間かな。送るよ」

そしてマンションの外まで見送りした。

ゼファーにエンジンがかかると綾はまた俺にキスしてきた。

もうされるがままだ。


「じゃあね♪」

そういうと綾はフルスロットルで帰って行った。

その日は特にすることも無かったのですぐに寝た。


翌日学校へ行くと柏が大慌てで俺の元へやって来た。


「また族長会議が開かれるらしいです。先週の今週で、こんな短いスパンで開かれる事は無いんですが。今日は集会もあるし」


「場所はどこだ?」


皇帝エンペラーの集まる埠頭です」


「いつ連絡が入った?」


「昨日の22時頃です。神埼にはもう連絡行ってると思います」


「わかった。族長会議に出席しよう。そのかわり神鬼没も一緒に埠頭にいってもらう」


「わかりました。公園に20時00分に集めさせます」


「尾崎さんの家には19時30分すぎに行きます」

そう言って柏は忙しく電話をかけているようだった。


「また族長会議にいくの?ロクな事にならないんじゃない?」

あゆが言ってきた。


「俺もそう思うよ。先週の今週ではさすがに早すぎる。何かあったんじゃないのかな」


「真吾もうそういうのに関わるのやめなよ」


「そうはいっても神鬼没の裏の頭だからな」

あゆの制止を無視するように俺は言った。

学校の授業は何事もなく済んだ。

授業が終わると家に帰った。



特攻服の原と真也がもう来てた。


「おかえり~待ってたよ。今日は集会だし気合入れて来ちゃった」

原が元気よくそういう。


「まぁ、ゲームでもして時間潰してろ。晩飯は母さんに言って作ってもらうから」


「やった~」

2人共喜んでいた。

そうして3人で晩飯を食べた。

部屋に戻ると俺が切り出す。


「今日は何かあるかもしれないから気をつけてな。あと神鬼没連れて行くから喧嘩するなよ」


「なんで神鬼没が?」


「何かありそうな予感がするんだよ」

真也にそう話た。

19時30分になった。外からV8サウンドが聞こえる。


「俺は先に行くからお前等は20時まで家にいていいぞ」

そういい残すと俺は外に出た。


「尾崎さん今日もよろしくお願いします。多分こんな短いスパンで族長会議があるなんて只事ではないので」


「おぅわかった。じゃあ向かおうか」

そして公園に着いた。

柏に缶コーヒーを買ってこさせると、俺はブランコで皆が集まるのを待っていた。

すると裕子がこっちに来た。


「また一人ぼっち?」


「俺はここが気にいってるんだよ」


「今日は埠頭に行くみたいね。何かあるのかしら」


「さぁ。俺はまだ何も聞いてないからね」

そんな雑談をしてると神鬼没が全員集まった。

しばらく雑談してるようだ。

20時40分になると柏が叫んだ。


「これから埠頭に向かうぞ~!」

そしてリンカーンマークVの元へ行く。


「お待たせしました。すみません」


「別にいいよ。行くか」

そういって埠頭に移動した。

埠頭には皇帝エンペラーも集まっていた。

確認できないが原と真也もいるだろう。

俺は竹内に皇帝エンペラーと神鬼没のグループを作るように言った。

そしてグループが作られ、皆楽しそうにお喋りをしている。

そして竹内に呼び出された。


竹内、柏、神埼、俺の4人になった。

そこで竹内が口を開く。


「先週は静岡県から喧嘩吹っかけられたわけだが、今度は埼玉県に喧嘩を吹っかけられた。分かったのは昨日の21時だ。規模は850人に暴力団が50人参加してくるらしい。相手は悪魔サタンという族だ。先週の戦争で疲労が溜まってるとこを突かれたんだろう」


「暴力団も来るのか。こりゃ大変だな~。俺等だけで対処できるだろうか?」

柏が不安そうに言う。


「暴力団相手なら暴力団をぶつけるのはどうだ?アテはある」

俺がそう意見した。


「暴力団なんぞ敵じゃねーよ。頭取ってサクッと終わらせようぜ!」

神埼が自信満々にそういった。

竹内が口を開く。


「暴力団は頭が来ない。つまり全員倒さないと勝ちはないというわけだ。尾崎、アテがあるとはどういうことだ?」


蒼龍会そうりゅうかいにコネがある。そこから暴力団を借りればかなりの戦力になる。そして蒼龍会そうりゅうかいは相手の暴力団を配下に収められる。んで相手はいつ来るんだ?」


「今週の土曜日22時にここにやってくる。しかし先の戦いで皇帝エンペラーの戦力は600にまで落ちている。皆病院送りでな」


「分かったちょっと蒼龍会そうりゅうかいに相談してみる」

そういうと若頭の武本に電話をした。


「もしもし武本さんですか?」


「おぅどうした尾崎」


「実は相談があるんですが・・・・・・」

そうしていきさつを説明した。


「事情は分かったこっちからも100人の若い衆を出そう」


「ありがとうございます。では失礼します」

そして電話を切った。


蒼龍会そうりゅうかいからは100人出してくれるそうだ。これで戦力不足を補える」


「尾崎、いつから蒼龍会そうりゅうかいと知り合いになったんだ?」

竹内が不思議そうにこちらを見つめている。


「まぁ、ちょっとあってな」


「これで俺等が相手するのは族だけに絞れたわけだな。前回同様頭は俺が取ってやる」

神埼が意気込んでいる。


「これで話は決まったな」

俺はそういうと竹内が集会に来ている皆を集めて事情を説明した。


「「おぉ~~~~」」


という掛け声と共に皆気合が入った。


「敵味方間違わないように皇帝エンペラー全員に黄色い鉢巻を用意できるか?」

俺が竹内に問う。


「まぁそれもいいアイデアだな。鉢巻の方はなんとかしておく。知り合いに刺繍屋がいるんで作ってくれるだろう。意地でもこの戦いは勝つぞ。疲労してる所を襲ってくる連中なんかに絶対ゼッテー負けるわけにはいかない」

