第16話 ギャルゲーのキャラがリアルにやって来た
僕の名前は御宅田 義文(おたくだ よしふみ)。
自他ともに認めるギャルゲーが好きなオタクである。
ある日僕は神様からギャルゲーのキャラをリアルに召喚できる能力を頂いた。
エロゲ―の方が良かったかな?なんて一瞬頭を過ったが、どちらでもやることは同じだろう?子供は三人欲しいなぁ♪
召喚するのは藤村 香織(ふじむら かおり)。某有名ギャルゲーの花形キャラである。俺と香織は伝説の柿の木の下で将来を誓い合った中、きっと幸せな未来を築くことが出来る筈だ。
早速だが僕は地面に両手を置いて、香織を召喚した。
光が僕の部屋を包み、気が付くと香織が僕の目の前に立っていた。赤髪のポニーテール、幼さ残る愛らしい顔がとってもキュート。スタイルも良くて胸も豊満だから目に毒だなぁ♪
「ここは何処?アナタもしかして御宅田君?」
「はい、そうだよ。マイスイートハニー♪僕がゲームの世界から君を召喚したんだ♪これからはいつも一緒だよ。」
僕がそう言うと、香織は目を見開いて驚いた後、はぁーっと溜息をついた後、部屋の真ん中で胡坐をかいて座り、ポケットから煙草とライターを取り出して、慣れた手つきでタバコに火を点け始めた。
あれれ・・・喫煙キャラだっけ?
ふーっと白い煙を吐きながら、僕のことを睨んで来る香織。まるでレディースの総長であり、そこに僕の知っている面影は無かった。
「あのさ、こっちも商売でやってんの。じゃなきゃ、お前みたいなアブラギッシュな肥満の男と付き合うわけねぇだろ?一発やりたいなら課金代で20万は貰うぞ。」
ガラガラと崩れていく僕の香織とのメモリアル。
タバコを吸い終わった香織さんには帰ってもらった。
僕のハートはズタズタにされてしまったが良い経験になった。
明日から真面目に働こうと思う、それで20万円を貯めるんだ。
ハッピーエンド?
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