第14話 海洋
海は澄みきった青色で、ピンク色や青色や黄色やオレンジ色のお花畑のようなサンゴ礁もあり、そこにはきれいな、シマシマ模様の小魚や半透明で目が青色の小魚やシマシマ模様のヘビのような魚やサンゴに化けた軟体動物や、トゲトゲのカラフルな小魚がサンゴ礁に無数に泳いている。
小魚を捕食する魚も泳ぎ回り、昔の惑星θの環境を再現している。
海岸から沖に目を向けると、海中で無数の魚が群れて、真っ黒な大型魚のような形に編隊を組んで泳ぎ、大型魚が近づいても、泳ぎながら大きな丸い形に変形したり、大型魚に変形したりを繰り返している。
そこに体長28mくらいはある大型クジラや小型クジラが割り込んできて、入り混じっている。
海溝もあり、深海には超大型のクジラが、ゆうゆうと泳ぎ、世界の海洋を回っている。
深海はほとんど光が届かなく、真闇なため、目は退化し超音波で関知する能力が進化した魚が海底を泳いでいる。
中には口の前に光るちょうちんを、ぶら下げて小魚が近づいてくるのを、じっと動かず待ち続けるユニークな魚もいる。
深海には透明な球面に覆われた海洋ドームの都市があり、透明な球面は薄い泡の膜のように見える。
水圧から身を守る深海モードのスーツは地上で見る姿・形とは違い、まるで宇宙服のような、いでたちであり、これが同じ素材なのか?と疑いたくなるほど、見た目が、まったく違っている。
私は、スーツの改良点をチェックしていた。
動きやすさも、問題なさそうだった。
我ながら良い出来と自画自賛した。
さっきから球面の上でメンテナンス作業しているが、歩くたびに、透明な巻くに足がめり込んでいる。
耐圧に問題ないことは、分かっているが、見ていると、なんだか破れはしないか、ハラハラする。
深海遊泳をしている私に、どうやら気付いたようだ。
作業の手を止めて、こちらに手を振ってくれた。“バイバイ”
こちらも負けず、両手で“バイバイ”した。
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