竹内が言う。


皇帝エンペラーと神鬼没はこのまま話し合いをさせろ。少しでも親睦を深めておくんだ。じゃなけりゃ一緒に戦えない。頭討伐には、近藤、高橋、神埼を神鬼没から出す。皇帝エンペラーからも精鋭部隊を選出しといてくれ」

俺はそう言った。


「わかった。精鋭部隊を用意しておこう」


「俺は何すればいいんですか?」

柏が問う。


「お前は竹内さんと一緒に陣頭指揮だ。お前じゃまたボコボコにされて終わるだろう」


「面目ない。そうさせてもらう」


「頭は俺がぶっ潰す。他の奴等なんていらないっすよ」

神埼が自信満々にそう言う。


「相手にも親衛隊がいるだろうから神埼1人じゃさすがに無理だ。護衛として近藤、高橋を連れて行け」


「そう言う事なら。露払いに近藤と高橋は使わせてもらいます。でも頭は取らせてもらいますよ」

神埼がそう言った。


「戦力確認しよう。皇帝エンペラーが600人、神鬼没が350人、暴力団が100人の1050人でいいんだな?」

竹内がいうと柏も言った。


「先週の戦いでうちも50人負傷してる。だからうちから出せるのは300人だ。今回もレディースは入れませんよね?」


「もちろん。レディースはこの戦いに参加させない。今日は盛り上げるために来てもらっただけだ」


「じゃあ1000人って事でいいんだな?」

竹内がいうと神埼が言った。


「人数じゃねえんだよ。個人の戦闘力の質がモノを言うんだよ。全員が俺とタメ張れるなら400人でも多い位だ」


「たしかに質は大事だ。しかし神埼程強い奴はなかなかいない。いたらこの場に加わってるだろう」

俺はそう言った。

竹内も柏も頷いている。


「もしピンチになったら俺も前へ出る。しかし基本的に俺は前へ出ない。それでもいいな?」


竹内が答える。

「あぁそれでいい。しかし、もしもの時のために備えていてくれ」


「ピンチになったら俺も参戦はする。しかし基本的に表に出ないと思っていてくれ。しかし2週連続で県外から族と戦うのはキツイな」


悪魔サタンはそこを突いてきたんだよ。俺たちが消耗してる時を狙ってたんだ」

竹内はそう答える。


「俺たちを倒して傘下に入れるつもりなんだろうか?」

柏が言う。


「多分だが上納金を俺たちから取って暴力団の資金源にする事が目的だと思われる。今回は蒼龍会そうりゅうかい頼みだ。尾崎、感謝する」

竹内がそう答えた。


「この街がピンチの時位コネを使わなくちゃね」

俺が呑気にそう言う。


「昨日宣戦布告される前から偵察隊を出したんだが、相手はかなりの武闘派らしい。集会でも毎回喧嘩が勃発してるそうだ。そしてその集会は毎日行われている。相手はかなり強いと思え。俺等みたいな仲良しグループじゃない。相手は日々成長してる。今この時にも相手は成長してると思え」

竹内はそう言った。


「所詮はザコの集まり。俺に勝てる奴がいたら出てきて欲しいもんだぜ。竹内ぃお前にも負ける気はしねえよ」

神埼は自信に満ち溢れている。

神埼のこの自信はどこからでてくるのであろう・・・・・・不思議だ。

確かに神埼は強い。しかし素人の中ではだ。プロ相手に通用するかはまた別の話だ。1回俺に負けてるしな。

竹内も相当強いのは前の戦いでわかった。でも俺の敵ではないだろう。そう思った。


「決戦は土曜だ。気合入れて頼むぞ」

竹内は言った。


「別に俺は何もしね~し。神埼に任せるだけだよ。それと竹内さんは絶対に前に出ないで欲しい。頭がやられると終りだからな。出来るだけ分厚く親衛隊を周囲に展開させてくれ。極論で言えば竹内さんには敵を近づけさせないで欲しい」

俺はそう意見した。


「親衛隊に伝えよう。神鬼没の親衛隊も俺の方に付いてもらっていいか?」

竹内がそういうと柏が答える。


「俺は竹内と一緒に行動するから親衛隊を全て集めよう」

そう話をしてると原と真也が近づいてきた。


「真吾こんな所にいたんだ。探したよ」


「まぁ、トップだけのあつまりだからな。ちょっと離れた所でやってたんだよ」

俺がそう言う。


「原と向井か。原は俺たちの守りを固めてもらう。向井は相手の頭を取りにいけ」

竹内がそういった。


「ハイッ!わかりました!」

2人同時に声を出す。


「原と向井には期待しているぞ。今期入ってきた中でTOP5に入る実力の持ち主だ」


「ありがたきお言葉」

原が答える。


「綾と裕子も来てるから探して話て来いよ。きっと嬉しがるぞ」

俺はそう言って2人を遠ざけた。



この後さらなる展開が幕を開ける。


Coming soon!!

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